結果発表
公平な審査が行われ、審査員、観客審査員、視聴者投票の3つで決定する。
審査員20名、観客審査員5万人、視聴者投票は未知数でカウント。
星光学園、または星光宿舎に入れる人間は二万人のうちのわずか500人だ。
そしてその中でブロンズ、プラチナ、ゴールドの3つに分けられる。
ブロンズは250位から500位のメンバー、プラチナは51位から249位のメンバー、ゴールドは49位から1位までのメンバーで構成。
今回の順位でどの称号を得るかでデビューへの道が別れる。
ブロンズから発表され、中盤に差し掛かりプラチナとなった。
それでも環の名前が呼ばれる事は無く、落胆の色を隠せない。
見目麗しい者から、多彩な能力を見せつけた者が次々と呼ばれる中、プラチナは終了してしまった。
当たり前だが、環達を馬鹿にした3人は合格しておらず、ここまでに入ってなかったらもう無理だろうなと言うレベルだ。
ちらっとそのうちのひとりを見れば、悔しそうに涙していた。
ざまあみろなんて思わないが、少しだけほっとしたのは言わないでおこう。
他人の事より今は自分の事だ。
環としてはワンチャンブロンズに入れたら良いなと、神様にお願いしたのだが通じる事はなかったのである。
そして泉水と海向がこの2つに分類される訳がない事は明確であり、彼らの順位だけを楽しみにする他なかった。
ついにゴールドの発表となり、環の記憶に残るメンバーが次々と呼ばれて行く。
「ゴールド第3位、折川泉水くん」
第3位で名前を呼ばれたのは泉水であった。
皆が納得行く実力だった為、物凄い拍手が巻き起こる。
「俺なんかを3位にさせて下さり、本当ありがとうございました。これまで応援して下さった方々、投票して下さった方々の思いを背負い、今後も努力していく次第であります」
とても丁寧な一言に、会場からは更に拍手が鳴る。
(え!?泉水が3位!?嘘だろ!?だってあんな凄かったのに!?絶対1位か2位でしょうよ!)
環はあまりにも意外すぎて、呆気にとられる。
呼ばれた泉水は満更でも無さそうにしており、どうやら喜んでいるらしかった。
環としては友人の3位入賞はとても嬉しく、微笑ましい。
普段はしない拍手をたくさんして祝福した。
泉水は海向を見て、それから環へと視線を移す。
少しだけ口角を上げて、親指を立てて喜びを表現したのだった。
それに海向と環は同じように親指を立てて返事をする。
「ゴールド第2位、連城海向くん」
海向の名前が上がり、会場がワッと盛り上がる。
そして拍手喝采だ。
(ちょっと待って!海向が2位って、あり得ないんだけど!!泉水と海向以上に凄いエントリーなんていなかったじゃん!)
環は信じられないとばかりに海向へと視線を向ける。
堂々とした風貌はもちろん、容姿端麗なので見惚れる程に綺麗で格好良かった。
お辞儀をし、一言。
「今回この順位である事に誇りと感謝でいっぱいです。応援して票を入れてくれはった皆様、支えて来てくれはった方々、ホンマありがとうございました」
綺麗なお辞儀をし、舞台を後にする。
環と泉水を見て、悪戯な笑みを浮かべた。
何と海向らしいのだろうか。
どんな表情も絵になって仕方なかった。
2025.02.01
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