9※R15
※性的描写あるので、苦手な方はスルーして下さい。
「あ…、待っ…っ」
待ってと新が伝えようとしたが、くにくにと乳首を挟まれた瞬間、むず痒いような感覚に陥る。
そして己梛は優しく親指と人差し指で硬くなったそこを擦り付けると、新の下半身にずくりと熱がこもった。
「あぁっ…!ひぃ…あっ…っ!」
くりくりと摘まみながら、新の顔から目線を外さず、ギラギラした瞳で見続ける。
己梛は完全に男の顔していた。
「…はー、…すげぇ…可愛いな、お前…」
飢えた獣のうに荒い息をし、新の首筋に噛みつく。
その刺激だけで、更にびくりと体が震える。
「や、ぁ…!あっ……あんっ…」
明らかに甘い声に変わり、むず痒い刺激から、気持ち良いになったのだろう。
「ぁ…、あっ…んっ、あ…んっ……」
己梛は首筋を甘噛みしたかと思えば、今度はちろりと舌で舐め始めた。
そのぬるついた舌と乳首への刺激により、新の体が跳ね上がる。
硬くぷっくりとしたそれに指が吸い付く。
ずっと触っていたいとさえ思う程に感触が良く、己梛はひたすら胸を刺激し続けた。
「やぁ…!そ…、こぉ…っ、あっ……!」
どうやら新は胸が弱いらしくて、腰が無意識のうちに揺れてしまっていた。
そして己梛の勃起したそれに当たり、ごりっと音を立てる。
「くっ…!」
己梛は予想してなかった新の動きに、自身の愚息が当たり、快楽に脳が揺れる。
そして新も新で、己梛が自分に興奮してる事に驚きと共に嬉しく感じてしまう。
怖いのに、嬉しい。
未知の快感で胸が自分の性感帯だと気付かされた。
「みにぃ……触るぅ…」
新はゆっくりと手を動かし、己梛の厨房の制服越しから勃起した下半身に触れる。
「っ!!?」
まさか新がそんな事をするなんて思いもよらなかったのだろう。
また油断して、ダイレクトに手の感触を感じてしまった。
制服越しだけども。
「っ…おい、…お前…まさか、…可梛とこんな事してねぇよな…」
舌打ちし、ギラリと己梛が新を睨みつける。
一瞬何を言われたのかわからず、フリーズしていた新だったが、ここまではしてないが毎日キスされてる事を思いだし、顔色を青くさせた。
そして慌てて首を左右に振ったが時既に遅し。
してると判断した己梛の顔が般若へと変わる様子を見て、終わったと思ったのだった。
「てめぇ…浮気か?…俺が、どんだけ…」
「みにぃだってたくさんの人と付き合ってたし、してたじゃん!!」
そうその通りかだ。
新を好きな時でも性欲は計り知れない。
だから、手当たり次第抱いて、新への欲を適当な相手で発散してきた。
その現場を何度か見られた事もある。
「っ、それは…!」
ぎくりと心当たり有りすぎて、先程の怒りが収まる。
そうすると今度は新が怒る番だった。
「何で自分はしてて良くて、俺はダメなの!?それに可梛とここまでしてないし、しててもずっと付き合う事を避けてた己梛に言われたくないっ!!」
新が己梛と呼ぶ時は、感情の制御が利かない時だ。
それを知ってるからこそ、もう己梛はたじたじである。
怒らせたのだ、この優しくて穏やかな少年を。
言われない事を理由に、好き勝手に摘まみ食いしまくっていた罰が今くだされる。
「付き合わないっ…、己梛とは俺、付き合わない…!」
目に涙を溜めて、新は震えながら顔を逸らした。
そして、早く退いてと言わんばかりに己梛の胸元を何度も叩く。
「もう嫌だ…!こんな言い方されて、我慢できないっ…、俺達、合わないよ…」
ここまで追いかけて来たのに、決定的な価値観が違う。
特に恋愛と性に対して。
「…シン、俺が…悪かった……」
そう謝っても新は己梛を見ない。
「わかってる…。己梛にとって、俺はその程度だって…。代わりが利く存在だって…」
ボロボロと新は涙を溢し、泣き出した。
あの甘い雰囲気が一変、どうしてこんな修羅場になるのだろうか。
そうか、自分か。
己梛はがくりと肩を落とした。
「…ごめん。…勝手に、来た…くせに……っ、今は…己梛と…いたくない……。付き合いたく………ない…」
そう言って、新は己梛の下から出て、保健室を出て行ってしまう。
あまりのショックに暫し呆然としていた己梛だったが、正気にもどり、慌てて後を追いかけるのだった。
2026.09.10
- 93 -
*前次#
ページ: