tori


2※R15


※ぬるいR15、ヤンデレ注意。


しばらく二人はそのまま抱き合っていたが、やはり当然の成り行きで篠が先に動いた。
結愛を抱き締めた事により、ムラムラした気持ちが生まれてしまう。
だから、手を出さないようにすぐさま離れた。

「あ…」

それを寂しそうな、残念そうな顔をする結愛。
そんな仔犬のような瞳で見られたら、申し訳ない気持ちと罪悪感にかられる。

「悪い…、本郷。これ以上は我慢が出来なくなる」

篠は眉間に皺を寄せて、頭を左右に振った。
煩悩を払うように、数学の公式を頭の中で並べてみる。

「我慢って…」

何が、と言いかけて、昨日からキスや胸を触られた映像が結愛の頭に流れた。

「っ!」

顔を真っ赤に染め、面白いくらいに結愛は距離を取る。
それが篠の心にズキリと痛みが走った。
別に悪い事じゃない、むしろまた暴走して止まらなくなる方が良くない。
それでも一丁前に傷つく自分に、苦笑いしてしまう。

「戻ろう」

この場にいられなくて、これ以上惨めな気持ちになりたくなくて、篠はドアに手をかけた。

「夜蔵」

結愛がその手を掴む。
そして少しだけ高い篠を下から見上げたのだ。

「嫌なんじないから…。触られるの…」

その言葉に篠の頭が完全に止まる。

「その、嫌ならちゃんと拒否するから、だから…変な事しなければ…、その…」

顔を真っ赤にして、睫毛を震わせる姿は何と愛しいのだろう。
そんな言葉を男の前で言ったら、どうなるかわかってるのか、と衝撃を受ける。

「…俺を煽らないでくれ」

篠はその場で頭を抱える。
ダメだ、いけない、そう思いながらも結愛の唇に目が釘付けになった。
触りたい、キスしたい、舌を入れて舐め尽くしたい。

「…っ!煽ってなんか…」
「充分過ぎる程、煽ってるだろ。本郷はわかってない。俺がお前をどんな目で見てるか、どんな風にしたいか。……全然わかってない」

篠は結愛を再び抱き締めると、苦しくなるくらい力を入れて抱き込む。

「い…っ」

結愛からは痛みの声であろう、呻くような音が聞こえた。
だが、そんなもの聞こえないとばかりに強く抱き締める。

「何度も本郷を頭の中で犯した。乳首を舐め回して、ここをぐずぐすに溶かして」

ここと言った瞬間、篠の指が双丘に隠れる後孔を制服のズボン越しから触れた。

「ひゃっ…!?」

それに対して結愛が面白いくらいに体を跳ねさせる。

「ゆっくりと指で広げて、俺の舌で味わって、とろとろに蕩けた所で」

厭らしくゆっくりと後孔の周りを指でくるくると触る。
その擽ったさと、下半身に来る訳のわからないゾクゾクした感覚に結愛は目を瞑って耐えた。
篠にしがみつき、体を震わせる様は何と愛らしい事か。

「俺のを挿れたり、出したりして何度も犯してる」

結愛の耳元で篠は色っぽく囁き、妖艶に微笑む。
もうそれだけで結愛の頭は混乱し、クラクラとした目眩に襲われた。

「俺の下で乱れる本郷を想像して、何回も抜いた。…今だってほら、こんなに反応してるだろ?」

ぐっと膨らんだそれを押し付けられ、結愛の体がびくりと強ばる。

「凄く可愛い…、このまま犯したい」

篠の呼吸が乱れ、鼻息が荒い。
自分で興奮しているのがわかる。
篠は結愛の首筋に顔を埋め、その匂いを何度も嗅ぐ。
鼻腔をつく、石鹸と結愛の体臭の香りに理性が奪われていった。

「あ、夜蔵っ…、やめっ…、っ、お尻触る、なっ…!」

その間も結愛の臀部の膨らみを両手で鷲掴みすると、ゆっくりと揉みしだく。

「あ、…んっ!」

際どい部分に指が触れ、結愛の背筋に痺れが走った。

「あっ…、ダメっ…、夜蔵っ、んぁ…」

結愛は目に涙を浮かべ、必死で篠の体を引き離そうとするも、全く力が入らない。
篠からは興奮してるのか、フーフーっと鼻息の荒さが耳に残る。

「犯しちゃ…、ダメっ…」

震える声でそれを伝えると、篠の動きがぴたりと止む。

「っ…!悪い…!」

篠は勢いよく、結愛から離れた。
そして前屈みで、苦しそうに壁に手をついて、どうにか理性を呼び寄せた。

「や、ぐら…」

結愛から洩れる甘い吐息に、ぐらりと自制心が揺らぐ。
自分はこんなに性欲が強かっただろうか、いや、全くと言って良い程に淡白だと思っていた。
猿のように盛るなんて、体が目当てみたいじゃないか、最低だ、と自分に言い聞かせる。

「本郷、一人で教室に帰ってくれ…」

戸惑う声が聞こえるが、今の篠はそれ所ではなかった。

「また襲いそうになる。……頼むから、一人にしてくれないか」

篠はそれだけを伝え、結愛を廊下へと出したのだった。


(守りたい。壊したい。優しくしたい。いじめたい。……どれも俺の中に巣くう、本当の気持ちだ…)


2024.08.30

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