2※R15
※R15注意。
「……テメェ、惑わすんじゃねぇよ…」
一段と低い声がし、結愛がほとりへと視線を戻した瞬間、二人の視線が合わさる。
そして、結愛の水分を含んだ瞳に吸い寄せられるよう、ほとりの顔が近づいて行ったのだ。
男を誘うような上目遣いと、艶のある唇。
ほとりはそこに釘付けになった。
「っ…、御子神…?」
ほとりの雰囲気がいつもと違い、結愛からは混乱したような声が発せられる。
だが、ほとりからの返答はない。
「…夜蔵に、つけられたんだろ…?」
まるで結愛の声が聞こえてないように、ほとりは独り言でも話すかのように呟いた。
「……テメェみてぇな平凡が、何でこんなに…」
言葉を言い終える前に、ほとりの指がキスマークの跡を指で触る。
「……んっ!」
その擽ったさに、結愛から吐息が洩れた。
それがとても甘い音を響いていて、自分が一番驚いたのだ。
「…チッ…、…だからテメェは無防備なんだよ…」
そう言って、ほとりは首筋に頭を埋めた。
その瞬間、ほとりの愛用している香水の香りが鼻腔を掠める。
結愛の周りに甘い匂いが漂ったのだ。
それだけでもクラリと目眩のような感覚に襲われるのに、ほとりのサラサラの髪の毛の感触が擽ったく、結愛の体がびくりと震える。
柔らかな唇の感触がしたかと思えば、ペロリと先程まで触られてた箇所を舐められた。
「ひゃっ!?」
これには驚き、結愛から変な声が出てしまう。
そんなの気にしないとばかりに、ほとりの舌がキスマークのある場所を丁寧に舐めた。
「…んっ、…ぁっ」
ほとりの見た目とは違った、じっくりと優しく丁寧に味わうような舌の動きに、結愛の体がビクビクと震える。
「…あっ、…御子、神っ…んっ、ぁ…っ」
結愛の口から出る声はとても甘く、そして男を誘うような響きを放っていた。
ぴちゃり、ちゅっと水音と、リップ音が交互に聞こえ、結愛の鼓膜を支配する。
段々と体が熱くなり、舐められた部分がジンジンと熱を持ち、気持ち良くなっていく。
「……わかってんのか……?…テメェはこうやって、犯されてたかもしれねぇんだぞ…」
ほとりの顔が首筋から離れ、結愛の目の前へと移る。
「んっ…、……犯され…?」
ぽーっとした表情でほとりを見上げた。
その顔は目に涙を溜め、頬を赤らめ、口を半開きにし、壮絶な色気を放っていたのだ。
「……糞っ!……何て煽り方、すんだよ…」
ほとりが悪態をつき、結愛の唇を舐める。
そしてそのまま半開きの口腔内へと舌を入れたのだ。
「…んっ、…ふぅっ」
結愛から洩れる甘い吐息に、ほとりの理性が奪われていく。
決して自分はホモなんかじゃない、むしろ嫌悪していたのに、結愛を目の前にすると頭の中に警告音が響くのだ。
これ以上は近寄るな、関わるな、そんな感じの。
「…はっ…」
ほとりから洩れる吐息も色気があり、結愛の思考を簡単に奪っていく。
目の前の綺麗で格好良い男のただならぬ艶っぽさに、結愛は再びクラリと目眩さえした。
「んっ、あっ、…んんっ!」
互いの舌が絡み合い、求めるように動き回る。
逃げようとすれば吸われ、絡めとられ、そして気づくと結愛も夢中になって応えていた。
二人からもたらされる水音と、甘い吐息に、理性までも奪っていく。
含みきれなかった互いのものが、結愛の口角から流れる。
それを指で掬いとり、更に激しく舌を絡ませた。
そのままほとりの手が滑り落ちるよう、結愛の胸元へとたどり着く。
そして、やや主張し始めた胸の突起をワイシャツの上から触れた。
「あっ…!あ、んっ……あ、んっ…」
結愛の体が跳ね、ビクビクと痙攣する。
脳内を駆け巡る気持ち良さに、体が痺れたのだ。
「あっ……はぅ、んっ…あっ」
結愛の喘ぎ声を聞き、ほとりの喉がゴクリと鳴った。
その目は欲情に染まり、結愛をギラついた目で見つめる。
「っ…何だよ、その蕩けた顔…、堪らねぇな…」
ほとりが舌打ちをし、苦しそうに囁いた。
「…テメェ…、マジでぶち犯すかんな…」
低いドスの効いた声は、何とも凄まじい色気を放っていた。
そして、結愛に見せつけるように自らの唇を舐めた。
結愛の瞳が大きく見開かれ、とろんと蕩けるような光を放つ。
それは間違いなく、結愛自身もほとりの色気に当てられていたのだ。
それに気づいたほとりは、再び厭らしいくらいにゆっくりと舌舐めずりをして見せる。
すると結愛の胸だけではなく、下半身もキュンと疼いたのだった。
薄く綺麗な唇と、自分を見つめる欲にまみれた視線に全身が震える。
ほとりのこんな姿を未だかつて、目にした事がなかったからだ。
2024.09.01
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