tori


囚われの天使※R15、3P


※R15、性的描写、喫煙をにおわせる表現あるので注意。3Pあり。


(何でこんな事になってしまったんだ!?え、…あれか、俺がのこのことついて行ったのが、そもそもの間違いっ?…何なんだよ、この状況は…!)

上総とカフェでお茶をして、パソコンの話を夢中で語り合っていたら、あっと言う間に時間が過ぎていた。
もう夕方かと残念に思い、お別れするのが悲しくなっていたら、どうやら相手も同じだった様子。

まだ話したいと口にしたら、上総が顔を真っ赤にして、参ったぞっと、とか言いながら抱き締めて来たのだ。
その後は行き付けの美味しいご飯のお店があると言われ、ついてったレストランで何故かどこからともなく帝が現れる。
すぐさま、あの時のボロボロの男だと気づいた。

結愛を見つけた瞬間、澄ましていた顔が破顔する程に蕩け、これでもかと喜びの声を上げ、物凄い勢いで拉致されてしまう。
何故、こうなってしまったのだろうか。
奥の部屋にお姫様抱っこされ、会いたかった、ハニーは俺のものだ、今夜は寝かせない、とか言いながらキスされ、あれよあれよと上総と帝にサンドウィッチされるように挟まれてここに至る。

「え…!?」

気づけば結愛は背後から上総に抱き締められ、前からは帝に激しいキスをされていた。
肉厚の舌がニュルニュルと口腔内を犯し、息継ぎする暇も与えてもらえたない。
今まで何人かに唇を奪われた事があるが、こんなに暴力的なまでの激しさはなかった。
もう舌は痺れ、思考回路は停止状態。
更にはあまりの気持ち良さに、甘い声がしきりなしに洩れてしまう始末だ。
恥ずかし過ぎて、穴があったら埋まりたい気分である。

「んっ、…んぅっ、…ふぅっ…」

喫煙者独特の苦いタバコのフレーバーの香りが舌にまとわりつく。
口腔内、全てを舐め尽くすような舌技に完全に堕ちていた。

「はぁ…、ハニー。…スゲェ可愛いじゃねぇの…」

キスの合間に、帝が喉を鳴らして笑った。
目の前でトロトロに蕩けた顔をした結愛の色気と言ったら、物凄いものである。
やはり最初に思った通り、天使で間違いない。
しかも帝を翻弄する悪い堕天使とも言えよう。

「ミカくんばかり、狡いぞ、っと」

結愛の顎を後ろに向かせるようにすると、今度は上総からの深い口付けが始まったのだ。
帝と違い、苺キャンディの甘い匂いがし、結愛はその味を求めるように口を開き、自ら舌を突き出す程に思考回路がおかしくなっていた。

「ハニー…マジかよ。……俺の時は逃げた癖に、嫁さんの時はおねだりするなんて…、悪いコだ…」

帝がショックを受けたように頭を抱える。

「んっ、…ふっ」

上総はサングラス越しから、目を細めて微笑んだ。

「結愛くんは僕のキスがお気に召したんだぞ、っと」

キスの合間に、帝に勝ち誇った顔をして、挑発するように笑った。
その顔が既にいけ好かない。

「クソっ…!しかも気持ち良さそうな顔してんじゃねぇか!」

結愛は上総の廻された腕をぎゅっと掴むと、甘いキャンディの味を味わうように自らも舌を絡ませる。
それに顔をニヤけさせた上総が、ご機嫌とばかりに貪るようにキスをするのだった。
角度を変えて、何度も口付けは続いていく。

「…可愛い顔、してくれちゃってよ…。こんなん、止めたくても止めれねぇじゃねぇか…。まさか、嫁さんと好みがかぶるとか、こりゃ離婚確定だな」

苦虫を噛み潰したように、帝は結愛の首筋に触れる。
すると結愛がピクンと小さく反応すれば、帝の口元が上がった。

「っ…、ミカくん!僕の番なんだから、邪魔すんなよ、っと。…それに結婚した覚えないんだからな、っと」

上総が不満そうに睨み付ける。

「まぁまぁ、そう癇癪起こすなよ。ハニーは俺の天使なんだ、先に旦那さんが頂くのが当然だろ?しかも俺ら結婚すらしてなかったとか、完全に遊ばれてんじゃん。まぁ、セフレだからいいけどな」

結愛の無防備な胸元を触り、微かに主張する突起を洋服の上から摘まむ。
その瞬間、ぴくりと結愛の体が揺れた。

「っ、ぁ…」

甘い吐息を洩らし、うるうるした瞳が帝を見上げる。
その上目遣いと言ったら、何とも言えない可愛さと破壊力の組合せだったのだ。

「はぁ…、ハニー。スゲェ可愛い…」

帝は上総から結愛を取り上げるように抱き上げると、その場に押し倒した。

「俺の本物の奥さんになってくれ」

そう言って、シャツをたくし上げ、乳首を直接コリコリと摘んだ。
ぴりっとした電流と共に流れるむず痒くなる感覚。
下半身がずくずくと疼くのがわかる。

「ひゃっ!?」

太くゴツゴツした男らしい指が、強弱をつけるものだから、甘い痺れが結愛の腹奥で生まれる。
両足をもじもじと動かし、与えられる快感に体が喜んでいるのがわかる。
それを帝が目にし、目を細めて欲望の光りが瞳の奥に宿った。

「…かぁわいぃ、俺にここ、弄られて感じちゃってんのかぁ?美味そうなピンク色しやがって、マジで俺に犯されてぇのかよ。今から、たっぷりと可愛がってやるから、覚悟しとけよ?」

低く良い声が耳元で囁き、その刺激だけで結愛の体が震えた。
ぞくぞくと腰に響く程の良い声と色気に、結愛自身が既に期待しているのがわかり、恥ずかしくて顔を真っ赤に染める。
言葉攻めと大人の余裕に、トリップ特典として与えられた男を受け入れる体が貪欲に喜ぶのがわかり、本当にこの世界に逃げ場はないんだなと悟ってしまう。

「本当だぞ、っと。…乳首、凄く綺麗だぞ、っと」

頭の真上から覗き込むように、上総が見下ろす。
その瞳はサングラス越しなのに、何故か鋭くギラついているのがわかった。
肉食動物の前に無防備にもやって来た草食動物の気持ちがよくわかる。
こんなに鋭く飢えた瞳で見られたら、逃げる事など敵わない。
天井と男二人を見上げる体勢になり、異常な光景である筈なのに、何故か結愛の頭は霧がかかったように心地良い気持ちになっていくのだった。


ついに、見つかってしまった。


2025.04.01

- 111 -

*前次#


ページ:


今日:11 昨日:32 合計:26803