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アメリカに日本人の少年が叔父と2人で暮らしていた。
有須川紫、16歳。
どこにでもいる平凡な少年。
黒色の髪に健康的な肌色をし、この年頃にしては少しだけ高い身長だけが唯一の自慢。
170cmは元モデルの母親似だろう。
「ウィル、あのさ、父さんと連絡取れないんたまけど、何か知ってる?」
リビングのソファーにティーシャツ1枚とボクサーパンツ姿と言う、肌を露出させたまま紫が体育座りして男に声をかける。
洋服で隠れている部分の肌は白く、毛が元々薄いのかそんなにはえてない脚は長くて綺麗だ。
そんな姿を惜しげもなくさらす甥に溜息をつき、ウィル・ウォルターは紫の脚にタオルをかけてやる。
「ユカ、何度言ったらわかるんだ。ここは日本じゃないから肌の露出は控えろと言っているだろ。お前は犯されたいのか?」
ウィルは金髪の青目での誰がどうみてもハンサムな色男だ。
身長も195cmと高く、筋肉質な体は男女問わず振り返られるレベルだろう。
「日本だろうとアメリカだろうと犯される訳ないだろ?ほら、見てよ、俺の顔」
(ウィルは親バカだと思う。何でいつもそんなに過保護なんだよ。父さんの方がよっぽど俺に興味ないのに。馬鹿だなぁ…まぁ、ウィルは親じゃないけどね…)
紫が額を見せるように髪をかきあげれば、のぺっとした顔に一重の細い目、ついてるだけの鼻、男にしては少し分厚い唇がある。
それを見たウィルは大きな溜息をついた。
「ユカ…、わかってないよ、きみは。その素直で明るい性格、人懐こくて太陽のような笑顔、傷ひとつない綺麗な体、それを好む人間がここには多すぎるんだ…」
ウィルは困ったとばかりに額に手を添えた。
彼の周りには日本人をピュアで奥ゆかしく可愛いと愛でる人間が多い。
それは自分の周りに限った事ではなく、そして性的な意味で見る為に性犯罪で被害受ける子供が増加してるのも確かだ。
そんな事にこの可愛い甥を巻き込ませてたまるもんか。
どうしたらわかってくれるだろうか。
そう考えていた。
「素直で明るいはめちゃくちゃ嬉しいけど、…太陽みたいな笑顔とか、こんな体を綺麗とかあり得ないから」
紫は体育座りしてスマホを弄っていた手を止め、片足だけ脚を降ろして、ティーシャツを胸元まで捲った。
「ほら、こんな胸もない、やせ細った体のどこが綺麗なんだよ。ウィルおかしいって、過保護すぎるよ」
紫は頬をぷくりと膨らませて、睨みつけた。
「っ…!?」
ウィルはあまりの事に目を大きく見開き、言葉を失う。
「こんな俺を犯したいとか、そんな人間いる訳ないだろ。考えすぎ」
白くきめ細かな傷ひとつない肌は陶器のように美しく、そこに色付いた桃色の胸の突起はぷるんと柔らかそうな綺麗な形をしていた。
片脚だけ上げた太ももはボクサーパンツが引きつり捲れ上がり、際どい部分が見えそうで見えない状態となり、色気が漂っているではないか。
「っ、…ユカ、それは…駄目だ…」
ウィルは目眩を起こしそうになる。
我が甥をながら、何と魅惑的なポーズをするのだと。
やはりあの母親にして息子ありだなと思ってしまう。
あれだけの美女であり、スレンダーでスタイル抜群の持ち主。
紫は顔こそは平凡だが、スタイルや体つきは母親似なのだった。
惑わされて、くらくらする頭を必死に追いやる。
若くて張りのある肌。
綺麗な乳輪の形とふくよかな乳首。
触れたらマシュマロのように柔らかいのだろうか。
舐めたら甘くて美味しいのだろうか。
紫の無邪気さと無自覚さが恐ろしい。
少しわからせないといけない、この子は危険だ。
そう思い、ウィルは紫の前にひざまずいた。
「ユカ、いくら同性であってもみだりに肌を見せてはいけない理由、教えてあげるよ」
ウィルが紫を見上げる瞳がいつもの優しいものではなく、一瞬だけ熱が籠もったように見えた。
2024.08.06
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