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このゲームはスペシャルエンド、ハッピーエンド、ノーマルエンド、バッドエンド、たるものがあり、スペシャルエンドはラブラブ結婚生活、ハッピーエンドは高校卒業の日に教会でキス、ノーマルエンドは恋人になれるも別々の大学へ進学、バッドエンドはヤンデレ化した彼の束縛、で終わるのだ。
だから、所々に狂気と思われるヤンデレポイントがあり、それがゲームしてると悪魔マークが現れるので、彼氏を満足させなければならない。
それに失敗すると、退学、暴力、殺傷などのイベントが発生してしまう。
「っ、違うよぉー!千尋の事なんか好きじゃないよぅ」
慌てて取り繕うも、苗字ではなく、千尋と名前で呼んでいる事に全く気づいていない結愛。
だが、真琴の眉がピクリとひきつり、目がゆっくりと開いた。
蒼く綺麗な瞳が顔を出し、そして細められた目の奥が鋭く光った。
「君は、僕をどこまでも嫉妬させたいようだね…。今すぐに小林を殺したいくらいだよ、本当に。彼さえいなければ、結愛は僕を見てくれるよね?」
ひぃいぃぃぃ、ヤンデレ来ましたぁぁぁぁ!めちゃくちゃ怒ってる、何処に怒るポイントあった!?ねぇ、本気で今すぐ千尋を殺しそうだよっ
結愛は慌てて、真琴の手を掴んで走り出した。
嫌がる気配はないものの、オーラで何をしようとしてるのか、様子を伺ってるのがわかる。
このままでは本当にバッドエンドになってしまうし、その前にゲームオーバーだ。
そうなってしまったら、トリップの定義として、現実世界の自分も消滅してしまうだろう。
二度と元の世界に戻れなくなってしまう、それだけは何が何でも避けたい。
そもそも主人公はほとりな筈なのに、何故自分がその立場になっているのか。
それさえも不可解な事だが、物語が始まってしまった以上、王子様と幸せにならなければ、この夢は終わらないし、帰れないのだ。
無事に帰る為には、何が何でも真琴とラブラブエンドを迎えなければならない。
バッドエンド、ノーマルエンド、ハッピーエンドだと、またコンティニューして初めからプレイする必要もあるだろう。
だから、ここはスペシャルエンドを目指して、一度でこの世界を抜けなければなはない。
コンティニューしたからといって、また相手が真琴とは限らない。
それが恋愛シュミレーションゲームの在り方で、物語が進むに連れて、登場人物もまた変わって来るのだ。
そうなったら、どのキャラの好感度をあげるかもまた変わってしまうので、正直結愛は真琴くらいしか攻略方法を覚えてないし、彼の見た目が好きだったのと、中性的な容姿が当時の自分の好みだったので、かなりプレイをしたから、ある程度の流れは記憶にある。
それを頼りに、今は真琴を攻略して行くしか道はないのだ。
フラグがたった。
2024.07.27
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