tori


18※R15


※R15、性的表現あるので、苦手な方はスルーして下さい。やや誘い受っぽい。


そっと玄心が近寄って来た。
ぎしりとベッドのきしむ音が静かな室内に響き渡る。

「……、小林くんにどこを触られたのですか?」

玄心の空気が一瞬にして変わる。
言葉にするなら、ピリっと言う感じだった。
声質は優しいものだし、表情もいつも通り穏やかなのだが、何故だろう。
だが、柳は気づいていない。
玄心に触れて欲しくて、堪らないのだ。

「…ん…、くび…」

甘く舌っ足らずな声に、柳の胸がぎゅっと押し潰されそうになる。
何だ、この可愛い生き物は。
未熟ながら、色香を放っており、玄心の息子はフル勃起してしまった。

「首、でしょうか?…それでは脱がしてもよろしいでしょうか?」

そう言われるや否や、玄心によってブレザーを脱がされた。
そして素早い動きで、一つ一つボタンを外してワイシャツを肩まで降ろされれば、露わになる少年独特の肢体。
健康的な肌色に、きめ細やかで傷ひとつない様は玄心がほぅっと見惚れる程であった。

「背中を見せて下さいますか?」

肩を掴まれ、反転させられば否が応でも先程千尋により口付けられた所が公にさらされる。
無数に散らばされた、赤い印。
独占欲の塊に、玄心は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。

「…許せませんね」

小さく呟いた言葉は柳の耳に入る事はなかった。
玄心は不自然なまでの笑みを浮かべ、柳を抱き上げて浴室へ向かう。
その背中は禍々しさが隠せないでいたのだった。


「小鳥遊くん。少し…いえ、だいふ汚れていますので、綺麗に致しましょうね…」

玄心が浴室のドアを開け、そのまま床に腰掛ける。
自然と柳も横抱きのまま、膝に座らされる格好となった。

「今から流しますので、熱かったらおっしゃって下さい」

優しくお湯をかけられ、指の腹を使って洗っていく。
手で洗われるとは思ってなかった柳は、目を大きく見開いた。

「んっ…!」

指の感触がゆっくりと肌に伝わり、ゾクゾクとしたものが背筋に走る。
敏感になった体には、それすら刺激となり、柳の下半身が再び反応したのだった。

「ぁ…っ、んっ」

柳から洩れる甘い声。
シャワーの音にかき消される事なく、浴室に響き渡る。

「……」

玄心の息が荒くなり、柳の反応に興奮しているのがわかる。
それを隠すように、息をついた。

「小鳥遊くん、小林くんにどこをどうされましたか?」

優しい声に促されるまま、柳は玄心の腕に抱きついた。
その仕草にノックアウトされた男は、ごくりと喉を鳴らしたのだった。
目を潤ませ、見上げてくる瞳が煽情的であり、2人はしばらく見つめ合う。

「ん…くび、…なめられた…」

おずおずとまたもや舌っ足らずで答えると、それに被せるように玄心が柳の首を舐める。
丁寧にゆっくりとする様は性を感じさせるそのものであり、何より気持ち良かった。

「あっ…っん…」

柳から洩れる声は甘く、まるで媚薬のようで、玄心は貪るように肉厚の舌を這わせた。

「はぁっ…んんっ、お、だぁ…」

あまりの気持ち良さに、玄心を必死に呼ぶ。
それがまた可愛らしく、玄心は何度も執拗に舐めたのだった。
ゆっくりと意思を持つような動きに、背筋がゾクゾクとする。

「あ、く…んっ…」

浴室に響く、柳の甘い吐息。
玄心が背後から抱きしめる腕に力が籠もる。

「はっ…小鳥遊くん…他には?」

玄心の息が上がり、まるで逃さないとばかりに強く抱きしめられた腕。
筋肉質の腹が背中に辺り、微かに洩れる玄心の吐息が耳にかかるだけで刺激となった。
自分に興奮している、そう思うだけで、高揚感が芽生えたのだ。

「っ…せなかとくび…ちゅー、されたぁ…」

玄心の胸にすり寄るように背中を預ける。
まるで全部を委ねられてるような感覚に陥って、男は再び唾を飲み込んだ。

「っ…可愛いらしい…」

玄心から小さな声だが、喜びの声が上がる。

「失礼致します」

玄心は赤くなった跡に続くように、唇をゆっくり落とした。
ちゅっ、ちゅっと何度もリップ音が響き渡る。

「んっ、ぅ…んっ」

柳の口から洩れる声。
それは甘く、玄心の耳がじんじんと痺れる。
自分の行為で、こんな風に可愛らしく鳴く様は、最高の至福だった。
勃起した息子がスラックスを持ち上げ、布の面積が狭いとばかりにギチギチと音を鳴らす。
2人の制服が濡れて、動きにくくなり、まるで拘束されているかのような錯覚さえ起こしたのであった。


2024.07.15

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