tori


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一面お花畑の中で、2人の子供が小さな手で花冠を作っている。
互いに隣り合わせに座り、顔を合わせてにこにこと微笑み合っていた。

「◯△ちゃん、ぼくね、おおきくなったら、◯△ちゃんとけっこんしたい!!」

黒髪の男の子がそう伝えれば、栗色の髪の女の子が頬を染めて恥ずかしそうにはにかんだ。

「うん、…やくそく」

色素の薄い、フランス人形のような容姿をした女の子が答えれば、黒髪の男の子が嬉しそうに脚をばたつかせた。

「なぎくん、じゅうろくさいになったら、かならずけっこんしようね」

可愛らしく小首を傾げる姿は、何と愛らしい事か。

「◯△ちゃん、だいすき」

そう言って、男の子は女の子の唇にチュッと可愛らしくキスをしたのだった。



ーー
ーーー
ぱちりと柳の目が覚める。
まるでおとぎ話のような、可愛い夢を見たなと思い、起き上がった。
掛け布団のカバーの肌触りが良く、こんなの使ってたかなと、首を傾げる。
辺りを見渡せば、見慣れた自室ではなく、白とグレーを基調とした清潔感ある雰囲気が漂っていた。

「え…?ここ、どこ?」

家具も高そうなものばかり置いてあり、このベッドですらシングルではなくダブルサイズである。
自分の部屋にしては広すぎる空間に、滝のような汗をかいたのだった。

(ちょっと待って!あれ?もしかして、俺、元の世界に帰って来た!?それともまた違う世界に来たのか!?)

いきなり大きな打撃音と共に、ベッドが揺れる。

「!?」

柳はびっくりして、飛び跳ねた。
まるで隕石でも落ちてきたような衝撃である。
恐る恐るドアの外へ出れば、人の話し声がしたのだ。

「あんた、やっぱ強ぇぇなぁぁ!!早くその澄ました顔、ぐずぐずにしてやりてぇわぁぁ!!」

男にしては少し高い声。
どうやら誰かとはなしているようだ。

「的井くん、お静かに願いませんか?私の大切な主がまだお休みになっているのですよ」

玄心の声がし、安堵する。
ここは彼の部屋なのだと。
柳は早足で声のする方に行けば、玄心の穏やかな声とは裏腹に部屋がとっちらかっていたのだった。
それはまるで強盗にでも荒らされたかのように。

「おいぃい!!妬けるじゃねぇかぁぁあ!!主って誰だよぉぉ!!あんたの上になるのは俺様って決まってんだよぉぉぉ!!相変わらず美人だなぁぁ、織田ぁぁ!!」

そう叫んでいるのは、的井まといアキラあきら
女子顔負けの美しい顔に、漆黒色の髪とボブヘアー。
色白で、線が細く、物凄く小柄である。
只今、床にひれ伏し、玄心の足によって頭をぐりぐりと踏まれてる状態だった。

(え…?何これ?どゆこと!?何プレイなんだよ!??)

「ふふ…、本当的井くんは気持ち悪いですね。まだそのような寝言をおっしゃってるのですか」

玄心は笑顔なのに、何故か真っ黒なオーラを放っている。
どうやら、アキラに対して若干イライラしている様子だった。

「っ、堪らねぇぜぇぇ!!そんな強く踏まれたから、勃起しちまったじゃねぇかぁぁぁ!!!」

頬を赤らめ、恍惚とした表情で股間を抑える。

(えええ!???へ、変態!!!)


2024.07.25

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