ご褒美だ!
……………

「おかえりなさい!お疲れ様…!凄く盛り上がっちゃった…!」
「………」
「最後まで応援ありがとうございます。はぁ……もうくたびれましたよ!」
「黒無常…?どうしたの…?」
「………!…すまん、少し余興に浸ってた…」
「そっか…あんなに長かったんだもん。本当にお疲れ様。」

本当は黒無常が私にしてくれるみたいに、頬に口付けしたかったけど…
普段でも背が高いのに、下駄のせいで更に高くなって届かない。
せめてでもと、抱きしめる。
少しだけぼんやりと眺めていたが、そっと抱き締め返した。
珍しく疲れ切っているみたい。
あんなに張り切っていたし…長期戦となれば仕方ないよね。

「でも本当に三戦とも栄誉称号を貰ってくるなんて…!」
「………ハッ…!そうだ…!な、なっ?!好きにしていいんだよな!」
「え……うん……」

思い出した!俺はいつまで戦の熱に浮かされてるんだ?
勢いよく肩を掴んでしまった。
痛かったよな…
そっと手の力を緩めて、みこの返事を待つ。

「二人の…好きに…、……二人の…愛でいっぱいにして…?」

恥ずかしげに、これからの出来事に期待した顔で、可愛らしくお強請り。
さっそく部屋へとお持ち帰り、早足で向かう。
膝の上に乗せて、荒らげた息を抑えることもせず、無我夢中で肌を味わう。
小刻みに跳ねる身体が可愛くて、興奮はどんどん高まる。
俺がみこに夢中になっている間に、弟が布団を敷いていた。
その上に三人で寝転び、ひたすら愛撫を続ける。

「ね、ねぇ…」
「ん、何だ…っ?すまんがあまり余裕ねぇんだ…」
「えっと……顔…見てたくて…」
「…、………ふ、良いぞ…みこ…♡」
「…黒無常……好き…」

余程戦っていた俺に惚れたのか、強く甘えてくる。
まぁ弟にはそれがあまり面白くないから、後ろから悪戯三昧だ。

「どーしたんだ…?いつもそんなにたくさん可愛く呼ばねぇのに…」
「だ…だって………かっこ…よかった…から…」
「んー…その言葉も嬉しいが、もっと感じたことがあるんだろ…?」
「…っ………、…」
「ん…?恥ずかしいか…?言ってくれたら、もっと喜ぶのになぁ…」
「………こ……こんなに……逞しい人が……旦那様で…良かったな…って…」
「……ククッ…そうか!俺も、こんな可愛い嫁貰えて幸せだ♡」
「…黒無常と白無常の……奥さんであれて…幸せだよ…♡」
「ふふ、可愛いですね…可愛い……♡たくさん愛し合いましょうね♡」
「ふっ……頑張ったかいがあった…もっとずっと魅了させてやるよ。覚悟しとけ?」
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