悪巧み
流される私も悪いけど…でも、不安に思う気持ちは分かる。
それにしてもちょっと強請りすぎだと思う!!!!!!
布団を汚したらどうするつもりなんだろう!
……ふぅ…落ち着いて行かないと。
今日はきっと体力を使う。
神社に向かって、今日のやる事を言えば、宮司さんは少し肩を落としていた。
一緒に頑張りましょうね。

みこが手本を見せて、それを宮司が一生懸命真似する姿がよく見える。
仕事をしているみこの姿は微笑ましい。
と、視界の端で別の存在を捉えた。
柱の影からあいつの姿を見に来たであろうあの男だ。
屋根の上からだと隠れているつもりでも丸見えだ。
お前がどんなに恋焦がれようと、残念ながらみこは俺と白無常に溺れている。
どんなに輪廻が巡っても、この運命が変わることは無い!
あぁ、そうだ…面白いことを思いついた。
純粋無垢だと思っている少女が、俺のような男を求める姿を見せてやろう。
それを知った時、お前はどんな顔を見せるのか…楽しみだ。


「少し動きは硬いですけど、手順はなかなか良い具合だと思いますよ。」
「おぉ、本当ですか!いやぁ頑張ったかいがありましたよ。」
「明日ももう少し練習して、万全な状態で本番を迎えましょうね!」
「よしっ、それまでにもう少し仕上げておきます!」
「無理だけはしないでくださいね!今日はお疲れ様でしたっ。」

帰ろうとする声が聞こえれば、慌てて帰る姿が見えた。
明日もきっと見に来るはずだ。
みこを追いかけて盗み見するなんて、いい度胸じゃねぇか。
これは呼ばなくても来るだろうなぁ?
神社から離れ、村人に挨拶するのを眺めながら小屋へと向かう。
入口に着いた時に誰も見ていないのを確認して、目の前に降りれば驚いて飛び上がった。

「び、びっくりしたぁ…もうっどこから来たの!」
「ずっと上から見てたぞ♡」
「上…?屋根の上から?お行儀が悪い…」
「な、明日は比較的暇そうに聞こえたけど、どうなんだ?」
「んー?そうだね、予行練習っぽいことして本番に備えようと思ってるから…」
「じゃあ終わったら俺に付き合ってくれねぇか?」
「良い…けど……嫌な予感しかしない…」
「その嫌な予感、俺の考えてる事と違えば嬉しいんだがなぁ?」
「ぜ、絶対に卑しいことをしようと…」
「強姦な青姦に視姦の欲張り詰め♡」
「やっぱり!!『ごうかん』は無理矢理する事って教えてくれたけど、あとの『あおかん』と『しかん』って何…?」
「野外でする事を青姦って言うんだぞ?」
「じゃあ、しかんは?」
「全部教えたらもっと嫌がるから教えねぇよ。」
「何で!教えられない程、いけない事をするの?!」
「まぁそういうことだ♡」
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