手の内
ガラス細工工房体験もそこそこ楽しめば、日が暮れていた。
街灯も仄かに明るく光る時間帯だ。

「今夜は王城に泊まっていくのか?」
「そうだな…俺は明日も休みだからな…」
「そうだったのか…なら、明日はミコを非番になるようにしないとな。」
「えー!ダメだよ…タウだけ忙しくするのはダメッ。」
「…俺の事が嫌いか…」
「そ、そういう訳じゃないよ…!」
「私はいつも居られるが貴方は違うからな。ミコ、一緒に過ごしてやってくれ。」
「本当に良いの…?」
「あぁ、もちろん。シュネル様とローマンには私から伝えておくから。」

昔からそうだ。
自分だけが楽になるのを極端に嫌がる性格。
それでも俺との時間の方が欲しかったのか、欲に負けて頷いた。
可愛い奴だ…気遣えど、やはり俺の方が良いなんてな。
少し頬を染めながら見つめてくる。
今から明日の時間を楽しみにしているのか…?
俺も楽しみだぞ…たっぷりと満喫しような。
晩飯をテイクアウトし、城へと帰る。
多少、歩き疲れた体をソファに沈めた。
静かな部屋に秒針の音が心地よく響く。
そっと肩に頭を乗せられ、抱きしめながら撫でてやる。
甘えるように見つめられて、ぐっと顔を近づければ赤く染まった。
キスをしようと狙えば、焦った様子で後ずさる。
が、すぐに銀色に阻まれて、ますます焦っていた。

「こら、逃げたらダメだろう?」
「ふぇっ…!た、タウ…!?」
「お、気が利くな。では遠慮なく…♡」
「ん…っ!んんぅっ!んー…っ!」
「よしよし…怖くないぞ。」

羽交い締めしながら後ろに倒れ込んだおかげで、ミコが無防備な姿になった。
上に乗って、柔い唇の感触を味わい楽しむ。
小さい舌を捕まえて絡め合えば、甘い声を漏らす。
銀色もノリ気なのか、耳や首に舌を這わす。
到底敵わない相手二人に挟まれれば、ミコも大人しく啼くしかないよな♡
甘い唾液を吸い込んで、喉へと流す。
舌を見せながら離れれば、すっかり蕩けた表情になっていた。

「タウ……ご飯…食べようよ…」
「もう少しこのまま…」
「…今日はお出かけしたもんね…スキンシップ不足かなっ…?」
「そうだが…だから…何なんだ…」
「ううん、二人ともスキンシップ大好きなんだなぁって。」
「ミコももちろん…?」
「うん、好きだよ。少し恥ずかしいけど…なでなでとか抱きしめられると落ち着くし…」
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