来年は
テイクアウトした料理で腹を満たしていく。
ゆっくりと触れ合いながら食べる飯も美味いものだ。
ふと、雑誌を眺めていたミコが声を上げた。

「チョコレートって色んな形になるんだね!これとか凄く可愛いよ…!」
「本当だな…普段では見たことの無い形ばかりだ…パティシエの腕前が輝く一面でもあるのだろう。」
「へえ…チョコはこういう事にも使うのか…」
「ん…?裏面…は…オトナ向けのページ…」
「バレンタインでなくとも、こういうサービスを拝めると嬉しいのだが?♡」
「どれどれ……ほう…これはなかなか良さそうだな…♡」
「……!こんな事絶対しないもん…っ。」

ページをしっかりと捲れば、裸体にリボンを巻いた女体。
谷間に溶けたチョコを掛けた姿。
弱点のみにチョコを乗せた姿…
夜のお供になるような仕掛けチョコが、紹介されていた。
仕掛けチョコはどうでも良いし、ここの女も詰まらないルックスだが…
同じことをミコがすれば、それはもう食欲しか湧かない。
断るどころか、推奨したいくらいだ。
刺激的な写真を見たせいか、顔を真っ赤にさせたまま見入っている頬をつつく。
そうすると、我に戻ったのか勢いよく雑誌を閉じた。

「わ、私はこんなえっちな格好しませんっ!」
「そうか…残念だ…」
「はぁ…俺の楽しみが…」
「うぅ……も、もっと良いことしようと思ってる…から…」
「え…」
「なんだ、ミコもそういうプレゼントを用意する心構えが出来たのか?」
「だ、だって…毎回促されたら…用意しなきゃって思っちゃうじゃん…」
「ははっ、ありがとうな♡」
「ほ、本当に良いのか…!?あぁ…凄く楽しみだ…!」
「今日だけの特別だよ…?」

もじもじとしながら、誘いかける姿が可愛くて堪らない。
今日だけの特別サービスらしいから、もうこれは夜も寝ていられないな。
俺とミコはどうせ休みだし、朝まで楽しまなければなぁ♡
まぁ、散々期待を掛けた甲斐があったものだ。
俺からも思いつきで何かお礼をしなければならないな…
ふむ、何が良いだろうか…

「すけべなタウは…物だけじゃ満足出来ないもんね。」
「おや、私達が欲しいのは物ではなく、君の気持ちだ。」
「ほんとに…?」
「あぁ、何ならプレゼントと言ってキスをするだけでも、私はとても幸せだぞ。」
「それは一理あるな。」
「そ、そうなの…?じゃあ本当にしちゃうよ?」
「構わないぞ、その代わり熱い時間がプレゼントなのだ、と解釈するが。」
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