別行動
新年を迎えていよいよ祭りの日が目前になった。
休日の時間を部屋で、のんびりとココアを飲む。

「ミコ、警護編成を組み終えたんだが、確認してくれないか?」
「ん、良いよ。お疲れ様。」
「それで…シュネル様の警護にはクリスティさんを起用しようと思っている。」
「へ?タウが警護に付かないの?」
「私が傍に居ると、エルバレン様も気を張るだろう。それにエダ様にとっても良くない。」
「んー……タウがそう思うのなら…クリスティちゃんは信頼できるし良いと思うよ。」
「あぁ、彼女にとっても良い機会になるだろうし…私も警護はするが、指令も必要だからな…」
「そっか…遊んでる中で報告が来たら、みんな楽しめなくなっちゃうもんね…」
「君は当日はどういう予定だ?」
「私?……えーと…ローマンさんと管理をする予定だよ…」
「ふむ、そうか……」

ちょっと遊びに行きたかったなぁなんて思ったりもするけれど…
でも、回らなくたってお祭りの雰囲気は楽しめるし。
編成と地図を見て、抜けが無い万全な体勢であることを確認する。
これでちゃんとエルバレン様を誘えたら完璧…なんだけどね!


「よし、良いか!今日は特に気を抜くな!一瞬の隙が主君を脅かす要因にもなる!」
「「はい!」」
「何かあればすぐに私に報告しろ!では、位置につけ!」
「「応!!」」
「いやぁ…迫力あるねぇ。」
「ところでシュネル様、エルバレン様からご返答は?」
「無いよ、無いけど…来てくれるって信じてる!」
「お待たせしました!エダさんも呼んできましたよ〜」
「ほ、本当に…私も参加して良いのですか…?」
「うんうん!僕とお祭り…楽しんでくれないかい…?」
「……は、はい……シュネル様がそう…仰るのなら……」

エダさんのお顔が真っ赤になった。
あざとくお願いするシュネル様ずるいよね…分かるよ…
ひとまず私はエダさんを連れて来たし、ローマンさんの元へ合流しに行った。


「へ?な、何を言ってるんですか!それだとローマンさんが…」
「俺の事は気にするな。あぁそうだ、あっちのアイツに招待状も送ってある。」
「い、いつの間に…!」
「俺がシュネルの手紙と一緒に出したんだ。アイツの片割れの事だ、絶対来るだろうな。」

ローマンさんとさぁお仕事!と思っていると、とんでもない事を言われた。
2人のタイウィンと祭りを楽しんでこい。
何も聞いてなかった私は、思わず変な声を出してしまった。
そんな事より!ローマンさん一人で管理なんて…そんな事出来ない!
今日の忙しさは私も十分に分かってる、だからこそ一人任せて遊びに行くなんて…
と、コツコツと向かってくる足音が聞こえてきた。
振り返るとラフな格好をした金髪の彼の姿。
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