特別行動
「本当にミコを連れ出しても良いんだな?」
「えっ!い、いや…でも仕事が…」
「さぁ、行くぞ。まずは着替えないとな。」
タイウィンに無理矢理手を引かれて自室に引き戻された。
仕事着も脱がされて、デート用の服を着せられる。
そして祭りが開催されている街へ連れて行かれた。
歩いていると当然警備中のタウに遭遇した。
「おや……」
「よ、銀色。俺はミコとデートだが、お前は仕事かぁ。」
「た、タウだけがお仕事なのはダメ!」
「…!し、しかし…私は……」
「ミコ、仕事バカは放って俺と楽しもう。」
仕事を続行しようとするタウの手を掴んで引き止める。
しかし、タイウィンがその手をすくって二人きりのデートを誘惑する。
二人きりのデートも凄く魅力的………だけど!
タウと3人でデートの方がもっと…
「隊長!ローマン団長から伝達です!」
「ローマンから?何かあったのか。」
「いえ…隊長も補佐さんとデートを楽しむように、との命令です。」
「……し、しかし…私は束ねる者として遊ぶわけには…」
「ご心配なく!団長は元からデートさせるつもりで予定を組んでいるようですよ。」
「…!!それで…私には曖昧な予定しか伝えられなかったんだ…」
「さぁさぁ、隊長もこういう時しかデート出来ないですし!楽しんでください!」
直属部下に笑顔で背中を押され、ローマンからの「命令」に従うよう言われる。
本当に良いのだろうか…
だが…もう一人の私に君を独占されるのも本当は悔しい。
任務とデート、どちらを取るか葛藤していると、見慣れた近衛隊員の数人が来た。
彼ら曰く、私の代わりに持ち場を担当する予定を先に聞いていたらしい。
…こうでもしないと、私が断ると踏んでわざわざここまで…
「ね、タウも…お祭りデートできるってことだよね…?」
「……私の今日の任務は君とのデートにされてしまったらしいな…」
「チッ……仕方ねぇ、3人でデートするか。」
「じゃあ、タウも着替えて行こっ!」
「あぁ、貴方に独占されたくないから、私も行くぞ。」
「ふっ…言うじゃねぇか。俺とお前でミコを楽しませてやるぞ。」
少し照れた様子のタウの手も握って、再び自室へと戻る。
お祭りなんて…小さい時にシュネル様と遊んだ以来かも…!
最近忙しかったからデートも出来てなかったし…
ローマンさんにはお礼にお土産を買って帰らなくちゃ…!
私服姿の二人と手を繋ぎなおして、賑やかな街デートの開始!
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