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「僕たち二人でって・・・さくらさんと??」

さくらと庄左ヱ門は互いに顔を見合わせる。でも、と庄左ヱ門は鉢屋をみる。

「彼女は一般人ですよ。巻き込ませたくないというか・・・」

「大丈夫。普通に白浪神社のお祭りに二人でいけばいいんだ。それでどんな人が来ていたか、どんな店が出ていたか・・・見てきたものをそのまま私に報告してくれれば十分さ」

普通に二人でお祭りにいけば調査になるのか、さくらはそれぐらいなら、と頷いた。それをみた庄左ヱ門はええ!?と驚く。

「白浪神社って、その、来る人は、きっと恋人とかが、多いと思うん・・・だけど・・・」

とてもぎこちない素振りで話す庄左ヱ門。どうやらカップルが多い中、さくらと庄左ヱ門が行くことに気まずさがあるらしい。それなら、と鉢屋はすました顔で

「私がさくらさんと行くって手もあるが」
「さくらさん、僕と行きましょう。庄二郎と一緒に」

鉢屋の提案を聞いたとたん、即答する庄左ヱ門に鉢屋はくすりと笑う。

「そうか。じゃあその間、私は椿亭に泊まる。そこならきっと白浪神社のこととか、色んな話が気軽に聞けそうだしな」

じゃ、また明日会おう、と勝手に行ってしまった鉢屋。彼が立ち去った後、庄左ヱ門はため息をついた。さくらは明らかに疲れている彼を心配した。

「庄左ヱ門さん・・・」
「あ、いや・・・また巻き込んじゃってごめんよ」
「いいんですよ。今日は休みでしたし、お祭りにも寄っていくつもりでしたし」
「うん・・・ありがとう。庄二郎も喜ぶと思う。さくらさんのこと、好きみたいだから」
「え?」
「い、いや!庄二郎が!!」

なぜか慌てて言い直す庄左ヱ門。いつも落ち着いている彼だが妙にそわそわしていた。そんな自分に戸惑うあまり、庄左ヱ門は何をいっていいかゴニョゴニョとどもっている。
そして、さくらもまた、白浪神社ときき、昨日あった出来事と、今となりにいる庄左ヱ門のせいで胸がざわついた。

(あれは、庄左ヱ門さんじゃないんだから、普通にいけばいいんだよね)

(なんだろう、この気持ち・・・僕はどうしちゃったんだ?)

それぞれが、必死に考えを巡らせていた。すると黒木屋から庄二郎がでてきた。

「お茶できましたよ・・・ってあれ、にいさんも、さくらさんも・・・鉢屋さんは?」

外で不自然に立ちっぱなしの大人たちに、庄二郎は首をかしげた。



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