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時刻もそろそろ飯時らしい。さくらと喜三太はオウギタケ城の厨房にいた

「では、私が建長汁を振る舞います!」
「僕も手伝う!」

さくらは材料を広げた。とはいえ、本場の建長汁をさくらはあまり知らない。すると喜三太が食材を切り始めたので、彼に教わりながら支度をした。

「アクをとってと・・・」

長年宿で女中をしていたさくらの手際もよく、順調に建長汁が出来ていく。釜戸の火を調節し、調味料をいれてしばらく弱火で熱する。すると良い香りに兵士や忍者達が集まった来た。

「はい、建長汁定食の出来上がり〜!」

魚、握り飯、漬物、その他のおかずも出来上がり、立派な建長汁定食が出来上がった。喜三太と一緒に定食を男達に振る舞う。

「これがリリー様が仰っていた建長汁か。美味しいなぁ」

定食を食べている赤虎がぽつりと呟く。喜三太は建長汁をみて、そっと故郷を思い出した。

「リリーばあちゃん、元気かなぁ。この間会ったけど」
「もし食べたくなったら椿亭に来れば作りますよ」
「うう、さくらさ〜ん!」

さくらの優しさに感動している間にも建長汁定食は大人気であっというまに無くなった。釜もきれいにからっぽになり、さくらと喜三太は二人で食堂の後片付けをしていた。すると先ほど声をかけた赤虎がやってきた。

「あなたは椿亭の女中だったのか・・・。敵であるササタケ城とつながりのあった椿亭だ。本来なら出入り禁止だが、みんなに食事を振舞ってくれて感謝している」

「さくらさんはいい人ですから!椿亭は今は普通の忍者宿になってますし!」
「忍者宿って時点で普通じゃないけど・・・でもササタケ城とは繋がりはなくなりましたし、反省して皆真面目に宿をやっています」

赤虎はその言葉を聞いて頷く。さくらの様子に、信頼してもらったようだった。

「この恩は必ずお返しします。喜三太殿、リリー様によろしくお伝えお願いします」
「はい!」


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