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ドクタケ城に戻り、穴太部隊長に報告をしに行った三人。ドクタケ忍者隊の詰め所には穴太と山ぶ鬼、そしてドクタケ忍術教室の担当教師、魔界之小路が集まっていた。
三人の姿をみて、山ぶ鬼が声をあげた。
「あっ!先生、部隊長、帰ってきましたよ!」
その声に魔界之小路と穴太は振り替える。ばつが悪そうにドクたま達は彼らの前に立つ。
「オニタケ城に先回りして君たちを待っていたのだが、なかなか来ないから心配してたんだよ」
「まったく、任務をさぼって何をしてたんだ?」
魔界之小路と穴太の言葉に、ふぶ鬼は地図を渡す。
「この地図の印の通りに行きました」
穴太、魔界之小路、山ぶ鬼がその地図を見つめる。あっと魔界之小路が気づいた。
「穴太部隊長、ここは最近出来たキョウチク城の武家屋敷ですよ!」
その言葉に穴太は眉をひそめる。その名前に聞き覚えがあったのだ。
「キョウチク城、たしか今朝八方斎様が仰ってたな。たしかその屋敷昨晩破壊されたと聞いたが」
「実はそれ、僕たちがやったんです・・・」
半笑いで言うしぶ鬼達。驚いたのは穴太達だ。
りんは事の粗筋を説明した。その屋敷は新型爆弾を作っていたことやドクタケを標的にしていたこと・・・新型爆弾を使い屋敷を破壊したこと。その話を聞いて穴太は笑顔になる。
「よくやったドクたま達よ!殿や八方斎さまもさぞお喜びになるであろう」
穴太の反応にほっとした三人。しかし魔界之小路は納得しなかった。
「よくありません!女装の成績がつけられないじゃないですか!・・・春鬼くん!」
魔界之小路はりんを名指しする。彼は自分が実は女であることを知っている。その上で聞いてくる。
「しぶ鬼、いぶ鬼、ふぶ鬼の女装をみただろう?どうだった!?」
その問いに一斉にドクたま達がりんに視線を向ける。懇願するような視線だった。実際彼らの女装は落第点だが、りんはしぶ鬼に助けられていることもありそっと魔界之小路に答えた。
「及第点だと思います」
「本当にかね?」
「・・・はい」
わかった、と魔界之小路は頷く。しぶ鬼達は胸を撫で下ろした。
「ではまた女装の試験をしても問題ないと言うことだな」
「えーっ!?」
「なんだその反応は。やはりうまくできなかったんだね?」
まさかの提案に慌てる三人。その反応に彼もすぐに察した。
「次の調査も女装で行う!今週は女装習慣だ〜!」
がっくりとうなだれる三人。それを横で密かに笑う山ぶ鬼。
りんはその三人の様子を見てまた女装のコツを教えてあげようと思った。そして今回の件で助けてもらった礼をしなければと、ちらりとしぶ鬼の顔をみる。視線に気づいたしぶ鬼がりんの側に寄りそっと耳打ちした。
「お前が無事でよかったよ」
その一言にりんの頬は赤くなった。はじめての感覚に素早くしぶ鬼から離れる。
「ん?どしたの?」
「い、いや・・・うん、ありがとうな。しぶ鬼」
「仲間だろ。当然だよ」
にこりとサングラス越しに笑う彼を見て、りんは言葉を詰まらせる。
「じゃあ僕たち帰りまーす」
「あたしももどろー」
そういって報告を終えたドクたま達はぼやきながら部屋へ戻っていく。
(なんなんだ、この気持ちは)
りんは一人立ち止まって、この、原因不明の鼓動が静まるのを待っていたのだった。
新型火薬を奪い取れ −完−
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