君が笑ってくれるなら(完)

「シャンクス?酒場には一緒に行ってもいい?」


俺が返事しないのを不審に思ってるようだな。


「ユリア、今まで悪かったな」
「え?どうしたの、いきなり?」


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夕べ、ベンから全部聞いた。
ゴメンな、今まで。
だけど、ユリアを愛してる気持ちに嘘はない。
これは本当だ。
今日から酒場に一緒に行こう。
お前の行きたい所にも一緒に行く。
ただし、これからは何でも俺に話せ。
一番最初に、俺に言うんだぞ?
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「どうして?」



ユリアはキョトンとしている。



「何でって・・・そりゃ決まってるだろう」


ユリアは尚も首をかしげている。


「ベンばっかり、先にユリアの気持ち知りやがって・・・」
「あ、シャンクス照れてる」
「ばっ、バカヤロウ!」



シャンクスは顔を真っ赤にし、ベンは笑っている。



「じゃあシャンクス。一緒に行ってもいい?」
「あぁ、一緒に行こう」
「うん!」


ユリアは、とびきりの笑顔で微笑んだ。


久しぶりの、ユリアの笑顔だ。



ーーやれやれ。ったく、この人は・・・



ベンは内心そう思いながらも、静かに笑った。



やがて船は秋島に到着、上陸した。


この日以来、シャンクスは常にユリア一緒にいるという。

〜 end 〜

久しぶりの夢小説です。
ちょっと切なめシャンクスです。
(2015.09.07)