新たなる旅立ち(完)

それから一週間が経ち、出発の時を迎えた。

クルーの皆はシャンクスから聞いたのか、「ユリア、よろしくな!」って言って、温かく迎えてくれた。

マキノさんやルフィに別れの挨拶と今までのお礼を述べたら、マキノさんは泣きながら「幸せになってね」って言ってくれた。
マキノさん達とお別れするのが寂しい・・・


妹にこれからの事を手紙に書いて出した。


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港で見送りを待っていたが、誰も来ない。


「・・・村で何かあったかな」

シャンクスが呟く。


「そういえば、こないだ山賊と酒場でひと悶着あったでしょ」
「あぁ、そういえばそんな事もあったな」


少し前に酒場で山賊にお酒を吹っ掛けられたのに、シャンクスは笑って流した。
それを見たルフィは「カッコ悪い!」って怒っていた。


「ルフィが結構怒ってたからね・・・その山賊と何かなきゃいいけど」
「・・・村に戻ってみるか」


シャンクスの一言で、皆で村に戻る事になった。


途中、マキノさんがあたし達を見つけて駆け寄ってきた。

「船長さん!ユリアちゃん!ルフィがこないだの山賊にさらわれたの!」


それを聞いて急いで現場に向かった。

現場に着くと、ルフィはあの時の山賊に捕まっていた。

しばらくして、山賊の頭は煙幕を使ってルフィを捕まえたまま別の場所に移動した。

何とか場所を突き止め、シャンクスは海に飛び込み、左腕を犠牲にしてルフィを助けた。

海から上がってきたシャンクスの左腕があった場所からは多量の出血があり、船医により処置が施された。
ルフィはずっと泣いていた。


・・・無理もない・・・



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シャンクスはルフィに麦わら帽子を託し、船は出発した。


あたしはシャンクスの左腕となり、彼と共に生きていく覚悟を決め、いつか父親と再会できるように再び旅に出た。


〜 end 〜

何だかよく分からない話となりました。
無駄に長いし、シャンクスがルフィを助ける為に左腕を犠牲にした所なんか、かなり端折ってしまいました・・・
( 2015.09.09 )