こんにちは異世界
    #9




    ドガァ!!!と大きな音をたて、モールモッド二体が吹き飛ぶ


    「任務完了って感じ?」

    「す、すっげえ!」


    出水の徹甲弾ギムレットで結構なダメージが入っていたので、旋空弧月一発で二体とも機能停止させることが出来た


    「オールマイトさん聞こえます?こっちはもう大丈夫です」

    "出水少年、苗字少女・・・君達なんか凄いね!?その腕と足は大丈夫なのかい?"

    「そうだ!それ、大丈夫なんですか?」


    私の腕と出水の足をチラリと見ながら恐る恐ると切島君が問いかけてくる。轟君も言葉は発してないが、ジッと見つめられ、視線で説明しろと訴えてくる。
    そんな轟君に思わず「かっこいい」と呟くと出水に頭を叩かれる。そんな私達を目をパチパチさせながら見てる所もかっこよかった。イケメンは何しててもかっこいい。


    「トリガー解除オフ


    トリガーを解除して換装を解くと隊服から制服に、斬られた腕は元通りになる。
    斬られていた方の腕を二人に向けてひらひらと振ると目を見開いて驚いている
    「どうなってるんだ」なんて驚いてる様子を見ながらトリオン体について軽く説明する。
    どういう原理なのかなんていうのはうまく説明できる自信がないので異世界の技術ですと言っておいた。間違いではない。


    「無敵じゃないっすか・・すげーな」

    「うんにゃ、トリオン供給機関・・心臓と頭つぶされたりしてトリオンが切れると、トリオン体の維持が出来なくなって強制解除されちゃうから無敵ではないよ」

    「トリオンが切れると、回復するまで時間かかるから連続で換装できないしな」


    二人に説明して話し込んでいると見かねたオールマイトさんの帰還命令の通信が入る。


    "少年少女達、とりあえずこっちに戻ってこれるかい?"













    ビルの地下モニタールームに戻ると、クラスの子がワッと集まり、「腕は!?」「なんで!?」と質問攻めをしてくる。
    そういえば外の音声は聞こえてないんだったなーと遠い目になりつつ答えていると、オールマイトさんがこっちこっちと手招いている。


    「さっきの奴らは君達の世界のものなのかい?近界民ネイバーとかいったか」

    「私たちの世界を襲う・・この世界でいうヴィランですね」

    「んで俺らがそいつらを倒すために戦ってるヒーローって感じ?」

    「おお?君達はヒーローだったのか!」

    「この世界風に言うとそうなるんですかね・・実際はボーダーって呼ばれてますけど」

    「ボーダーね!かっこいいね!色々と聞きたいからついてきてもらえるかい?」


    オールマイトさんの言葉に頷き、静かに後をついていく。チラッと後ろを振り向くとクラスメイト達が心配そうに私達を見ていたので笑ってしまった。

    ニコニコしながら「いい子達だなあ」と呟くと「爆豪君は睨んでたけどな」と出水が返してきた言葉でハハッ!と笑い声が出た















    オールマイトさんが既に報告していたのか、前回と同じ会議室の中には既に何人か集まっていた。
    根津さんの「現れた怪物は一体なんだい?」という言葉を合図に質問が飛び交う


    近界民ネイバーはトリオンを目的として襲撃してくる事、トリオンの存在しない世界に現れたのは恐らく私と出水のトリオンを狙って来た事なんかを一通り説明する。

    実質私達が連れてきたようなものだし、私達が先導したと思われても否定できないと思っていたけど
    私が轟君を庇った事と、状況を見ていたオールマイトさんの助言のお蔭で私達の立場が悪くなることはなかった。


    「トリオンの存在しない世界に近界民ネイバーが現れたのは・・多分俺らのせいです」

    「今後また近界民ネイバーが現れる様なら、今回みたいに私達が対処します。この世界にご迷惑はかけません」



    個性でトリオン兵にダメージを与えるのは難しいかもしれない、私達の持っている武器、トリガーなら近界民ネイバーを倒すことが出来る。
    近界民ネイバーはトリオンを狙うので、また今後現れるとしても私と出水の近くにしか現れないはず・・・近界民ネイバーの対処は任せて下さいと真剣な表情で伝えると、「何か困ったことがあればいつでも頼ってくれ」と根津さんに言われ、周りの大人たちもそれに同調していたので少し吃驚した。


    ゲートに飲み込まれるという最悪の状況の中、この場所についたのが何よりも運がよかったなと出水と顔を見合わせ思った。