こんにちは異世界
    #8

    "対近界民ネイバーに関しちゃ俺らが専門だ"


    そうかっこつけて飛び出してきた俺らが現場に到着して目に入ったのは、三体の近界民ネイバーが足元を凍らされて動きを止められてる光景だった


    「ヒーローの卵はんぱねぇな!俺らかっこつけといて出番なしかよ」

    「二人とも無事?」

    「はい・・こいつら一体?」

    「轟の個性で動きはとまったんすけど、堅くてこっちの攻撃が全然通らねえ」


    見たところ大丈夫そうだが念のため名前が二人に声を掛けている間に近界民ネイバーを観察する

    ・・・純粋に動きを止められてるだけだな、個性じゃトリオン兵の破壊はできないのか。いつまでこの氷が持つかわかんねぇけど早いとこ壊したほうがいいな

    そう思い名前に声をかけようと振り返ると「苗字さん!!」と悲痛な叫び声が上がる

    何かあったのかと焦りつつ名前の方を見ると、轟君を守るような体制で片腕を斬られてる。恐らく動き出したモールモッドから轟君を庇ったんだろうな。最悪の事態に陥ってるわけではなかったので安心して溜息を溢す











    「すいません・・・俺の、せいで・・・」

    「苗字さん!!大丈夫ですか!?」

    "苗字少女!!"


    モールモッドが凍ってない部分からブレードを出してきたのでモールモッドの近くにいた轟君を慌てて突き飛ばしたのはよかったが片腕を斬られてしまった。

    シールドで防ぐべきだった・・!油断して判断ミスなんて大失態だ

    目を見開き、飛ばされていった腕を見つめる轟君や切島君、モニターで状況を見ているであろうオールマイトさんが私に声を掛ける。
    トリオン体を斬られたとこで生身に影響はないからなんの問題もないんだけど・・そもそもトリオン体がこの世界に存在しないからこの反応は仕方ないのか
    顔を歪めながら私に謝る轟君に眉を下げながら何も問題ないということを伝える。動揺して個性を維持できないのかトリオン兵の動きを止めていた氷が溶けかけてる、こっちのほうが不味いな。早いとこ二人には避難してもらわないと


    「私は問題ないから、とにかく二人は早く避難を・・」

    「問題ないわけないだろ!?」

    「いや、本当に大丈夫なんだよ!・・・出水!」


    埒があかない!出水を呼んで弧月を出し、そのまま出水の片足に向かって振りかぶり切断する。頭がおかしくなった様な私の行動に目を見開き驚愕の表情を浮かべる轟君と切島君


    「ええぇ!?!?」

    「てっめ!何すんだよ!!」

    「この通り大丈夫なの!後で詳しく説明するから今は邪魔にならないように早く避難して!」



    納得できない表情を浮かべながら「避難っつっても囲まれてて動けねえよ!」と切島君が叫ぶ。近界民ネイバーの動きを封じていた氷は完全に溶けていた。
    しょうがない、二人にはここで大人しくしててもらおう


    「頭のおかしい名前ちゃんの行動のおかげで俺の機動力が下がったわけだが」

    「怒らないでよ出水君、お揃いにしようかと思ったけど合成弾作りづらくなっちゃうなって思って足にしてみた」

    「お気遣いドーモ」

    「それとも出水君は片足が無いとモールモッドを倒す自信がないのカナ?」

    「余裕だっつの!通常弾アステロイド通常弾アステロイド・・」


    徹甲弾ギムレット!」と出水お得意の合成弾が派手な音を立ててモールモッドに命中する。後ろにいる二人を気にしつつグラスホッパーを起動し上に飛び、そのまま上からバムスターを一刀両断する


    「よっ、と」

    「なっ・・あんな堅いやつを一撃かよ・・!」


    フリーだったモールモッド一体が出水に襲い掛かっていたのですかさずシールドを出水に出しつつ、グラスホッパーを使いモールモッドとの距離を詰める


    「さんきゅ、もういっちょ徹甲弾ギムレット!」


    徹甲弾ギムレットの軌道の邪魔にならないように後ろに飛びながらモールモッドの位置を確認すると、今の徹甲弾ギムレットでモールモッド二体の位置がいい感じに寄せられてる、さすが出水

    これで終わり、ニヤリと笑って狐月を構える


    「ーー旋空狐月」