こんにちは異世界
    #2

    トリガーを解除し、大人しく連れられてついたところは学校の会議室のような場所だった
    何人もの大人に囲まれなんであの場所に来たのか、目的は何なのか等の質問を一通り正直に答えつつこちらも欲しい情報を質問する
    「ここはどこなのか」「ヴィランとはなにか」ここでは当たり前であろうことを質問する私達を不思議に思いつつも答えてくれていたが、「個性とはなにか」と聞くとその場が静まり返る


    「えーっと・・何か不味いことでしたか?」

    「・・・そもそも君たちも使っているだろう。君のほうがバリア系の個性だったな?」

    「ええっと・・?シールドのことですか?個性ってやつじゃなくてこれはそういうトリガーで・・」

    「・・・トリガー?」

    「・・・・トリオンってわかります?」


    嫌な予感を感じながらそう問いかけると「トリオン?」なんてありえない反応をされ、思わず出水と顔を見合わせる。
    頭の中でツンツン君が爆発を起こしていたのを思い浮かべる。あの爆発はてっきりトリガーで起こしてるものかと思ったけど違うってことか・・?



    「そのトリオンというものはなんだ?」

    「・・・・トリオン器官から生み出される生命エネルギーで、トリガーを動かす原動力、ですね」

    「・・・トリオン器官というのは?」

    「人間なら誰にでもある見えない臓器のようなもの・・なんですけど・・」

    「私にもあるのかい?」

    「・・・おそらくは、すいませんこのトリガー・・機械を持ってもらってもいいですか?」

    「名前!?」


    トリオンの有無を確認するために手っ取り早くトリガーの起動を試してもらおうと手を伸ばすが、警戒しているのか誰も受取ろうとしない。
    よくわからない相手にトリガーホルダーを渡す行為に出水が咎めるように声をあげたが、誰も受取ろうとしない様子を見て黙り込む
    ・・やっぱりこの世界は何かが違う・・どこかおかしい・・。それにしても誰も受取ってくれないので確認の仕様がないな・・どうしたものかと悩んでいると、横から手が差し出される


    「それを持てばいいのか?」


    「イレイザー!?」「相澤君・・」と周りが騒ぎたてる中、相澤と呼ばれた身体中に包帯を巻いている男が「見たところ発動タイプ・・私なら”消せる”ので対応できるでしょう」と発言すると、納得したように落着きを取り戻す。
    消せる・・・?トリガーホルダーを消すって事か・・?流石にそれは困るけどまあ危険性がなければ大丈夫だよね・・?というかこの人めちゃくちゃ重症に見えるけどここに居ていいのか・・?
    若干不安になりながらも相澤さんにトリガーホルダーを手渡す


    「・・・んで?どうすりゃいいんだ」

    「ええっと、”トリガー起動オン”って言ってもらっていいですか?変身!みたいな気持ちを込めて」

    「・・・・・・・・・・・」

    「(めっちゃ嫌そう!!!)・・・出水、」

    「へいへい、トリガー起動オン!」


    お手本に、と思い出水に声をかけると私の言いたいことを理解していた様ですぐにトリガーを起動させる
    見慣れた太刀川隊の隊服に身を包んだ出水は「こんな感じっす」と言い、相澤さんに促す
    急に服が変わった事に驚いてるのを見て、トリオン体の知識もないことを理解した


    「・・・・・ト、トリガーオン」

    「・・・・・・」

    「・・・・・・ブフッ!」



    トリガーホルダーは反応しなかった。
    なんだか気まずい空気になっていた時、サングラスをかけた金髪で髪がものすごく逆立ってる人が堪え切れないように吹き出した(相澤さんにめちゃくちゃ睨まれてる)

    その後、特に問題はないと判断したのか数人に同じことを試してもらったが誰もトリガーを起動することができなかった
    人を選ぶ黒トリガーならともかく、私がつかってるのは通常トリガーだ。トリオンさえあれば誰でも起動できる。それが出来ないということはこの世界にトリオンは存在しない・・・?


    「・・・・トリオンの存在しない世界」

    「今まで何度か遠征してきたけど、初めてみたな」

    「・・・俺の個性は”個性を消す”個性だ。個性っつーのはまあ個人個人がもってる能力みたいなもんなんだが・・シールドっていったか、それを出してもらってもいいか?」


    何か思うことがあったのか相澤さんが私を見ながらシールドを出すように促してくる。断る理由もないのでトリガーを起動してる出水に出してもらう。少し驚いたような顔をした相澤さんだったがすぐに出水に視線を向け赤い目を見開いた。