左手で古代ルーン文字の分厚い本のページを捲って、ため息を零す。
右手に持った翻訳教科書をばたんと閉じて、ぐっと伸びをした。つめたい風が開け放した窓から室内に入り込んで、頬と、疲れた頭を心地よく冷やした。

窓の外は見事な秋晴れだった。こんな日に外へ出て芝生に寝転がったら、さぞ気持ちがいいだろう。けれど、今やNEWT学生になった6年生には、当然そんな余裕もない。アリアは授業で山ほど出されたルーン文字の課題本を見て、げんなりした。
魔法薬学の課題を終わらせてから、もう一時間以上ここに座ってこの本を読んでいるのに、まだ半分も読めていない。新学期が始まってからまだふたつしか授業を受けていないというのに、アリアは既に課題の量に圧倒されていた。
NEWTレベルの授業は、昨年までと比べものにならない程難易度が上がった。その上、昨年までの2倍はあろうかというほどの課題の量。これでは、今夜も寮で課題に取り組まなければならなくなりそうだ。アリアはもう一度ため息を吐き出すと、教科書をしまって立ち上がった。

時計は午後の授業開始5分前を示している。魔法薬学の教室に向かおうと、アリアは人のまばらな廊下を歩いた。重たい鞄を肩に掛けなおして地下へと向かう階段を下りていくと、既にアリア以外の受講者は全員集まっていた。
集団から少し離れた場所で壁に凭れかかると、その中にドラコの姿を見つけた。同時にドラコもアリアに気付いて、彼が少し肩を上げる。挨拶のつもりだろう。アリアは何も言わずに少しだけ頬を緩めた。
こんな関係が、もう5年も続いている。学校ではほとんど話さないし、一緒にいることもない。だから時々こうして視線が合ったり、同じ空間にいられる時間が嬉しかった。敵だらけの場所で、一時の拠り所を得たような、そんな安心感を得られる数少ない瞬間だ。
けれど今年は、そんな喜びに浸るばかりではいられない。
城内でドラコを見る度に、不安が胸を突く。こんなにも彼を遠く感じるなど、今までにないことだった。

気持ちが落ち着かないまま、授業開始の時間が訪れた。
教室の扉がゆっくり開いて、スラグホーンのビールっ腹がぼよんと出てきた。扉の前で立ち話していた生徒たちが動き出す。生徒達が順に中に入るのを見届けながら、スラグホーンは一人一人を笑顔で迎え入れた。中でもザビニとポッターを迎え入れる際は、特に口角を上げて彼らを歓迎した。アリアが招かれた列車内でのランチに同席していた面々だ。
列の一番後ろにいたアリアにも、彼の熱烈な歓迎が送られた。スラグホーンはアリアを見るとにっこり笑って、握手を求める様に右手を差し出した。

「よく来た!アリア、先程君のOWLの成績を小耳に挟んだところだよ」

握手に応えると、彼がその手をぶんぶんと上機嫌に振る。重い鞄が肩に食い込んで、アリアは心中で舌打ちした。

「受講した9科目すべてが『O・優』とは!予想以上に優秀だ!期待しているよ」
「ありがとうございます、スラグホーン教授」

スラグホーンは満足そうに頷くと、紳士らしくアリアを中へと誘った。
魔法薬学の教室は昨年までとは雰囲気が変わっていた。暗く陰湿なイメージは少し除かれ、代わりに不思議な蒸気が空中を漂っている。
室内にはいくつかの薬剤が入った大鍋が置かれ、アリアより先に中に入った生徒たちは、すでにその鍋を囲んで席についていた。

「さあさあ、中へ……おっと、席が足りないかね?ほら……」

スラグホーンが杖を振ると、一番近いテーブルに椅子がひとつ現れる。テーブルを囲うメンバーにさっと目を走らせてアリアは思わず眉間にしわを寄せた。
振り返ってスラグホーンに礼を言うと、彼はまたにっこりと笑って教壇へと歩いていく。その後ろ姿に恨めしい視線を投げてから、アリアは鞄をおろし、仕方なく用意された椅子へと腰かけた。

「どーも」

嫌で仕方がない、という顔のアリアに対して、隣にいたウィーズリーが嫌味っぽく言った。
更にその隣のグレンジャーが咎めるような視線を彼に向けたが、アリアはそれを無視することに決めてさっさと教科書を取り出した。

「さて、さて、さーてと」

教室内を見渡して、スラグホーンが楽しそうに言った。

「みんな、秤を出して。魔法薬キットもだよ。それに『上級魔法薬』の……」
「先生?」

アリアの向かいに座っていたポッターが手を挙げる。

「ハリー、どうしたのかね?」
「僕は本も秤も持っていません   ロンもです   僕たちNEWTが取れるとは思わなかったものですから、」
「ああ、そうそう。マクゴナガル先生が確かにそうおっしゃっていた……」

アリアは興味なさそうにその話題を聞き流しながら、一番近くに置かれていた大鍋をぼんやりと見つめていた。
鍋の中で艶やかに輝く液体が、光を受けてきらりと光る。
それと同時に、切りたての薪のような穏やかな香りが、アリアの鼻先をくすぐった。冷たいようで暖かなその香りに、アリアはふと視線を上げる。少し離れたテーブルで、ドラコが暇そうに杖を持て余していた。

「さーてと。みんなに見せようと思って、いくつか魔法薬を煎じておいた。ちょっと面白いと思ったのでね」

スラグホーンの声が響いて、アリアはいつの間か薬の方へと乗り出していた体を少し引っ込めた。慌ててスリザリン生のテーブルの近くに立っていたスラグホーンへと視線を動かす。
スラグホーンがさっと教室を見渡して、近くにあった無色の液体が入った鍋を指した。

「これが何だか、わかる者はおるかね?」

スラグホーンは一瞬期待のこもった眼でアリアを見たが、その視線はすぐにアリアを超え、その後ろへと注がれた。背後でグレンジャーの手が高々と上がっていることに、アリアは振り向かずとも気付いていた。

「『真実薬』です。無色無臭で、飲んだ者に無理やり真実を話させます」
「大変よろしい!」

昨年までと違い、この授業でグレンジャーが発言する回数が多くなるであろうことに今更気づいて、アリアは少し眉を寄せた。魔法薬学で褒められるのは、彼女にとっては初めての経験だろう。

「さて、ここにあるこれは、かなりよく知られている。最近魔法省のパンフレットにも特記されていた。誰か    ?」

この後の展開が大いに予想できて、アリアはテーブルに肘をついた。
スラグホーンはアリアに喋らせたい様子だったが、この調子では、自分が口を開くのはまだ先になりそうだ。
案の定、スラグホーンが示した『ポリジュース薬』の正体を言い当てたのはグレンジャーだった。うんうんと頷いて、スラグホーンが再び移動する。アリア達の座っているテーブルから一番近い鍋へと近づいてくる間に、グレンジャーが再び手を高く上げた。

「よろしい、よろしい!さてこっちだが……おやおや?」
「アモルテンシア、魅惑万能薬!」

驚いたような顔でグレンジャーを見るスラグホーンの目が、きらりと光った。列車の中でアリアを品定めしていた時と同じ目だ。
グレンジャーがアモルテンシアの効能について話しているのを聞き流しながら、アリアはその熱っぽい声から逃れる様に後ろに体を引いた。ああ、もう、彼女のこういうところが一番嫌い。知識をひけらかし、自分の有能さを周囲に見せつけるところが。
額に手を当てたアリアになど気付かず、スラグホーンは満足そうにグレンジャーの名前を聞いた。マグル生まれだと言った彼女にさらに興味を持ったらしいスラグホーンが、嬉々としてグリフィンドールに加点する。
どうやらスラグホーンは、自分に有益であると解った人材ならば、生まれが何だろうと気にならないようだ。軽蔑を含んだ目でちらりとスラグホーンを見上げる。当然、そんな視線に気付きもしない彼は、にこやかにグレンジャーに笑いかけていた。

「さて、それでは実験を始めよう」
「先生、」

上機嫌でそう言ったスラグホーンの言葉を遮ったのは、ハッフルパフのマクミランだった。彼が教壇のテーブルに置いてある小さな鍋を指差して、アリアはようやくその鍋の存在に気付いた。

「これが何かを、まだ教えてくださっていません」

ここからでは鍋の中を覗くことは出来なかった。
けれど、鍋の中で金色の魔法薬がぴちゃんと跳ねたのを見て、アリアは思わず背筋を伸ばした。金の水滴は、まるで意志を持っているかのように楽しげに跳ね回っている。

「そう、これね。さて、これこそは、紳士淑女諸君、最も興味深い、ひと癖ある魔法薬だ……さて」

スラグホーンがアリアとグレンジャーを交互に見た。
ちらっと隣を見ると、グレンジャーは眉を寄せて体を乗り出している。
再び教壇へと視線を向けると、小さな目とばちりと視線が合った。スラグホーンは微笑んで、期待顔でアリアを指した。

「ミス・ラジアルト、これが何かわかるかね?よければ近くに来て観察してもいい」
「いえ、先生」


即答すると、解らないのかと思ったらしいスラグホーンが少し笑顔を崩した。
けれどアリアが笑顔を返すと、彼は少し背筋を伸ばしてアリアを見る。

「フェリックス・フェリシスではと思ったのですが?」
「ほっほう!」

感心したように、スラグホーンがキラキラと目を輝かせた。

「流石だ!グリフィンドールにもう20点!」
「どうも、ラジアルト」

上機嫌でグリフィンドールに加点したスラグホーンがフェリックス・フェリシスへと視線を向けたとき、ウィーズリーが小声で嫌味を言った。
グリフィンドールへの加点を、アリアが喜ばないと知っているからだろう。
程度の低い嫌味を鼻で笑って、アリアはウィーズリーに向かってにっこり微笑んだ。

「あなたが私の20点をふいにしないことを祈るわ     明日の『防衛術』で」
「そしてきっと、君はフェリックス・フェリシスが何かは知っているね?ミス・グレンジャー?」

言い返そうと口を開いたウィーズリーの反論が言葉になることはなかった。
スラグホーンの問いかけに、グレンジャーが声を大にする。

「幸運の液体です。人に幸運をもたらします!」
「そのとおり!」
「アリア、あなたすごいわ!よく解ったわね。私、薬の色や見た目までは知らなかった」

グレンジャーはスラグホーンと同様、感心したような目でアリアを見て、小声でアリアに話しかけたが、アリアはきっぱりそれを無視した。クラス中の興味が、フェリックス・フェリシスに集まるのがわかった。
アリアは、ドラコが食い入るように小さな鍋を見つめているのに気が付いた。

「この魔法薬はちょっと面白い。フェリックス・フェリシスはね。調合が恐ろしく面倒で、間違えると惨憺たる結果になる。しかし、正しく煎じれば、ここにあるのがそうだが、すべての企てが成功に傾いていくのが解るだろう……少なくとも薬効が切れるまでは」

ドラコが何を考えているのか、深く考えずとも理解できた。というよりも、今この教室にいる全員が、遠からず同じことを考えているだろうとアリアは思った。
その薬を飲めば、すべての事柄が自分の望むままに進んでいく。これぞまさに魔法だ。当然、それを欲しない者などいない。

「そしてこれを、今日の授業の褒美として提供する。フェリックス・フェリシスの小瓶一本」

目の色を変えた生徒たちを前に、スラグホーンは低い声でそう言った。誰も何も言わなかった。
スラグホーンの手の中で揺れる小瓶を目で追いながら、アリアはぐっとこぶしを握った。暗い屋敷の中での、ドラコとの会話を思い出す。野心に満ちた目。失敗の可能性すらにじませない、あの時の彼の瞳に感じた恐怖。

……けれど、あの薬があれば。


「12時間分の幸運に十分な量だ。明け方から夕暮れまで、何をやってもラッキーになる」


成功、するかもしれない。
全てが無事に、計画通りに進んで、彼は無事任務を遂行する。そうすれば……

ずっと、頭を離れない推論があった。もしドラコが任務を失敗したら、「あの人」は彼をどうするつもりだろうか。ダンブルドアを殺そうとしてしくじり、ドラコがアズカバンに入ったら?
それすらまだ救いがある。どんな状態でも、確かに生きているのだから。もし、ドラコが任務を遂行できないまま、「あの人」の元へ戻ることになったら?

「あの人」は、躊躇いなくドラコを殺すだろう。
握った手に、汗がにじむ。体が熱い。失敗すれば殺される。ドラコが挑もうとしているのは、そういう任務だ。
その危うさを、本人はまだ理解していない。否、例え理解していたとしても、恐怖していない。必ず成功するという慢心が、ドラコの恐怖を麻痺させている。


「そこで、この素晴らしい賞をどうやって獲得するか?」

アリアは握った拳を開けないまま、スラグホーンの言葉に耳を傾けた。一字一句逃すまいと、クラス全員が真剣なまなざしでスラグホーンを見ている。

「さあ、『上級魔法薬』の10ページを開くことだ。あと一時間と少し残っているが、その時間内に『生ける屍の水薬』にきっちり取り組んでいただこう。これまで君たちが習ってきた薬よりずっと複雑なことは解っているから、誰にも完璧な仕上がりは期待していない。しかし、いちばんよくできた者が、この愛すべきフェリックスを獲得する。」

ごくり、と唾を呑む音さえ聞こえそうな空気の中で、スラグホーンの笑顔だけが場違いに穏やかだ。
そして彼は、両手を上げて、その手をパンパンと軽快に鳴らした。

「さあ、始め!」

スタートラインから身を乗り出すように様子を窺っていた全員が、その声を合図に一斉に動き始めた。










魔法薬学の面白いところは、必ずしも教科書が正しいわけではないということだ。呪文の発音や杖の振り方など、唯一無二の完璧な正解がある他の学問とは違い、変則的で捕らえどころがない。
アリアは教科書以外にも、複数の魔法薬学書を読んでいる。その過程で気付いたのは、同じ薬を調合するにしても、全く同一のレシピはひとつとしてないということだった。
教科書に指定される書籍の著者は、多くが有名な術学者であったり、その道の専門家であったりする。けれど、たとえば材料の切り方、大きさ、煎じる時間などには、少なからず違いが見られる。

アリアはゆっくり数を数えながら、ライラック色の液体を混ぜる。15秒撹拌して、アリアは一度手を止めて3秒待った。液体の色が、少し薄くなる。
教科書には「反時計回りに混ぜ続ける」とあった。
けれど以前読んだ別の薬学書には、「反時計回りに15秒混ぜ、3秒待つを繰り返す」と書かれていたのを思い出したからだった。
試してみた方法は、確かに効果があった。アリアは教科書よりも信頼のできる薬学書の教えを取り入れながら作業を進めた。ちらっとグレンジャーを盗み見ると、バカ正直に教科書に従っている彼女の鍋には、未だライラック色の液体が見える。

この勝負で警戒すべきはグレンジャーくらいだ。他の生徒の中に、彼女より優秀な者はいない。しかし彼女が今混ぜている液体よりも、アリアの鍋に入っているピンク色の液体の方が状態がいいことは明らかだった。
もう一度手を止めて、魔法薬の状態を確認する。
色は教科書に記されている状態より少し濃いが、初めての調合でこの出来なら、スラグホーンを唸らせることが出来るだろう。アリアは勝利を確信して、小さく安堵の息を吐いた。
     フェリックス・フェリシスが手に入る。これで全てが片付く……


「どうやったらそうなるの?」


張りつめていた気を緩めたとき、アリアの耳にグレンジャーの責める様な声が微かに聞こえた。視線だけを鍋から彼女へ移すと、グレンジャーは険しい顔つきで隣にいるポッターの鍋を覗き込んでいる。さっとその鍋に視線を走らせて、アリアは息を呑んだ。

淡い桃色の液体をかき混ぜているポッターが、グレンジャーに何か呟いた。彼の声は聞き取れなかったが、グレンジャーの「だめ、だめ。本では時計と反対回りよ!」という声が聞こえて、アリアは眉を寄せた。
この魔法薬学の授業で、ポッターがまともな薬を調合できたためしなどない。鍋の中身はいつも酷い有様で、スネイプ教授に貶されては減点されていた。それなのに、一体これはどういうことか。

ポッターの鍋の中身は、明らかにアリアの薬よりもいい状態だった。一瞬の安堵など一気に吹き飛んで、アリアは背中に嫌な汗を感じた。

「さあ、時間終了!撹拌、やめ!」

スラグホーンの号令にびくっと肩を震わせ、アリアは自分の鍋に視線を下ろした。状態は悪くなかったが、教科書に書いてあるような澄んだ色ではない。濁りが残っていて、鍋底がすこし見える程度だった。

テーブルをゆっくり見て廻っているスラグホーンを待ちながら、アリアは鼓動が早くなるのを感じた。頭をフル回転させて、何とかしてポッターの薬をスラグホーンに見せない方法はあるだろうかと考える。
誤って床にこぼすだとか……いっそのこと、今すぐ消失呪文で消してしまおうか。そんな陳腐な考えばかりが頭を巡る。どれもこれも、稚拙で不可能な考えばかりだった。
アリアが考えを巡らせている内に、とうとうスラグホーンがアリア達のテーブルへやってきた。彼はグレンジャーの薬に満足げに頷いてから、次にアリアの鍋を覗き込んで、すこし驚いたような顔をした。

「ほう!……いい状態だ。初めての調合でこれほどとは、やはり君は才能がある!」

にっこり笑いかけたスラグホーンに、ぎこちなく笑顔を返す。このまま……そうだこのまま、ポッターの鍋を素通りしてくれれば……。けれど、当然、スラグホーンがお気に入りの生徒を無視して通り過ぎることなどなかった。

アリアの肩を称賛するようにぽんぽんと叩いて、そしてスラグホーンは、ついにポッターの鍋の前に立った。

「紛れもない勝利者だ!」

歓喜の声を上げたスラグホーンを横目に、アリアはドラコを見た。額にしわを寄せて、信じられない、という顔つきでスラグホーン、ポッター、そしてアリアと視線を泳がせる。自分の鍋を素通りされたドラコが、アリアの調合に最後の望みを託していたのは明らかだった。

「すばらしい、すばらしい、ハリー!なんと、君は明らかに母親の才能を受け継いでいる。彼女は魔法薬の名人だった。あのリリーは!」

大絶賛のスラグホーンは、にこやかに懐に手を入れて、金色の液体が入った小さな瓶をポッターに手渡した。彼の友人であるウィーズリーやグレンジャーさえ、驚きの表情で彼を見つめている。それもそのはず、ポッターがこのクラスで一番になるなど、去年までは誰もが思いもしなかったことだ。
アリアは煮え切らない思考の中、憎々しくポッターを睨みつけた。
クラス中の誰もが、そして、何よりもアリアが心底望んだ幸運の薬が、憎い敵のその手へと乗せられた。





===20120603