Sushi



1000文字以内の短い小説です。名前変換無しナマエ固定。
脳内補完してください。

2021/03/26(Fri)

hp夢

「あっ!ホップく〜……っん!?」
 今日も今日とて研究所におしかけゲフンゲフンお手伝いをしに向かっている途中で見慣れた後ろ姿が見えた。ので声を掛けた。
「オマエ、今日も来たのか?」
「ど、どどどっ!どうしたの、それ!?」
「何がだ?」
 可愛らしく首を傾げるホップくん。既にお兄さんと同じ位の身長だというのに、未だ仕草が幼いのが大変に推せる。ただ、そのお顔には先日まで無かった物が。
「そ、それ!それだよ!メガネっ!」
「……ああ!」
 すっかり忘れていたとホップくんが右手でメガネを触る。ああっ、そんな。ホップくんにメガネ属性まで付いてしまうのですか?いいんですか?
「昨日作ったんだぞ。最近見えづらくって」
 確かに少し前から目を細めている場面は多々あった。が、まさかメガネを作るだなんて考えたこともなかった。事前に予告してくれないと死人が出る事を自覚して欲しい。しかもなんだか一気に大人びて見える。
 良いことを思い付いたとばかりに両手でメガネのつるを掴み、ホップくんがニヤリと楽しそうな表情で見下ろして来る。
「どうだ?似合ってるか?」
「好きです」
 あっしまった、つい口が勝手に。だってそんな……ねえ?
 ホップくんが呆れた様に溜息をついて研究所に向かって歩き出す。慌てて横に並び、いつもと違う横顔を見上げ語彙力の無い感想を伝える。
「とっても似合ってるよ!カッコいい!」
「サンキューだぞ」
 最近流行っている細いフレームじゃなくてズッシリとした存在感を感じさせる黒いフレーム。ホップくんの為に誂えたかの様だ。本当に似合っている。カッコいい。
 あまりにも私が見つめていたからか、少し顔を赤くさせたホップくんが立ち止まる。ふふ、照れちゃったかな?
「見過ぎだぞ」
「えへへ。ごめんなさ、っヘ!?」
 頬に冷たく硬いものと生暖かく柔らかいものが一瞬だけ触れる。い、今のって。
「……キス、するのには邪魔なんだぞ」
「そ、だね……?」
 ほら、ソニアに怒られるぞと言いながらホップくんが走って行く。いつもなら置いてかないでと追いかけるところだけど今はそうも行かない。
「……し、死にそう」
 バクバクと激しく鼓動を打つ心臓が痛い。熱を持つ頬に両手を当て、先程のホップくんを思い出す。その度に一人メガネの色気にやられ、ただ唸ることしか出来なかった。

hp夢


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