2024/05/05(Sun)
🃏夢(🦚夢)
右肩にすり、と何かが擦り付けられる感覚で意識が浮上する。側からは「きゅ〜」と鳴き声が聞こえるので創造物のどれかだろう。
朝ご飯の催促だろうか。でもまだ目が開かない。瞼たちがもう少しいちゃつきたいと言っている。そんな二人……四人……人?とにかく二組の仲を割くような真似、私にはとても出来ない。だから仕方ない
カーテンと窓は既に開いているようで、穏やかな日差しとそよ風に気持ちのいい季節が始まったなと感じ、その内に少しずつ意識が飛ぶ回数が増える。
創造物たちの合唱を子守唄に、もう一度夢の世界に入る手前で今度はぐりと肩へ強めの感触。
「……も、ちょっと、まって〜」
「……」
ぽんぽんと撫でてやると一瞬動きが止まったものの、今度はより一際強く押し付けて来た。
えらく甘えただなと自然と上がる口角はそのままに、体勢を変え頬を擦り付けてやる。思っていたより長い何かが顔に当たり、もうこんなに毛が伸びたのかと不思議に思いながらもそのまま腕に抱き込んでやった。この間トリミングしたばかりなのになあ。
ようやく動きを止めたので、こうして欲しかったのかと納得をし、ヨシヨシと撫でながらずっと寸前で待ってくれていた睡魔くんに向き合うことにする。
はあ、創造物を吸いながら微睡む時間は最高だなあ。なんだかこの子はアベンチュリンの香りに似ていて、昨晩アベンチュリンもこの子を同じように抱いて寝たのかも。と考えてる内に私はまた眠りについたようだった。