14

(みょうじなまえ)

赤葦くんとバレー練習のついでにご飯を食べて帰った次の日。

朝から侑の機嫌が悪かった。理由は大体、予想がつく。侑のメッセージを返せていなかったからだろう。

『ありえん』連打のトークにごめん、と返してもお気に召さないよう。

それでもスタンプを駆使して〘通話しよ?〙と投げかけると、拗ねたスタンプは来たものの、通話をしない(・・・)とは返ってこなかった。イコール、通話はするということだ。

侑の意訳に一人で胸を撫で下ろし、噴火が抑えられたことに安堵する。

「ふぅー、あぶねっ、セーフ」

まぁ何だかんだ言っても、赤葦くんと食べに行くだけでこんなに拗ねるくらいには、侑は俺のことが大好きだからな…

俺がちょこっと甘えれば最後は許してくれるんだから。

ふっふっふ、チョロいな…

俺には今までの経験で培った『アツム取扱説明書』がある。
ちょっとやそっと侑のへそが曲がったくらいでは動じない。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『アツム取扱説明書』
その1.機嫌が悪い時は近づくな!八つ当たりされて潰されるぞ!
その2.上機嫌の時も近づくな!じゃれてる内に潰されるぞ!
その3.怒らせたら全力で媚び売って謝っておけ!(眉下げて上目遣いがポイント!緩んだ隙に逃げろ!)
その4.押し潰されそうになったら逃げろ!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

肉食動物を前にした時の注意書きかよ…。
これだけ聞いたら、やべー奴じゃん。

「…まぁあいつはクマだしな…」

クマと大して変わらないのでやっぱり俺が考えるこの取扱説明書は間違っていないという結果に至った。

携帯の向こうではまだ拗ねているようだがバイトが終わって通話する頃には機嫌も直っているだろう。

その時にまた話せばいいや、とベッドから起き上がり体を伸ばした。

「んぅーっ…よしっ…!」

万事順調!今日も一日乗り切るぞっ。

カーテンを開き、部屋に爽やかな日差しが入る。大きく一呼吸をして朝の支度に取り掛かった。



▽▽▽



全てが順調だと思っている俺は、バイトも問題なく終え、家に帰ってきた。

朝、侑と話していたとおり、通話を始める。
昨日はごめんと謝り、少し甘えると最初は不貞腐れていた侑も徐々に口調が軽くなってきた。

へへへ、チョロい。

犬鳴さんがどうとか、チームメンバーとの練習の話とか、ツッコミどころある話に耳を傾け、オチを作ってくる侑に笑っていた。

「犬鳴さんおもしろいな」
『俺の方がおもろいわっ。関西人の完成度ナメてもろたら困るんやけど』
「はは、ウケる」

楽しそうな日常の話を聞いていると、自分も楽しかったことや嬉しかったことを共有したくなる。

だから、俺も赤葦くんとファミレスで熱く語り合った話をした。

「赤葦くんの話が面白すぎて…梟谷の人たちの面白い話ひたすら聞いてたんだよなっ。赤葦くんのセッター魂がまじでカッコよすぎて、もうな…」

ポテトを追加して盛り上がったあの時間。

「俺、もし赤葦くんが同じクラスだったら絶対仲良くなってたなぁ、て。落ち着いてるし、話しやすいし、バレーも教えてくれるの優しいし!久しぶりに色々語れた!」

とにかく楽しかったんだという話をするといきなり侑が黙り込んだ。

『…………』
「…侑?おーい、」

あれ、俺、今何か変なこと言ったっけ。

「眠たい?もう寝るかー?」

軽い口調の俺とは裏腹に返ってきた声。それは低くドスの効いた声だった。

『…昨日から思とったけど…、…えらい調子ええよな…?』
「………」

……エッ、何か怒ってます…?

「別に、調子はそれほどでも…『落ち着いとる…話しやすい…ほんで優しい…?…他に、まだある?』

こ、声が!完全にキレてるんですけど!
待てよ!赤葦くんの良いところを言っただけなのに何でそこに食いついてんだ…!

何で怒っているのか。思考を張り巡らせ、今までの会話を遡る。

…わかった…多分、自分と正反対な所を褒められたのが気に食わないんだろう。
侑のことだから、大体そういう理由でキレてそうだ。

他にあるかと聞かれ、「ありません」と言った方が絶対に良いのに、頭の中で浮かんできてしまった。赤葦くんのもう一つ、良いところ。


…いやいや、これを言ったら絶対キレる。
…でも赤葦くんの良いところ…アレを言わずして、ないとは言えないよな…

赤葦くんみたいな良い人に対して、もう良いところはありませんなんて言うのは気が引けるといいますか…俺の良心が苦しむといいますか。

最後の一つ、ワンモア!と控えめに小さな声で赤葦くんの良い所を追加した。

「あ、あと……たまに黒髪眼鏡の時が…ある…」

…そう。
赤葦くん、たまに眼鏡をかけてる時があって、似合ってるなーって思ってたんだよな…。落ち着いた雰囲気に知的な感じが重なって、俺もあんな雰囲気出したいなぁ、なんて思うほどに、赤葦くんイカしてんなぁって羨ましくなる時が…あ、あるんです…。

『………』

訪れる長い沈黙。

ひょぇぇ…もう無音すぎて音があるのかないのか分からなくなってきたよ俺。

「……あ、あのぅ…侑さん…」
『…よう分かった…』
「…な、何が…」
『…俺より赤葦くんの方が何倍もええっちゅうことなんやな』
「ちが、そんなことは一言も」
『もうええ』
「待っ、今の話でどう聞いたら、そうなっ」途中でブツッ、と通話を切られた。

「えっ…えええー…?」

通話を終了しました、の文字に俺は口を開けて見下ろした。

うっ、予想通りキレられてしまった…。

もう一度通話ボタンを押してみる。コール音が続くも、向こうが出る気配はない。

「くっそ…切り逃げかよ!ていうか、そもそも友達のこと褒めたくらいでそんな怒らなくても…っ」

理不尽な怒りに納得できなくて液晶の上で指を滑らせる。

〘何でキレてんだよ〙
〘は?そんなんも分からんのか?〙
〘友達の話してただけなのに、〙
〘分からんとか頭緩いやん。一生幸せお花畑な頭でおれやボケ〙

「はっ?!はぁっ?!」

な、何だよこの急な暴言は…!相変わらず口悪いな!ム、ムカつく…!!

〘普通に友達の話しただけじゃん、キレる要素なくね?〙

〘もし俺がわんさんのこと、見かけによらず漢気あって、チームの中でも可愛い系に入るし、最高のリベロやし、ファン多いのも分かるわって言うたらどうや?〙

〘どうって、普通にかっこいい、すごいなぁって思うけど。てか実際犬鳴さんかっこいいし、ファンも多いし、俺も犬鳴選手のファンだし〙

ポンポンと飛び交うトークの中、既読になったまま返答がなくなった。

「……」

部屋には静かな空気が漂う。携帯をじっと見ているとシュポン、と画面に新しいメッセージが入ってきた。

〘もうええです。あなたにはもうほとほと呆れました。一生、その緩さで生きてください。もう私は知りません。どうぞ好きにしてください。好きな黒髪眼鏡でも何でも追いかけてください。〙

「はぁっ?」

いきなりの敬語に思わず声が出た。

親子喧嘩中、いきなり敬語になる母親みたいな言い方に非常にツッコミたくなってくる。

『もういいです、そんなに聞き分けが悪いなら、あなたはもう、うちの子じゃありません。どこにでも行きなさい』っていきなり敬語で突き放す母親かっ!

〘おかんか〙とツッコミを入れたのに既読スルーされた。

「はぁぁ…」

いや、最後に赤葦くんの良いところ一つ追加したらさらに油を注ぐことになってしまうとは頭を過ぎったけど!けどもさ!
黒髪眼鏡でそこまでキレる要素あるか?!

〘別に侑と赤葦くん比べてるわけじゃないし、良いところは皆違うだろ。みんな違ってみんな良い〙
〘黙れアホ〙

数秒も置かず、すぐさま入ってきたメッセージの勢いがすごい。
何とか挽回しようと侑を持ち上げる。

〘黒髪眼鏡じゃなくても侑くんはかっこいいと思うよ〙
〘黙ってくれますか?誰にでもかっこいいかっこいい言うあなたは信用できません。〙

「まだ敬語続いてんのかよっ」

〘かっこいいと思った人にしか言ってない〙
〘優しい黒髪眼鏡でも何でも追いかけて溝に落ちてください。もうええです。〙

取り付く島も与えないような返し。
これは…一日置いた方が良さそうだな。〘明日また話そ〙と送ると既読すらつかなかった。

「はぁー…」

完全に怒ってるな…次の日になったらケロッとしてる時もあるし、今回もそれだったらいいんだけど…。

時間が解決してくれることを願い、明日に期待してみよう。今日のところは諦めて携帯の画面を落とした。


▽

翌朝、起きてすぐに侑におはようスタンプを送ったのに既読無視された。

「こ、こいつぅ…」

まだ根に持ってんのかよっ!

侑とのトークとは別に治達とのグループトークにメッセージが入っていることに気づきトーク画面を開く。

寝ている間に治が送ってきていたのだろう。写真と一緒にメッセージが来ている。

宮治〘なぁ見てこれ、すごない?マグロの解体、包丁えぐいやろ〙

治が通う調理師専門の学校で使う包丁は種類が多く、まるで刀みたいなものもある。数枚の写真の中には美味しそうな魚料理が並んでいる。

銀と倫太郎の返信に追随して返した。

銀島結〘すごっ!!こんなでっかいマグロ捌くんか?!パワーいるな…〙
角名倫太郎〘侑の好きなトロじゃん〙
みょうじなまえ〘治かっこよ!美味そう…〙

宮侑〘配達、はよ。待っとるで。ねぎトロ丼食いたい!!〙

うわ…侑のやつめ!俺のトークは既読無視なのにこっちでは普通かよ!

宮治〘おかんのおかず持ってくついでに持ってったらんこともない〙
みょうじなまえ〘えー、いいな。侑んち行ったら俺も食える?行くわ。東京からバビュンする〙
角名倫太郎〘ウケる〙
宮侑〘サムぅ、やっぱ持つべきは兄弟やなぁ!!冷蔵庫空やで!はよ持ってきて!〙

侑は俺のメッセージには反応せず治に向かって返している。

え、まさか…俺だけ無視してる?
普段の侑ならここで〘お前にはやらん。全部俺のやもん〙とか何とか返してきそうだが、今は何も言ってこない。

浮かぶ疑念。試しに〘美味い飯と言えば俺もバイト先で出た賄い飯、美味すぎて幸せだった〙と写真付きで送ってみた。

宮治〘うっわ、炙り美味そ、あかん朝飯食ったばっかやのに腹減ってきた〙
銀島結〘飯テロやん!美味そ!〙
角名倫太郎〘美味しそうじゃん。今度食べに行こ〙
みょうじなまえ〘いつでも来てー。アスリート多いし、オススメ!〙

3人の反応は良いのに侑だけ黙ったままだ。侑が何て返してくるか…見守っているとシュポン、と入ってきた。

宮侑〘この間な、カブトムシ見つけてん〙

は?!カブトムシ?!今、飯の話だっただろ?!いきなり男子小学生レベルの話持ち出してくんなよ!

これはもう確信犯だ、決定だ。俺だけ触れて来てない。わざとだ。

異様な空気を読み取ったのか、銀がシュポンとメッセージを投下した。

銀島結〘どないしたん、お前ら喧嘩でもしとん?ww〙
角名倫太郎〘スルー激しくてウケるんだけど笑〙
宮治〘ツムの面倒臭さが滲み出とる〙

みょうじなまえ〘俺は喧嘩してるつもりとか一切ないんだけど…〙

宮侑〘夜コンビニ寄ったらカブトムシがな、おってん。窓んとこに〙

完っ全に無視じゃん!

その後のトークも見事に俺だけスルーされ、3人から早く仲直りしろよ的なことを言われた。

銀島結〘何があったんか知らんけど離れとるのに喧嘩できるのはもはや才能か…〙
角名倫太郎〘寮と変わってないし〙
宮治〘どうせしょーもないことでツムがキレとるだけやろ〙
宮侑〘は?!勝手なこと言うな!お前ら全員、溝に落ちろ!〙

最後は侑の呪いの言葉、いや、噴火で終わった。

さて…どうしようか…。
侑との個別トークに投げかけてみた。

〘昨日のさぁ、ごめんて〙

すぐに既読がついたのに、何も返ってこない。

「こ、こいつ…!シ、シンプルに謝ってんのに!まだ既読無視続けんのかよ!」

俺も少しムッとしてきて、そのまま放置して家を出た。


▽


学生の本業と言えば、学業。
ロードバイクで通学している俺は駐輪場に自転車を停めた後、キャンパス内の自分の学科の棟に入った。通っている学校は学科数も豊富で学生も多い。実習棟や大きなホールなど設備も揃っている。

「おはよう」
「あ、みょうじおはよー」

進学して数ヶ月も経てばある程度話せる人も出てきた。よく話す同じ学科の男女に声をかけた。

「人多いね」
「今日は他の学科と合同だしなー。グループワークもあるらしいし朝から誰と組むか、で盛り上がってる」
「ほら、あそことかもうチーム出来てるし。ねぇ私たちも3人で固まっておこうよ」

すでに出来上がっているチームを示す女子につられ、目を向ける。仲が良さそうな男女5人組が談笑していた。

「あの中心の2人、すでに付き合ってるらしい」
「えっ、まじか」
「早くない?入って数ヶ月だよ?」

ははぁ、皆青春してんなぁと頷きながら席に座った。

「みょうじは彼女いないよな」
「え、」

当たり前のように振られた言葉に一時停止した。彼女はいないけど、付き合ってる人、いやジャイアンならいる…。

「え、と…」
「うわぁ、もしかしているのか?!みょうじに?!」
「ちょっとみょうじくんに失礼ー!でもちょっと意外。どんな子?!」
「みょうじって地元どこだっけ?」

矢継ぎ早に質問を2人に繰り返され身を引く。

「地元って言うよりは昔から引越し多くて、こっちに来る前は兵庫にいた」
「あー、だからか。訛ってはないね」
「うん、引越し多かったからなぁ」
「で、どんな子?!」
「どんなって…うーん…ジャイアンみたいな…」
「「…ジャイアン??」」

わがままで、横暴で、あざとい。そんなことを言ったらどんな奴だ、と思われるだろう絶対。

「わがまま女王様みたいな感じかな…」
「あー…何か分かるかも。みょうじくん自分から行くタイプじゃなさそうだし。強く言われたらそのまま受け入れるタイプじゃない?」
「うっ、まぁ否定はできないかも…」
「へぇ〜その子は兵庫?」
「うん、今は大阪」
「関西と関東か…遠距離…かつ新しい環境…」
「みょうじ、続くといいな…」
「え゙、」


俺はいつでもフリーで待ってるぞ、仲間になろうというクラスメイトは「もう、馬鹿言わないの」と肩を押されている。

「でも遠距離ってさぁ、ほんと別れやすいよ。私、先週、地元の彼氏と別れたもん」
「「え、」」
「やっぱ環境変わると厳しいんだよねーむしろ続く方が珍しくない?」

あっけらかんと話す彼女に男子2人で顔を見合わせた。

「喧嘩しても離れてると悪化しやすいし、」
「うっ、い、今、喧嘩中…」

自分の現状と重なり、ギクッとする。

「うわ、それはやばい。何したのよみょうじくん」
「…他の人褒めまくってたら…キレられた」
「……ねぇ恋愛、下手?」

呆れたような目で見られ確実に心にダメージを食らった。

「うっ…」
だ、だって今まで付き合ったこととか、ないし!

「むしろこれでみょうじが手練だったら俺は悲しいね」
俺はみょうじの味方だと親指を上げて励まされた。

「とにかく些細なことで別れるきっかけになるんだから!」
「う、うん」

別れる…その言葉がのしかかってくる。

始まる講義に気持ちを切り替えつつも、少しだけ不安が残った。


▽

「あーやっと終わった、昼何食べる?」

昼の休憩に入り、学食に行こうと誘われた。

「うどん食べようかな」
「私はパスタにしよー」

グループワークで組んだメンバーで食堂に向かう。後ろでとろとろと付いていきながら携帯を気にしていた。

(侑、まだ何も言って来ないな…)

ため息を吐きそうになりながら画面を待ち受けに戻した瞬間、横からひょいと長い髪が揺らして覗き込まれた。

「なあに?朝の話、気にしてるの?」
「あ、いや…」
「さくっと謝って仲直りすればいいのよ」
「うーん…拗ねたら、中々折れないから…」

天邪鬼でコロッと変わる時もあれば、俺は一生許さんと長期戦に入ったり、時々によって違うのだ。

「ふうん、強気な子なんだねー、って何この待ち受け!」

指差された携帯の画面には待ち受けの壁紙に設定された写真。侑達と5人で遊んだ時のふざけて撮った写真だ。

「え、待ってイケメンが3人もいる!!」

デ、デスヨネー…女子から見たら双子と倫太郎はイケメン認定されますよねー!

「友達?すごい楽しそう」
「うん、いつも一緒に遊ぶメンバーで…、これはこいつに勝手に待受設定されたんだよ」

俺は侑の顔を指で示す。

「金髪っ!イケメン!溢れ出る陽キャ!」
「ははっ、否定できない、ほんとチャラいから」

「この写真、みょうじくんシメられてんじゃん」
「いつもこんな感じで手ぇ出してくるんだよなー」
「へぇ〜でも仲良さそう」
「…うん、俺の親友」

少し照れくさくなりながら視線を落とす。

「こんなイケメンがいるなんて早く言ってよ!紹介してよ〜っ!」
「えっ、あー、いやこいつはオススメしないかも…ジャイアンだし、それに付き合ってる人いるし…」

俺ですけど、とは言えない。

「えー、まぁでもこんなにカッコよかったら、そりゃ相手もいるよねえ。これはモテるっしょ」
「うん、めちゃくちゃモテてる」

最初は俺もなぜコイツがモテるんだと思っていたのに、まんまと喰われてしまった身なので否定できない。

「彼女も選り取りみどりなんだろうなー、羨ましい!私もそれぐらいの圧欲しいわ…!」

「ははは…」
「え、こんなにイケメンがみょうじくんの周りにいてさ、みょうじくんの恋人、よくみょうじくん選んだね?!」

「えっ、それは俺のことディスってる?」
「違う!でもごめん、ほんと。純粋な疑問で」
「俺も何で付き合うに至ったのか…今でも驚いてるよ、あははは…」

得意の周りに合わせるコミュ力で笑って流し、学食で注文したうどんを受け取る。

朝のやり取りといい、侑は本気で怒ってるのか…?どうしたらいいんだよ…。

机に座り、皆の会話に笑って相槌を打ちながらも頭の片隅で何をすれば正解なのか答えを探していた。

prev Back next ︎︎