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『最近さ、自分が自分でわからないんだけどどうしよう…』
「人生相談か?ごめんけど俺はなまえと同じ年しか生きてないからわかんないわ。」
『いやいやいや、何その適当な返し!真緒なら普通「まじか…俺もよく迷うことあるけど、俺はこうやって考えんだ…」とか何とか天才的なアドバイスくれるとこだろ?!』
「じゃあ、1個年上の凛月で。」
「え〜よくわかんない」
『なにお前ら!ひど!まぁそんな真緒のたまにめんどくさがりなところも含めて好きだけどさ!』
「俺もなまえのその深く考え出すところ好きだよ」
「俺も俺も〜」
『はいはい愛してるよ!』
「俺も愛してる〜」
「俺も〜」
『ぶはっ!意味わかんねぇ何言ってんの俺らっ、ははっ、』
本気で悩み相談したのに返ってきた返答から愛してる愛してる言い出す自分たちに笑えてきて吹き出した。
真緒も凛月も笑ってるし、ほんと面白いとお腹が痛くなるほど笑った。
男子高校生だもの。馬鹿言い合って笑うのもありだろ、って我慢せずに爆笑していたら上から声が降ってきた
「我輩も愛してる〜」
日陰に3人で屯ってる俺らを上から覗いたのは朔間先輩だった。
凛月は げ、と嫌そうな顔を隠さない。
俺と真緒は2階から顔を出す朔間先輩を見上げた。
「あははっ、朔間先輩まで。なまえ、ほら。」
『は?』
「愛してる〜って。」
『はぁぁ?!』
「え?普通にさっき言ってたじゃん。朔間先輩にも言ってあげないと。」
「え?我輩除け者扱いかえ?愛してる〜」
「ほら、なまえ早く!」
『いや、真緒が言えよ!』
ムキになって言うこともないのに、朔間先輩にふざけたノリのまま愛してるなんて言えと振ってきてた真緒に目を白黒させた。
口が裂けても愛してるなんて…っ!言えるわけない…っ!
真緒たちになら平気で言えた「愛してる」の言葉も朔間先輩に言うとなると一気に息苦しくなった。
「えー?俺も言うよ? 朔間先輩愛してる〜〜」
2階に向かってケラケラ笑いながら言う真緒にとうとう逃げられなくなってきた。
「真緒くんありがとうの〜。で?なまえは?」
見下ろすように笑う朔間先輩に え、と声が漏れた。
『あ、……』
愛してる…なんて…。
何でだろうさっきまで平気で連呼してた言葉は喉に引っ付いたように出てこない。
『…っ!』
逃げるしかない。日陰ぼっこしていた三人の輪から抜け出すように走り出した。
「え?!なまえ?!」
真緒の驚いたような顔と、凛月の笑い声が後ろから聞こえてきた。
「あははははっ!!!なまえ!最高!!あはっ!兄者!ざんねーん!」
あんなに嬉しそうで楽しそうな凛月は久しぶりに見たけどそれどころじゃない、朔間先輩の目から逃げるように俺は校舎の中に入り込んだ。
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