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「〜〜〜っ…」

ごつんと机に頭を打ち付けるくらい項垂れ、俺は今すぐ消えてなくなりたくなった。

消えたい。今すぐ消えたい。こんな教室から消えてなくなりたい。
透明人間になりたい。
…今すぐ家に帰りたい…。

朔間零の目が頭から離れない。
頭の中でも気だるそうなあいつの目がずっと俺を見ている。

ああ…本当に今すぐ消えたい…。最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ…。

自分の存在が全否定されたような気になった。

学校に来たんだぞと内心偉そうにふんぞり返っていた自分を沈めたい。最悪だ……。

机にごつごつと頭をぶつけたくなる衝動を抑えながら、どろどろした感情に潰れそうになっていると声が降ってきた。

「みょうじくん、大丈夫ですか?」

そろりと顔をあげると青葉が机の前に立っていた。

「…大丈夫…」

「今朝、教室に入ってくるみょうじくんを見て、元気になったんだって俺嬉しかったんですよ♪」

青葉の笑顔に俺は胸が痛くなった。そういえば体調悪いってこの間外で会った時に言っていたんだった。

人の良さそうな青葉に俺はさらに憂鬱になった。
さっきアイツと話していて零くん、なんて言っているのが聞こえてきたんだ。

アイツなんかと仲良くするなんて青葉は騙されてるんだ。アイツは最低人間なんだから…。

…零くん、つむぎとお互い呼んでいた。アイツと仲良くする青葉なんて…アイツが憎すぎて青葉も嫌いになってしまいそうだ…。

……最悪だな俺。

真っ黒な感情を持ってしまった自分がみじめで最低で憂鬱はどん底に達した。

アイツは最低だけど俺も最低、だ。

はぁ…嫌だな。どうせ俺は性格悪い卑屈野郎なんだ…。

「ごめん、青葉ちょっと…」

このまま、自分の席にいたら自己否定の念に押し潰されてしまう。青葉に断りを入れて重たい足取りで教室を出ることにした。

どこか…人目のつかないところに…。

階段を降りて昇降口で自分の下駄箱から靴を取り出し履き替えた。
そのまま外に出て人気のなさそうなところを探して歩いた。

一人になったら多少楽になるかもしれない、なんてとぼとぼ歩いていたら飼育小屋の近くに来ていた。

ウサギがハムハムとにんじんをかじっている様子を小屋の外からじっと見る。

ウサギはいいよな、皆から可愛がられて。そのまま見続けていたらウサギが俺に気づいてぴょこぴょこと寄ってきた。

そっと手を飼育小屋の網に近づけたとき。

「おい学校きてたのかよ」