朝食×偏食×これ主食!
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目が覚めると時刻は7時00分。何だか大幅に寝坊しちまったな……。えっと、一体何していたんだっけか?蔵馬と修行して、コエンマから……そうか俺はハンター試験を受けていたのか。
「恐ろしく長い1日だったからなぁ……」
俺の横にはゴンが眠っている。規則正しい寝息をスースーと立てている。とっても可愛らしい寝顔だよな。
幼い顔して眠っているけど、こいつのおかげで試験が楽しく受けられている気がする。やはり、第六感が伝えてきたゴンとは上手くやれるというのは本当だったみたいだ。
そろそろ、起こさないと朝食を摂る時間がなくなるか。ぐっすり眠ってるから起こすのは抵抗があったが、このままでは駄目だ。
「おいゴン!起きろ!」
「……うん……え?」
薄らと目を開くゴンは、上半身を起き上がらせると辺りを見渡している。あんな急に眠ったから良く覚えてないのか。
「……あぁ、そうか。俺ってば、あのあと眠っちゃったんだ」
「ネテロのジジィから両手両足使わせる事できたから大したもんだぞ」
まぁ、言わなくても本人は満足してたからどーでもいいが。
「朝飯を食べにいかないか?」
「うん、そうだね。食べに行こっか」
いつも思うがゴンからはマイナスイオンとか放たれてるんじゃねぇか?一つ一つの仕草に癒されてる気がするぞ。
飛行船にあるレストランに向かうと、俺とゴンは席に着き、メニューを開く。とりあえず肉と肉と肉だ。血の交じった生肉が大好きだが、しっかり熟成させた肉も美味いんだよな。
「ゴン、決まったか?」
「あー、うん」
メニューを決めると呼び出しボタンを押して店員を呼び出す。
「メニューはお決まりでしょうか?」
「俺は、この鉄板ステーキと焼き鳥3本にカルビの串刺し3本頼む。それと、この骨つきチキン2本と養肝茶も頼む」
「うわぁ……朝から肉ばっかり……。俺はね、このブレックファーストコースお願いします」
俺の偏食に確実にゴンがドン引きしてる。でも、ゴンのカタコトな英語が可愛いので許そう。店員はオーダー確認を済ませると料理の準備に取り掛かった。
「ロウっていつも肉しか食べないの?すっごい肉ばっかり頼んでたけど。それじゃあ身体に悪いよ?」
「どちらかと言うと肉食だしな」
「もしかして、野菜嫌いなの?」
あ、そか。俺がオオカミだってこと知らないのかゴンから見たら俺はただの偏食だよな。人間が肉食とか言っても意味不明だし。面倒くさいし野菜苦手って事にしておくか。
「まぁ、肉のジューシーさを知れば野菜なんて食えないよ」
もともと胃腸の調子を整える時になったら、吐いて調子を整えるけど、その為に草食べるようなもんだしな。あんなのくったら嘔吐しちまう。
「好き嫌いはダメだよロウ。そのうち体壊しちゃうから程々にしてね」
ちょっと、叱るような言い方だけど心配してる感じが愛らしいな。
「な、なんでニヤけてるのさ?俺ってば心配して言ったのに」
「ごめんごめん、言い方があまりに可愛かったもんでつい」
笑って済まそうとするが"可愛い"と言う言葉に引っかかったのかムッとした表情になる。そう言う可愛いって言われてムッとするのも可愛いんだけど、流石にそんなことまで言ったら距離取られそうだから止めとくか。
注文が届くまでの間は、何気無い会話をしていた。5分くらい話し込んでいたら頼んだものが俺たちの席に届いた。
「いただきまーす」
手を合わして言うと俺たちは食べ始める。やっぱりジューシーで美味い。なんか今物凄く幸せ。俺の唯一の娯楽だったけど……今はゴンもいるし、欲求の割合が変わっちまったな。
朝食を食べ終われば、キルアやクラピカにレオリオと合流する。ネテロの親切心により予定到着時間より遅れ、ゆっくり過ごすことが出来た。
飛行船が大きな塔のような場所に着くと俺たちはそこで降りることになった訳だが、試験内容は72時間いないに生きてしたまで降りないといけない。
正直この高さなら飛び降りられるけど、罠がありそうだし辞めておくか。
「どうするの?」
「側面には窓一つない」
やっぱりクラピカの言うとおり側面には何もない。ならば、この中にはいる手段が何処かにあるはずだ。
「……ん?」
ガコン……
なんだ!?なんだ!?隠し扉でもあったのかよ!!どうせならゴンと一緒に行こうと思ったのによ。
「…………」
しかし、ここは何処だ。真っ暗で何も見えないな。
『406番よ、聞こえるか?』
「あ?なんだ?」
『聞こえてるようだな。お前の試験は暗闇の部屋だ。この暗闇の中下まで降りることが出来たら合格だ。検討を祈る。』
成る程ね。目だけに頼ってるようじゃハンターにはなれないということか。視覚以外の五感をいかに使いこなせるかが鍵という訳だ。
「しっかし、本当に真っ暗だな」
外なら深夜で雲掛かってて本当に暗くても狼の目の中にあるタペータムと呼ばれる組織があるから見えるんだが。タペータムはあれだ、夜に猫の目を光らせる組織といえば伝わるだろうか。
しかし、僅かな光もないということは面倒だな。他の五感に任せてたら時間がかかりすぎる。疲れるけどあれをやるか。
「……ふっ!!」
体全体から妖気を放してトリックタワー内に隙間無く充満させる。あとは、この妖気から感じ取れる感覚で道を進むか。
「おぉ、便利便利」
それから、12時間ほど走り進むが、埒が空かないな。下に行ったり上に行ったり構造自体が入りくんでて気分が悪い。しかも、今はだいぶ上の方まで戻されてるみたいだ。これなら下を妖気で抜き破るのがいいかな。そしたら簡単に下まで降りられる。
「よし、やってみるか」
光線を放出するような感覚で指一点に集中して床にめがけて撃ち放つ。
「ハーーッ!!」
ドン!!!!というドデカイ音ともに地面には大きな穴が空いたようだ。我ながら上手く出来たな。取り敢えず飛び降りてみよう。
「イヤッッホォォォオオォオウ!!!!」
風が気持ちいぜ!!このままなら合格も一番乗りじゃないのかなぁ!!
ようやく着地したぜ。これで、合格という訳だな。いや、なんだ?とても合格という雰囲気の場ではないんだが。
「……あれ」
ここは何処だ……?俺はリングの中心にいるらしいけど、ゴン達の姿も見見える。
このよくわからない状況に間抜けな声を漏らしたが、同じくゴン達からも間抜けな声が返ってきた。
「……みんな、どうしてここに?」
「それは俺達の台詞だっての!!なんなんだよお前!!突然天井から瓦礫が落ちてきたと思えば急に飛び降りてきてよ!!!!」
あぁ、ゴン達がおかしいんじゃなくて、俺がおかしいのか。しかし、妖気の加減間違ったみたいだな。もう少し強くても良かったみたいだ。
「なぁ、このリング?って使ってた途中だったか?」
「いや、今ちょうどキルアが勝って終わった所だ!」
勝って……?あぁ、デスマッチでもしてたのか。明らかに死んでる男が瓦礫の下敷きになってるし。
じゃ、片付けなくていいな。まだ、使うなら瓦礫どかさないといけなかったけど。
「なるほど。でも、そんなことよりも俺は、ゴンと会えて嬉しいよ!!」
ゴンの所まで飛ぶため助走を付けてジャンプする。ゴンは困った顔で俺を受け止めてくれた。別に結婚とか考えてなかったけどゴンを嫁に貰おうかな。もはや性別など関係ないのだ!
「俺も、ロウに会えて嬉しいよ!」
「可愛いこと言いやがって〜!」
頭を撫でて言えばゴンは照れ臭そうな反応を示す。こういう仕草も可愛いんだけどね。どうせだからゴン達とゴールを目指そうかな。戻る
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