嵐×救出×命懸け
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「あぁ〜寝た寝た。日も出てるし5時間くらいは寝たのかな」

そういや、みんなどうしてるかな?俺はコエンマから貰った霊界リングを使えば霊界を経由して、こっちの世界に戻ってくれば脱出成功という所だけど。

取り敢えず、みんなの様子を伺って俺も先の行動を決めるか。

「やぁ、おはよう」

「何がおはようだよ。呑気に寝やがって」

まさかレオリオに文句言われるとは少し心外だな。まぁ、そのくらい俺の表情も言葉も呑気なのかも知れん。

「そうだ、ロウも船内の探索に行こうぜ。お前ら2人の嗅覚があれば良いもん見つけられるかも知れないしさ」

「嗅覚が優れていても役に立つものが見つかるかの保証は持てないぞ」

ゴンとキルアについて行けば、船内の一つの部屋に連れられ、その中には潜水スーツがあった。

「あぁ〜!すっげぇ〜!」

「こんなのあったって意味ないよ。まさから海の中歩いて行くわけにも行かないだろ」

「えへ、そりゃそうだね」

確かに歩いて行ったら先に酸素が切れてしまうな。恐らく水中であれば抵抗も強いだろうし身体も疲れる。

「まぁ、この様子だと役に立ちそうな物ありそうだな」

その後も俺たちは探索を続けるが、良い物も手がかりも見つからず一旦外に出てみる。

「まただ、あの音……」

「あぁ、聞こえるな遠くから」

ずっと遠くの海の方から何かの音が。しかし、この音は一体なんだ?

「やっぱりロウも聞こえるよね。これって何の音なんだろう」

「……さぁな、だけと決して良い音ではない」

第六感が不吉な気がすると感じている。だいたい、この手の勘は当たってしまうのだ。話は変わるが、ここから脱出するのは容易じゃないな。あの難破船の数を見たら、ここら海流の流れは決して良いとは思えない。何かが、この島には訪れるのかもしれないな。

一旦の休憩を終えれば俺たちは続けて探索を行う。軍艦の最上階に上がれば、荒れ放題の部屋に辿り着いた。

「……ん?」

「なんだそれ」

ゴンはホコリの被った本を手に持つと適当にページをめくる。横から、それを眺めると日誌のような内容だった。

「日誌だな」

「お手柄だぜゴン!」

「クラピカあたりなら、この日誌から何か有益な情報を抜き出せるはずだ」

俺はそういうと、最上階の部屋に他の物がないか調べてからクラピカの元に向かった。クラピカの元に行くと殆どのメンツが揃っていて話が手早く済みそうだ。

「なるほど。この船は戦争末期にこの島に固定されて砲台として使われていたんだ。この日誌は、その時の部隊長が付けていたものだ」

「で、肝心のゼビル島の事は載ってんのか?」

ハンゾーの言葉にクラピカは他のページをめくり内容に目を通していく。

「あった!近いぞ。小型のボートでも1日あれば行ける距離だ」

「やったなゴン」

「うん!」

これで、想定以上の距離だったらゴン連れて霊界経由でゼビル島に行くところだったぜ。

「よし、早速準備を!」

ハンゾーが入った瞬間に連絡用のパイプから連絡が入ってきた。

「ポンズよ。無線で変化があったわ。空電音にノイズが走り出したの」

「どうやら大気が不安定になってきてるようだ」

ポンズに続いていう男の言葉を聞いて俺たちは同時に外の景色を眺め窓付近まで寄る。

「っ!鳥達が怖がってる……!」

「……やはり、何かが近づいてきてるのか」

鳥達が逃げるように羽ばたいている中、クラピカが異変に気付く。

「大気が……歪んでいる!?」

沈みかけの夕日を見れば異常さが伝わる。なぜなら夕日が二つあるように見えるのだから。

「ん?また聞こえる」

「まさか、この音って歪んでいる大気と関係があるのかもしれないな」

だとするならば、やはりゴンを連れて一旦霊界に逃げ込むのが正しい選択肢だろうか。こんな事のために霊界リングを使ったら怒られそうだけども。

「沖の方から聞こえてくるんだよな」

「ねぇ、音が近づいてきてる……!」

俺の言葉に続き、耳を澄ませているゴンは音が接近していることを伝える。周りも聞こうとするしているが、昼のやつと比べたら人間の耳でも聞こえる音のはず。

「7月4日、電波障害発生。兆候が現れたことにより撤退準備を始める。我が守備隊は明日早朝を持って当砲台を放棄。避難する。明日の日没前後に一派襲来が予測される」

「第一派!?なんのことだよ」

クラピカの読み上げる話にレオリオは疑問をぶつける。その疑問の言葉に嫌な予感が走った。この嵐は一回だけじゃないということでいいのかな?

「それは予想通り10年に一度の周期で、あぁ!」

クラピカの反応は他の受験生がクルーザーで、この島を逃げようとする事に対してだろう。モーター音が聞こえてきた。これは死亡だな。そして、重要なもう一つ。肉眼で見えるレベルの竜巻があるということ。

俺たちは急いで外に出て状況を確認する。

「竜巻と渦潮が一体となってやがる……」

「大気の歪みと水位の急激な上昇……っ!10年に一度の天体現象!それが今始まったんだ!」

その間で、先に逃げようとした奴らの船が竜巻に吸い寄せられてい。

「あれ!船が吸い寄せられてく!あのままじゃ!」

「ダメだゴン!」

吸い寄せられてく船に乗る人々を助けようとするゴンをクラピカが引き止める。ありゃ無謀だな。

「仕方ねぇな。全員は無理だけどよ何人かは救える」

「何を言っているんだロウ!?」

「ゴン、それがお前の望みだろ?」

俺は頷くゴンを見て船を見る。あの距離ならば必要な妖気はこんなもんかな?俺は妖気を脚に纏うと遠くにある船までの飛び乗った。

「たっ、助けか!?」

「二人が限界だから君と君な」

俺は適当に二人を担ぐと、後ろから「俺も助けてくれ!頼む!頼む!」という声が聞こえるが聞いちゃいけない。その言葉は俺の心に永遠に残り続けるかもしれない。さて、早く竜巻に飲まれそうになるこの船から脱出しよう。

「よっしゃ行くぜ!」

踏ん張りを付けて飛ぶと、船が砕けた様な気がするが竜巻の所為にしておこう。決して俺の所為じゃない。

「すまんな。流石に全員は無理だった」

「いや、あの状況で二人も救えたのは正直すごいぜ」

まさかハンゾーに褒められるとは意外だ。しかし、問題はこの先だな。俺は一旦座ると、もう一人小型のボートに乗ってた野郎がいてゴンが飛び出してしまう。

「お、おい!!?」


「海面が岩盤を超えるぞ!!」

不味いな。いや、ゴンなら戻ってくるはずだ。あいつが簡単に死ぬわけがない。

「全員館内退避!急げ!」

ハンゾーの合図で全員が軍艦の中へ避難する。だが、ゴンが心配でならない。確かに俺はあのボートに飛び乗ることが出来るが、ボートの様な不安定な足場の場合、戻るための十分なジャンプが難しくなる。今の俺に出来ることは一体なんなんだ。

「よし!ゴンがボートに辿り着いたぞ!」

それと同時にキルアたちが乗っているボートが視界に入ってくる。そして、ゴンが釣り竿を使ってキルアからロープを受け取る。そのロープを使ってゴン達のいるボートを引き寄せようって発想だ。

「力仕事は俺の役目だなぁっ!!」

そのロープを使い全員の力を合わして引き寄せていく。以外と軽くて済んだ。 完全にゴン達が戻ってくると、すぐに船内に避難した。

「流石ゴンだな。だけど、かなりヒヤヒヤしたんだからなぁ〜?」

「ごめんよ!ごめんってばぁ〜!」

ゴンの頭を軽くぐりぐりしながら言う。全く、万が一の事が起こったら俺はどうしたのだろうか。それに、ロープが無かったらどうなってたことか。考えたくもねえな。

これは嵐の第一派に過ぎない。この、後に二派が来た時は逃げ切ることが出来るか。この、様子だと不安しか持てないな。
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