昔話×興味×昔の仲間
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ゼブロさんが案内してくれた家で俺たちは寝泊まりすることになっている。布団が足りないという事もあり俺とゴンは同じ布団に入った。クラピカとレオリオはソファで眠っている。

「なぁ起きてるか?」

「うん、起きてるよ」

「もし、ゴンが良かったらだけどさ。あのガルって狼の事を知りたいな」

俺自身も興味のあることだけど、第六感が騒ぎ立てる。この第六感はまるで意識があるみたいだなって時々思う。

「うん良いよ。ガルってば最初はね大人しかったけど傷が一時的に良くなった時には悪戯好きでさ」

「そりゃ大変だね。どんな事されたの?」

「例えば俺の服を滅茶苦茶にしたりとか、俺のベッドを滅茶苦茶にしたりとか」

「その狼……ちょっとムカつく」

俺のゴンに何してくれてんじゃあ!ゴンの服をクンカクンカして良いのは俺だけだしゴンのベッドにインして良いのもゴン以外には俺だけなんだよ!!

「でもね、俺が落ち込んでる時には、俺の気持ちが分かってるのか慰めてくれた。顔を舐めたりして元気付けてくれたんだ」

「へぇ……。気の利いた狼だな」

「えへへ、まるでどっかの誰かにソックリだよね」

あれ、なんか今俺が馬鹿にされた気がしたんだが気のせいだろうか。そのどっかの誰かって俺の事か?

「でもね、本当に急に容態が悪化しちゃって。怪我も良くなってきたのに、急にその怪我が悪化しちゃって……。俺がもっと真剣に看病してたら……あんな事にはならなかったのかなって」

「いや、そうじゃないと思う」

「……え?」

「いや、なんの根拠もないけど…何となくそんな気がした」

そう言うとゴンは笑う。少しだけ安心したような笑顔。俺が言うことは基本的に的中するから、少し報われたのかな?

「俺もロウがいつも言ってる蔵馬っていう師匠のこと聞きたいな」

「あぁ……蔵馬のことか。いいぜ」

俺は仰向きからうつ伏せになると、ゴンもうつ伏せになって俺の話を聞く体制になる。

「あいつはとにかく賢いんだよな。なんだろうクラピカみたいな雰囲気かな?」

「クラピカみたいな?」

「うん、でも残忍性はヤバい。殺る時は殺りますって感じだ」

俺は具体的にどう教えるか言葉を頭の中で紡いでいく。徐々に思い出す蔵馬とのエピソード。それを口にすればゴンは真剣に聞き入っていた。

「ロウは蔵馬の事、好きなんだね」

「まぁ、好きか嫌いかって言われると好きだよ」

俺がそう言えばゴンは「素直じゃないなぁ」と少し小馬鹿にするように言う。だって普通に恥ずかしいじゃんか。

「でも、こうして話してるとロウも俺と同い年の人って感じる」

「そうか?」

なんだろうゴンに言われると嬉しい。俺の中でゴンの存在が絶対的な物になっているのは感じていたが、ゴンにこう言われただけで胸が踊るとはね。

「蔵馬も好きだけど、ゴンの事はもっと好きだよ」

「え?」

「だから、ゴンの事はもっと好き。というか前も言ったけど一番好きだよ。俺の一番はお前なんだ」

「そんな事言われたら流石に照れるよ」

困ったように笑うゴンはそう言う。俺はゴンを抱きしめるように腕を回すとゴンは「えっ?」と声を上げた。

「やっぱり、安眠するにはゴンを抱きしめるしかないかな……?なんちて」

「う〜ん、わかった。じゃあ寝よっか」

(あり……冗談でやったんだけどな)

まぁ、安眠できるのは間違いないしこのまま寝よう。ゴンって暖かいよな。抱いていて心地良いなぁ。

(……まただ、この呼吸が苦しい感覚はなんだろう)

これは最近の悩みだ。ゴンといる時に呼吸が荒く苦しくなる時がある。胸が苦しい感覚は恋だと言うがコレは違う。もっと禍々しい何かだ。それに恋してるのは自覚済みだ。

(ね、ねよう)

第六感が気づいちゃいけないと言っている。だから、考えないようにしよう。あの俺の第六感がそう騒ぎ立てているんだから間違いない!
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