決闘×賞金×ファイトマネー
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50階への進出を決めた俺たち。キルアは前に200階に行った事もあると言う事で180階へ進められたが、俺達に合わしてくれて50階にして貰ったらしい。

キルアが勝利を収めた所で、先ほど「おっす!」と大きな声を上げた少年に歓声が上がる。彼もまた50階に上る事になった。

「あの子も凄いんだね」

「やっぱゴンにも分かるか?見た目に反して結構な腕を持ってるぞ」

感心するゴンに俺の見解を述べた。腕は立つがそれだけに要注意しておかないとな。



キルアが戻ってくると、俺達は50階へ向かった。途中、先ほどの小さな少年も見えて俺はジッと見つめた。どんな奴なんだろうな。

「押忍!自分ズシと言います!みなさんは?」

俺とズシという少年の目が合うと唐突に自己紹介をされた。目を見てみて危険はなさそうだな。寧ろ綺麗な目をしている。

「俺はロウってんだ」

「俺はゴンよろしく」

「俺キルア」

名乗り終えれば、凄いものを見た様子でズシはキラキラした目で話し始めた。

「さっきの試合 拝見しました。いやー凄いっすね!」

「何言ってんだよ。お前だって一気にこの階まで来たんだろ?」

誉めるズシにキルアは素っ気ない表情でズシも凄いと言葉を返した。

「そうそう一緒じゃん。」

賛同する様にゴンも続けて言った。けれど、余程ズシという子は謙虚なのか自分をまだまだだと言う。

「ちなみに、みなさんの流派は何すか?自分は心源流拳法っす!!」

りゅ、流派と言われてもな。なんだ、あの蔵馬のスタイルには流派があるのだろうか。シルバにも教わったし俺の流派って一体?

「別に……ないよな。」

「ええ!?誰の指導もなくあの強さなんすか……ちょっぴり自分ショックっす……」

キルアの言葉にズシは大きくショックを受けている。

「俺には師匠がいる。とは言っても、その師匠は我流だから流派はないけど」

「そうなんすか!?」

親近感が湧いたようにズシの表情はパァっと明るくなる。表情豊かで見ていて楽しいな。

「ズシ!よくやった」

パチパチと鳴る拍手と共に俺が警戒していた眼鏡の人が近づいてくる。ズシに危険性が無いと判断したから、この人も恐らくは大丈夫だろう。シャツが出ていてちょっとだらしないけど……。

「師範代!」

「ちゃんと教えを守ってたね」

「押忍!光栄っす!師範代またシャツが」

「あっ、ゴメンゴメン!」

俺が思ったことをズシはサラッと指摘する。言うのが慣れてる所から、普段からシャツが出てるのかな。多分癖なんだろうな。

眼鏡の人がシャツを入れると視線を俺たちに向ける。一瞬とは言え俺に強い視線を飛ばした。多分、あんな勝ち方したから警戒しているのだろう。念を使えると判断されてね。

「そちらは?」

「あ、ロウさんとゴンさんとキルアさんっす」

ズシは俺達の名前を教える。それを聞いたウイングも自己紹介をする。

「はじめましてウイングです」

「「オス!」」

ゴンとキルアがズシの言葉が移ったのか、同じように返事をしている。俺も押忍って返しといた方が良かったのか……?

「まさかズシ以外に子供が来てるなんて思わなかったよ。君たちは何でここに?」

「えーと、まあ強くなる為何だけど俺達全然 金なくて小遣い稼ぎも兼ねてんだけど」

そっかキルアとゴンは修行も兼ねてるもんな。俺は小遣い稼ぎが目的だけど。

「そうか……ここまで来るくらいだから、それなりの腕なんだろうけど、くれぐれも相手と自分、相互の体を気遣うようにね」

ウイングという男は俺たちにそれだけ言い残すと、ここから立ち去っていった。何者かは知らんが悪い人じゃなかった。



50階の受付でファイトマネーを受け取ると、ロビーの椅子に並んで座って封筒から金を取り出してみた。

「152ジェニー……」

「缶ジュース一本分すね」

こっちの世界の物価は知らなかったけど、蔵馬のいる世界と物価は近いんだな。軽い勉強もさせられたから、勉強が無駄にならなくて良かった。

「こんなもんなんだな」

俺は封筒にお金を戻しボソッと呟く。結構しょっぱいから本当に小遣い稼ぎだ。

「1階は買っても負けてもジュース1本分のギャラ。だけど次の階からは負けたらゼロ。50階なら勝てば5万は貰えるかな」

「おぉ、ここで生活できそうだな」

俺達が結構な大金に盛り上がってるとキルアは平然とした表情で続けていう。

「100階なら100万くらいかな」

「……そんな金見たことねぇぞ」

「まぁ、少ないもんな。150階を越えたらギャラも1000万を楽に越すぜ」

いや、こいつの金銭感覚おかしいだろ。100万が少ないってどうなってんだ。いやいや!というか150階越えたら1000万も貰えんのか!?

「キルア前に200階まで行ったんでしょ?そのお金は!?」

「200階すか!?」

ゴンの言葉にズシは驚愕の声を上げる。そういや、200階まで行ったって言ってたな。

「4年前だぜ?残ってるわけないじゃん。全部お菓子代なや消えたっつーの」

いやいや!さらりと、とんでもないこと言うなよ!?どんなお菓子買ってんだよ!?仮に1000万でも使い切るのは大変だぞ!?

「200階だと一体買ったらいくらになるの?」

「んーとね、正確に言うとオレ200階に行った時点でやめちゃったからわかんないけど、190階クラスで勝った時は2億くらいだったかな」

に、2億がお菓子代に消えてしまったのか……一生をお菓子だけを食べて暮らせそうな金額なのに何を買ったんだ……。



それからは、試合にキルアとズシが呼び出され闘う事になったがキルアが勝利を収めた。しかし、ズシが最後まで立ち上がってきてキルアは不審がっていたな。
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