おかえり×クラピカ×デイロード
◆◇◆◇◆◇◆◇
翌朝、デイロード公園で待機。芝生が広く生い茂る公園で、暖かな日差しを浴びている。
ゴンとキルアはアイスの早食い競争をしていて、レオリオは少し離れた場所のベンチで休んでいる。
俺もソフトクリームを片手にクラピカを待つ。暑い中でアイスを食べるってのは、アイスがより美味しく感じるよな。
にしてもクラピカの奴、本当に来るのかな?いや、そんな事考えてても無駄なんだけどさ。やっぱり、俺も心配だと思うあたり本当にクラピカとは仲間なんだと思うよ。
「ぶぁはピカ!」
口の中に含まれたアイスをぶちまけながらゴンは公園に足を踏み入れたクラピカを呼ぶ。
キルア、これは怒っていいぞ。俺が許す。
なんだかクラピカの雰囲気……変わっちまったな。いや、裏社会に顔を出せば変わるのも必然なのかも知れないけど……でもなぁ。
「ゴ……「よかったね!!」
ゴンの名前を呼ぼうとしたクラピカの声にワザと食い気味にゴンは言った。
「旅団が死んで、これでやっと一番したかった事に集中できるね!」
緋の目を取り戻ることだよな。俺も財産はあるし、見つけ次第では手に入れてクラピカに渡したいと思ってる。
「早く見つけてあげなきゃ!仲間達の眼!」
多分、クラピカはまだ旅団の事が心残りだろうけど……。でも、ゴンに面と向かって真っ直ぐな眼差しで、そんなこと言われたら、スッキリせざるを得ないもんな。
「もし、俺達にてつだぶ……っ!!」
ゴンがまだ何か言いたげだったが、キルアが背後からカップアイスを手にゴンの顔面にアイスクリームをぶちまけた。
ゴンとキルアは取っ組み合いをしてるけど、まぁ、それはちょうど良かった。
「おかえりだな、クラピカ」
「ロウ……」
「別に何か伝えたいこともないけど…程々にな?あんまり心配させんなよ」
できれば、もう、裏社会の方には行かないでほしい。これは俺のワガママだから止められはしないけど、クラピカが窶れた気がする。
「ロウこそ、DASから指名手配を受けてるそうじゃないか。何かあれば私も協力するからな」
「ああ、頼むぞ。」
笑顔で俺が返事するとクラピカの携帯電話が着信音を響かせた。もしかして仕事か?
『誰だ』
クラピカの携帯から聞こえた声は、俺にも聞き覚えがあって、同じ声が後方からも聞こえた。
「……レオリオ。」
振り向けば電話を耳に当てたレオリオが、こちらに歩み寄っていた。なんだ、こいつら……。
「待ってたぜ。」
レオリオがクラピカに面と向かって言うと、絶を使ったゴンとキルアはアイスを手に真下からレオリオの顔面にぶちまける様に押し付けた。
「何すんだおめぇら!!」
「う、うわぁー!」
怒鳴るレオリオにゴンとキルアは笑いながら逃げてくる。ちょっと待て俺の方に逃げてくるんじゃねーよ!?
オイオイオイ!レオリオ!その手に持ってるアイスはなんだ!こっちに投げんなよ!?おいおい!ゴンもキルアも何で俺の方に来んな来んな!!
レオリオはアイスをゴンとキルアに向けて投げるが、二人ともギリギリで交わしたせいか、俺の顔面にアイスがぶちまけられた。
……こ、この野郎。
「あーあ、レオリオったらー」
「俺、しーらね!」
「オイ!俺を嵌めやがったなぁ!」
「……おいレオリオてめぇええ!!!」
「うわぁっ!?わ、ワザとじゃねーよ!!?」
「問答無用だぁ!!」
この俺のソフトクリームを喰らいやがれ!勢いよく投げるとレオリオの顔にクリーンヒットする。
「うわぁぁ!!」
「よっしゃ!顔面凍結コース!!」
へへへ!ザマァ見やがれってんだ!!って、クラピカ疲れてるのに、俺らがこんなんじゃ余計に疲れさせちゃうよなぁ……。
チラッとクラピカに視線を向ければ、今までにないくらいの笑顔を見せていた。
「フフッ、フハハッ…!」
何だか、クラピカの笑顔見れて本当に安心した。昨日電話した時は、ちょっと怖かったからなぁ。でも、これで、本当の意味でおかえりだな。 戻る
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