▽ 乾坤一擲 2/2

マルファス「よくぞ此処まで、客人。花園で散った命たちの味は楽しめたか?」

リーフ「花園で散った命の、味…?」
ライナルト「……!! お前っ!!」


リンアイ「! まさか、終わりなき闇のアレは…!?」
フローラ「ヒトの思いを利用するなんて質の悪い人ね!」
マルファス「貴様たち以外にも状況を打開しようとする者たちがいた。死を覚悟して花園へ踏み入ったのだ。報いを与えなくてどうする?」
ケシェット「報い、だって!?」
マルファス「死してなお現世に留まらせておいた。結果的に貴様たちによって救済されたのだ。過ぎたことを気に留めているようでは、私には勝てん。
……さて、始めよう、世界を懸けた戦いを。貴様たちが望む結末か、私の思惑通りか。最後に笑うのはどちらだ?」
シエテ「貴方の好きにはさせない。これで終わりです」

リンアイ「花園で死んだ人たちまで利用して、自分を正当化しようとする…悪を悪と認識していない奴がすることだ」
ライナルト「苦しい思いをして死んだのに成仏もされずに…あそこに閉じ込められてたんだ…どれほど長い間かもわからないくらい…」
リーフ「これが報いだなんて…どうかしてるよ…頭…」
フローラ「ええ、今さらなことだわ。まともな頭だったらこんなことになってないわよ」
ケシェット「…さあ、皆。覚悟はいいかな。世界を救うために、目の前の敵を打破しよう」
シエテ「勿論です。いきますよ」


エンパス「待て」

ライナルト「…!」
フローラ「どうしたのよ」


エンパス「…少し話をしよう」
マルファス「…ほう?」
エンパス「いつか訪れるこのときのために私は考えていた。……貴様の問いの答えだ」
マルファス「!」

ケシェット「問い…エンパスにもしていたのか」
リンアイ「己の正義と世界の正義、どちらが正しいか。…エンパス。あんたはどう考えた」


エンパス「私は、己の正義も、世界の正義も、両方とも正しいとは思わない。目に移るものが真実。何も間違ってはないし、何も正しくはない。それを天秤にかけることこそ見誤った行為だ」
マルファス「ほう。やはり一度は光の道を歩もうとした身。何かに感化されているようだ。ではあえて問おう、何故貴様は私を止めようとする? 貴様を突き動かすものは何だ?」
エンパス「…………。かつて共に過ごした者たちに救われた命だからだ。業は生きて償え、と。
彼らが見たかった世界、形作った未来、受け継がれるもの。それらを守るために私はいる。それが私に出来る贖罪。この身が果てるまで背負い続ける代物だ。故にこそ、世界を脅かす者の野望を阻止する」

シエテ「使命感が貴方を突き動かすのですね…業は生きて償え…。かつて世界を滅ぼしかけた罪を、世界を守ることで償う。300年間……貴方はずっと世界を守ってくれていたんですね」
リーフ「でも裏切り者って伝わって…仕方ないことなんだろうけど、それって辛いことなんじゃ…」


マルファス「世界を壊さんとした者が、今度は世界を守る、と。面白い。実に貴様らしい、悪ならざる者ゆえの答えだ。この世界は仲間たちが作った、彼らが望んだものだと? よく言えたものだな。300年後のことも、一人一人の思考など誰にもわからん。この世界が争いにまみれ奪い合う世界となっても、貴様は同じことが言えるのか?」
エンパス「たとえどんな世界になろうと私は、運命を受け入れるのみ。彼らが残したものに間違いはないからだ。私が壊しかけたものを彼らは命をかけて守った、そして私が生かされた。世界を託されたのなら守ってやるさ。それを壊そうとするのが貴様なら尚更な」

マルファス「…そうして世界を選ぶのか。逸脱した思考を持ちながら反するものを手に取るとは……世界に裏切られ、憎く思い、それでもなお世界を愛する、と。
ああ…なんと不安定で美しい姿だ。その葛藤、苦悩、錯綜、歪でありながら穢れなき無垢なその心魂は、この世の何よりも美しい。…………それも、失せてしまうのだな」

ケシェット「(発言がヤバい)」
フローラ「(なんか表情も恍惚としてるわ)」
リンアイ「(本人はすごい真面目なんだろうな)」


エンパス「…………。問おう、唯一の兄。貴様の答えは何だ」
マルファス「簡単だ。これまでの私の動きを見るがいい。それが私の答えだ。それ以上でも以下でもない。眠りから醒めて、このときのために全てを費やした。……貴様はその300年の間、虚無の世界を歩いていたのだろう、何を見た? あのとき、幼い少女だった貴様の望んだ世界は少しでもそこにあったか?」
エンパス「…………」
マルファス「貴様が生まれながらの血統を恨み歩んだ300年。寝ても覚めても、忌み嫌われる者たちが排除されることに変わりはなかった。それは私も今日まで見てきたものだ。分かり合える日など訪れない、生まれ落ちた日から変化のない年月が全てを物語っている!それは貴様がとうの昔に、私より早く悟ったことではないのか。故に動き出したまでだろう? “全ての者が幸せでないなら世界が滅びればいい”とな」

ライナルト「…………」

エンパス「………その話はいい。今の私は、違う」
マルファス「……学園からの客人たちよ。これが、我々の見てきた世界だ。誰かが幸を受けることの裏では何かが苦患を浴びている。
我々がこの度に至るまでに受けた責苦の数々が、人目を気に止めながら孤独と暴力に怯え悩乱した光御の窮愁が、世界に宿怨の念を抱く者の深層心理が、貴様たちには分かるか?
分からなければ私を止めることは出来ない!!

シエテ「!! マルファスに多大な魔力が!」
フローラ「来るわよ!構えて!!」
ケシェット「死霊使いの能力に加えて、堕天使の身体能力を持っているぞ!一筋縄ではいかない!」
リンアイ「解説どうも!ここで倒す!」


▼ENEMY▼
堕天使ルシアノ Lv54×1


<戦闘勝利>
ライナルト「……どうだ!!」
リーフ「お前は強いけど、オレたちの力には敵わないさ!」


マルファス「く……ふふ…ハハハハッ!! やるではないか…だが、享楽はこれからだ。貴様たちに面白いものを見せてやろう」

マルファスの頭上の空間が開いた!

ケシェット「あれは…ブラック!」
シエテ「ついに来ましたね…! …待って、手に何か…」
フローラ「アマネセルだわ!」


エンパス「アマネセル!!」
マルファス「こちらの膳立ては整っている。あとは貴様だけだ」

マルファスが宙に手を掲げると、エンパスの体が淡く光りだした

エンパス「がッ……!?」
マルファス「貴様の呪いは神の呪い。その身に宿りし破壊の女神の戯れ。以前の貴様の望みだ、使役されることを喜べ」
エンパス「やめ、ろ…ッ…貴様、何を…する気だ…!」
マルファス「破壊の女神よ。我が糧となり、世界を終わらせる者の名に相応しい力を見せてみろ」

エンパスはその場に崩れ落ち、うずくまる。
苦しそうに呻いたが、そのまま動かなくなった

フローラ「ちょ、ちょっと!しっかりしなさいよ!!」
シエテ「…ダメです。完全に意識を手放してます」
ライナルト「エンパスに何をしたんだ!何が…!」


マルファス「…ククク……これで役者は揃った。滅亡の手札が並んだ。神と、我が身と、光を喰らう者」

ケシェット「………!」
リーフ「うっ…!?な、なんか、すごい、なんかすごいのが、なんかやばいのが!!」
リンアイ「これは何だ…どこから湧いてくる!?」


フローラ「……な、に、これ、凄く禍々しいものを感じるわ…! マルファス…いえ、ブラックに凄まじいエネルギーが…!?」
マルファス「…………客人。貴様たちは美しい世の中を見て育った。だがそれは所詮キレイゴトで彩られた世界に過ぎない。悪しきものを忘れた世界…真実を知らない世界だ」
シエテ「…確かに僕らは、貴方のようなドン底を知らないかもしれない。けど、だからと言ってそれを徹底的に排除するほど僕らの心は弱くない! 真実を知らないのは貴方のほうだ!」
マルファス「ならば私が見てきた世界は何だ! 善を努めれば報われる? 不幸と幸福は代わる代わる訪れる?そんなことはこの人生一度もなかった! 幸を受ける対象も、責苦を背負わされる者も太古より変わらない! 私が貴様たちと同じように全うな世界を歩き幸福を得るためには、全てが原始に還り匡正する必要がある!」

集まってくるエネルギーの膨大さに地響きが起こり、部屋が崩れ始めた!

リーフ「おっ、おわわわわ!」
ライナルト「エネルギーがビリビリと伝わってくる…!」
フローラ「マルファスとアマネセルの体も光って…アンタ一体何を…!」


マルファス「だが所詮ヒトは歴史から学ぶことはなく同じことを繰り返す……それは根底からやり直しても変わらん。だとするなら世界に終止符を打つ。穢れた世界など二度と存在しなくていい」
リンアイ「あんたは間違っている。自分の勝手な考えで世界を滅ぼしていいわけがない!」
マルファス「正悪の概念などとうの昔に捨てた。正しさの意味などありはしないからだ。世界というのは愛と平和を等しく語り、忘却された水面下では悪意、憎悪が無限に蔓延る撞着たるものだ。それでもこの世界を信じると言うのなら止めてみせるがいい! 我が魔族の血統に誓って、我が一族の望みを受け継ぎ、世界の全てを私が終わらせてやる!!

天焦がす滅亡の光よ―――!!

その瞬間、ブラックから強烈な光が放たれ、辺り一面を覆った

シエテ「あっ!?眩しッ……!!」
リンアイ「目が焼かれる…ッ!!」
ライナルト「くっ!?皆…!」






光はすぐに晴れたが、城の屋根が吹き飛んでいた。
凄まじい瘴気がまとわりつく

リーフ「うぷ………やっば…吐きそ…」
リンアイ「耐えろ、耐えるんだ」


ケシェット「……ケホッ、瘴気が石の守護を通り抜けてきた。このままじゃマズいぞ…」
フローラ「ちょ、ちょっと、アレを見なさいよ…何なのアレ…」

シエテ「………………( ゚д゚)」
ライナルト「な…、な、何だアレは…すごい光を放ってる、竜…!?」
リンアイ「…光なのに、それ自体に悪意があるような…」
ケシェット「…マルファスは?それに、ブラックも………ま、まさか………!?」
リーフ「え、合体…?貴方と、合体したい…ってやつですか…???」
フローラ「そうっぽいわよ。気配が全部あっちに集約されてるわ。神と我が身と、光を喰らう者って」
ライナルト「…何か言ってる」



我は、光
我は、終焉の理
全ての光を喰らい
世界を終わりなき闇へいざないし者
混沌の闇より新たなるモノを創造せし者

―――我こそ、始まりの降臨者


リンアイ「敵意…!」
ライナルト「始まりの降臨者…神を名乗るっていうのか!」
ケシェット「どうやらコイツが最後の手札のようだ。自分の身を呈して、俺たちの前に立ちはだかっている」
リーフ「ぴえん!!アマネセルさんの身も使って!!あれっエンパスは!?」
シエテ「申し訳ないけど今は気にしてる場合ではないと思います!この目の前の竜は僕らのことしか見ていませんから!」
フローラ「これが最後…いいえ、私たちがこれで全部終わらせるのよ!」
リンアイ「わかってるさ!瘴気とか、世界の暗闇とか、あたしたちも後がない!お前の悪意を此処で絶つ!!身勝手になりたい気持ちは否定しない…ただ、これはあたしの正義が許さない!!
リーフ「もう一度お宝探しをする平和な世界を取り戻す!!本当はお前にも見てほしいよ平和な世界を!!」
ケシェット「俺は、光御だけど、少し世界の闇を見た立場だけど、だからこそ世界中がそうであってはならないと思うんだ。だとしたらアイツを、世界を背負う立場として倒す。ただそれだけだ」
シエテ「…敵対の立場、わかり合えない僕ら。刃を交えることで、互いの想いが少しでもわかりますように…そう願いながら戦います。…苦しみをこれ以上続かせてはならない!」
フローラ「悪いことをして見てもらおうって、まるで子供の思想よね。いいわ!アンタがまだ遊びたいってのなら遊んであげる!でもごめんなさいね、今日で最後よ!本当に最後!」

ライナルト「マルファス!!俺は、俺は!ずっと言いたかった!お前が歩み寄らないのなら、差し伸べられた手を振り払うなら、俺たちはお前をずっと追いかける!お前が世界を壊そうとするなら止める!そしていつか…平和な世界で生きようって、言いたかった!!
だけどお前の憎悪はそれを許さなかったんだな…!でも、でも、幸せなときってあったんだろう!?愛されなかったなんて…アマネセルさんからの恩とか、忘れてっ…!お前の悲しみをここで絶ち切るから!それで、少しでも、光の世界を見てくれ!幸せだったときを思い出してくれ!!



▼ENEMY▼
始まりの降臨者
-Beginning Advent-

Lv60×1



<戦闘勝利>
ライナルト「ハアアアッ!!!」

ブラックの雄叫びのような悲鳴が響き渡る。

ケシェット「今のは効いたみたいだ…!」
リーフ「はあっ、はあっ…!弱ってるな…!このままいけば倒せ…えっ?」

\なんかすんごい目をぎらつかせて襲い掛かってきた!!/

リーフ「ぎゃあーーーっ!!まだやるのーーーー!?!」
シエテ「構え…、…!!」


―――その時
外部からやってきたサイコパワーがブラックの脳を揺さぶり、足元から伸びた蔓が縛り、雷鳴の轟きと共に稲妻がその体を貫いた

リンアイ「あれは!?」

シン「間に合った!? 無事!?」
ボア「よぉテメェら! ちと遅くなったが加勢しに来た! もう安心しな!」
ドバル「あれが、ブラックの、真の姿…!」

シンをはじめ、他校の校長、そしてサーレス率いるアルガーディアンたちが現れた。
そしてその後ろには……

ピコ「みんな、やるですー!」

リーフ「ピコちゃあああああぁぁぁぁあぁぁぁぁあん!!!!!!ああああピコちゃん!!!目が覚めて!!!よかった!!!!!!」
シエテ「星空のような色が真っ白に……いえ、詳しい話はまた後ですね!」
ライナルト「校長先生がた、アルガーディアンたちも!来てくれて…!」


ピコ「アマネセル様を確認、保護、大丈夫ですー! ピコが守りますのでそのままボコボコいっちゃうですー!」
サーレス「我々は世界を脅かすお前を許さない! 死を以てして償え!」
シン「よし! 全員で叩き込め!!」
ボア「塵も残さず消し去ってやるよ!!」
ドバル「…消えろ!」

サーレスとアルガーディアン、校長たちは総攻撃を仕掛けた。

ケシェット「続け!!とどめを刺すんだ!!」
シエテ「物理攻撃の威力を底上げしときました、いってください!」
フローラ「いっくわよ!!全身全霊のビックバム!!」
リンアイ「全力をぶち込むんだ!!」
リーフ「オレの必殺!!!!!レンジャーアターーーーック!!!!!!!」
ライナルト「これで、これで!これで終わりだぁあ!!!!」


グオオオオオオオオオオッ!!!

ブラックの体が崩れ始めた!
様々なもののエネルギー波によって空気と視界が揺れ、さらにライナルトたちの足元が崩れたことによって空間感覚がわからなくなった

うわああぁぁああーーー!!
きゃあああぁぁぁーーッ!!





















「…いつまで伸びている気だ。起きろ」

ライナルト「………ハッ! えと、ここは?」
リーフ「うわーーっ!空が明るい!!息がしやすい!!ここは天国!!?死んでるーーー!?!」
リンアイ「落ち着け。生きてる。あたしたちは生きてるから」
フローラ「いたた…なんだか凄い打ち身…辺り一面瓦礫だらけだし…あら?アンタ」


ライナルトたちの目の前にはエンパスが立っていた

シエテ「だ、大丈夫なんですか…?」
エンパス「心配するな。…どうやら奴は倒されたみたいだな。瘴気もないし、空も明るい。それに、あれを見ろ」

エンパスが指をさした方を見ると、光の海が広がっていた。
そこには、アマネセルが倒れていた

ケシェット「あの光…さっきの竜のエネルギーを少し感じるな。解放された、って認識でいいのかな」
ライナルト「アマネセルさん!!」


ピコ「アマネセル様、アマネセル様ー!」
アマネセル「……。ピコ、なのですか?」
ピコ「はい、ピコですー! お体に何か変化はありませんかー!? 何ともないですかー!?」
アマネセル「…いえ、特に何もなさそうです。それより……ルシアノ、は…?」
ピコ「全く気配がしないのですー。どこ行っちゃったんでしょー。アレと一緒に消えちゃったのかもしれませんねー」
アマネセル「………」

フローラ「…ほんとね。どこにも気配が…」
リンアイ「あたしの悪意センサーも感知しない。いないね」
シエテ「ブラックも消えてますし…まあ、いたらいたでちょっと困るんですけど」


アマネセル「………それなら、ここにいても仕方がないですね。…世界に光が戻った。今はそれを喜びましょうか」

アマネセルは少し悲しげに笑った
こうして戦いは終わった…










《ハイル荒野基地 司令室》
数日後

ライナルト「何日か休んだのち、アマネセルさんに呼びだされて司令室にいます」
リンアイ「解説ご苦労」


アマネセル「皆さん。過酷な任務の数々をこなし、世界に平和を取り戻したこと、感謝します。本当にお疲れ様でした。我々から謝礼として、こちらをお渡しします」

天空の破片をもらった!

アマネセル「これで世界は元通りの日常を送れるでしょう。貴方たちのおかげです。全世界を代表して私が礼を言います」

リーフ「へへへへへへ!!!!世界を救った!!!英雄だぞ!!!!!ふへへへへ!!!!」
シエテ「まさか本当に世界を救うことになるとは…こうやって伝説は生まれるんですね…実感ないな…」
フローラ「もうちょっと喜びなさいよ」
ケシェット「…ん?誰か来た」
ライナルト「あっ、シン校長!」


シン「あのう、アマネセル様。ちょっといいです?」
アマネセル「何ですか?」
シン「一応ボクの生徒なんで、お迎えに来たんです。それと渡したいものがあってですね」
アマネセル「どうぞ。無駄話は許可しませんよ」
シン「わかってますよ〜」

リンアイ「お迎えか」

シン「こほんっ! 皆、本当にお疲れ様! そしてありがとう!もう周りの人たちが大喜びでボクも鼻が高くなっちゃうね! 勿論頑張ったのは君たちだよ! だからもう死ぬほど喜んでいいからね!
冒険者の証として、ボクからこれを渡そう!」

雌黄の好奇をもらった!

リーフ「あっ!!これってもしかして!!!」
シエテ「証ですね…!」


シン「薔薇の純潔、唐紅の憤怒に続いてボクからも認められた証! ホント皆…ここまで成長して……涙出てきちゃった…」
アマネセル「生徒の前で泣くなど情けないですよ。貴方はそれでも伝統あるエテルノの校長ですか?」
シン「だってだって〜!! 入学したての頃を知ってる生徒が世界を救ったんですよ〜!? そんなの泣くに決まってるじゃないですか〜!! うわあああぁあん! 皆無事で良かったよぉぉおおおー!!!」

シンは顔面をぐしゃぐしゃにしてライナルトたち一人一人を抱き締めて回った

ライナルト「こ、校長先生〜〜!なんとか無事に帰ってこれました〜〜!!」
フローラ「グエッちょっと加減しなさいよフェアリーは体が小さいのよ!!あとその汚い顔面どうにかして!!」
ケシェット「あまりも失礼な発言」


シン「ごめん! 情けなくて! でも君たちが生きていてホントに嬉しい! 学校まで送るよ! ひとっ飛びだよ! 皆待ってるからね! ではではアマネセル様、お邪魔しました〜!」
アマネセル「まだ正式な解散は終わってないですよ。…別に構いませんが。あまり彼らに無理をさせないでくださいね」

リーフ「あわわわわ!速いですよ先生〜〜〜!!」
リンアイ「皆待ってるって、エテルノの皆が?」




《エテルノ学園》
ライナルト「ただいま…!」

ぜーロイバー「おっ! 来たべ! 世界を救った英雄たちだ!」
デミノ「皆さーーーん! お帰りなさイ! やりましたネ! すごいデス!」
スピカ「うわあぁぁあん! かえってきたーーー! ぶじでよかった〜〜〜!!」
ノンネ「す、凄いね…! 憧れが、また一つ…出来ちゃったな…」

シエテ「…あったかい出迎えで涙が出てきました…」
リンアイ「感極まってるな、あんた」


ユガ「貴方たちはエテルノの誇りですわ。どうぞ胸を張って生きて」
シャルナク「大したものだ。お前たちは…本当によくやってくれた」
レント「コノヤロー! 明日にでも手合わせしやがれ!こんな強い後輩と戦わねぇワケがねえんだ!」

ケシェット「明日は急すぎるなぁ??せめて1週間は待ってほしい」
ライナルト「エテルノの誇りか…はい!胸を張って生きます!」


イレネオ「こりゃ伝説の誕生だな! アタシらが末代まで伝えてってやるよ!」
シュロス「まあ! 凄いわ! 先生のお弁当、久しぶりにどう? 豪華にしてあげるわよ〜」
ディーマ「素晴らしい。まさかここの生徒から、世界を救う者が現れるとは…いやはや実に素晴らしい」
ルーファス「おかえり…おかえり……君たちは本当に…頑張ったね…ありがとう……」

リーフ「シュロス先生のエッチなお弁当食べたいです!!!」
フローラ「お黙り!!」ペチーーーン
リーフ「いやん!!フローラちゃんのちっちゃいおてて!!痛い!!」
シエテ「あああ…こんな、こんな、もうなんだか何も言えない…」
ケシェット「シエテが語彙貧になってる。これは困ったな」


シン「さあさあ教室においでよ! パーティの準備は出来てるんだからさ! 皆で世界を救った超一流の冒険者たちを祝うんだ! ね、皆? ほら早く早く〜!」

\\はあぁい!//

ライナルト「準備できてるの!?早くない!?」
リンアイ「まあ激戦から数日が経ってるから準備も終わるだろうね」
フローラ「シン校長が子供みたいにはしゃいでるわよ。続いていいの?」
ケシェット「続かないと落ち込むと思うんだけど。さすがに続いてあげよう」
リーフ「英雄たちの宴…どんな宝が待ってるんだ…??」
シエテ「それは期待しない方がいいと思いますよ」
リンアイ「美味しいものぐらいは欲しいね。今はそれが最高のご褒美だよ」
フローラ「それよ、それ!ご飯とかおやつが食べたいわ!あそこの環境にも慣れちゃったけど食べたいわよ!」
ライナルト「それもここのご飯を!!!」
リーフ「腹減ってきたな〜〜〜〜オレもご飯食べた〜〜い!」
ケシェット「欲張って食べ過ぎて戻さないように気を付けるんだよ」
シエテ「平和っていいですねぇ……」


明るい空の下、多くの生徒たちが笑う。
宴は日が暮れて、就寝時間の直前まで続いた



ライナルト「…マルファスは、まだ消息がわかっていない。けど生きてるなら、この平和な世界を見せたいな…逆に怒るかな。また背を向けて遠ざかろうとするのかな。アマネセルさんが引き留めてくれるといいけど。
世界は負の感情を忘れたとマルファスは言った。今でも、世界に憎しみを募らせている人がいるかもしれない。そんな人たちを見て見ぬふりをしちゃいけないんだよな。歩み寄って、手を取り合っていけば……ご先祖さん。どう思う?ご先祖さんの時代はどうして平和を守ったのかな。や、真似してもいけないよな。俺たちは俺たちのやり方で平和を守らなきゃいけない。昔と今は違うんだからさ。この時代は俺たちが作っていくのか。これがいつか伝説になるんだな……ワクワクしてきた!
とりあえず今日はパーティでくたくただから、おやすみ。また明日!」






Fin.


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