▽ 遠征実習
レベル:★★★★★☆☆☆☆☆
記入者:シン・チャオ
「ちょ〜〜〜っと遠出してもらうよっ」
ユガ「
遠征実習。……貴方たち、なかなかの伸び代を見せますわね。そんな貴方たちに、校長先生からの授業があります。何をされるかはわたくしも聞かされていませんので、校長室に行って話を聞いてちょうだい」
ライナルト「校長先生からの…授業…」
リンアイ「何だろうね…ちょっと怖い気もするけど、あたしはわくわくするな」
ユガ「……それにしても、貴方たちも徐々にたくましくなってきましたわね。後輩の成長は我々監督生にとって嬉しいことですわ。貴方たちを見込んでの、今回の授業なのでしょう。それでは、頑張ってきてください」
《校長室》
ライナルト「校長先生、失礼します」
シン「やあやあやあやあ! 諸君! 待っていたよ待っていたよ! うう〜〜ん実にいい顔ぶれになってきた。そうやって成長していく姿を見れるのは、ボクとしてはとてもとても嬉しいことだね!」
フローラ「ボア校長が臆病クソボケナスって言ってたけど、超ポジティブ元気野郎に見えるわ」
リーフ「シーーーーッ」
シエテ「ドバル校長ともまた違う方なんですね…いろいろいらっしゃるのか…」
シン「さて、今回の授業。
太陽の迷宮という場所がある。そこにはすんごい財宝が隠されているという噂なんだよ。冒険者の中には財宝という財宝を手に入れてウハウハしようと目論む人たちもいて、君たちにはちょーーっとその気分を味わってもらいたいのと、財宝を目の前にして欲望に負けないかを試験しようと思ってさ。とりあえずそこまで行っておいでよ。差し支えなければ財宝持ち帰ってもいいし。それは君たちに任せるよ。
太陽の迷宮はジャンバール学窓の先にある。随分遠くまで出掛けるようになったね。じゃあ通行許可を出すから、張り切って行ってきてね!」
リーフ「差し支えなければ持って帰っていいってよ!!やった!!」
ライナルト「こ、こらーっ!!」
リンアイ「太陽の迷宮…行ってきます、校長」
太陽の迷宮の通行許可が降りました!
★ 太陽の迷宮 ★
太陽を祀る迷宮。
カルト集団による儀式が定期的に行われる。
多くの宝が眠ると言われている。その財宝を持ち帰ろうとし、行方不明になる者が後を絶たない。
《太陽の迷宮『黄金の眠る間』》
ライナルトたちの目の前に黄金に輝く金貨や宝箱、剣がたくさんある
ライナルト「うわ…思ったより凄い…!こんな財宝が迷宮にはあるのか…」
フローラ「…迷宮に眠る宝、ってことね…」
シエテ「あれは何でしょう」
財宝の真ん中に台座がある。
そこには水晶玉が乗っていた。
校長の言っていた財宝とは、このことかもしれない
ケシェット「…どうする?」
フローラ「いやこれ絶対大切なものよ。そりゃこのあたりの金貨とか剣とかは持って帰っていいかもしれないけど、明らかにダメなやつでしょこれ」
シエテ「こうやってあからさまに置かれているのは、ある意味罠かもしれませんね…」
リーフ「た、たくさんの財宝を目の前にして……おれはどうしたらいいんだ…」
ライナルト「……こいつはとりあえず置いといて。どうしよう」
シエテ「水晶は無視するのがいいかと…」
リーフ「えええーー!!!せっかくここまで来たんだ!校長も持って帰っていいって言ってただろ!?」
フローラ「あ、ちょっと!!」
そのとき、背後で扉が閉まる音がした
ケシェット「な、なんだ!?」
リンアイ「トラップか!?」
???「侵入者、侵入者発見。排除します」
ライナルト「!? 後ろだ!!」
▼ENEMY▼
アルガーディアン Lv13×1
<戦闘勝利>
ケシェット「…倒したようだ」
ライナルト「おいリーフ!とりあえずそれ置け!!」
リーフ「あ、あい!!」
フローラ「やっばいことになったわね…逃げるわよ!」
リンアイ「言われなくても… !!」
ライナルトたちが外に出ようとすると、先ほど倒したガーディアンと同じような者たちに、すでに囲まれていた!
???「我々アルガーディアンは迷宮の守護者。侵入者を捕獲せよ」
???「捕獲せよ」
???「捕獲せよ」
シエテ「四面楚歌………もう駄目ですね…」
フローラ「何よ〜〜!!」
ライナルト「ちょっと待ってください話を聞いてくd―――」
ライナルトたちは成すすべもなく捕まった
《どこかわからないところ》
気が付くと、ライナルトたちはベッドの上に寝かされていた。
どうやら眠らされていたようだ。
武器は…没収されている
ケシェット「……ここは、どこだ」
???「目が覚めましたか」
リンアイ「…さっきのガーディアンと、似たような…でもちょっとノームっぽさを感じるね」
ライナルト「お、おはようございます…」
シエテ「……貴方は」
???「私は
サーレス。迷宮の守護者アルガーディアンの3号機」
フローラ「迷宮の守護者、アルガーディアン…?」
サーレス「貴方がたを如何にするかはアマネセル様より判断が下されます。私について来てください」
ケシェット「…どうやら随分おおごとになったようだね」
フローラ「……全部アンタのせいなんだから!!」バッチーーーーン
リーフ「いってぇ!!!!すみませんでした!!」
シエテ「静かに!!これ以上余計なことをして、何があるか分からないんですよ!?」
《どこかわからないところ》
サーレス「
アマネセル様。連れて参りました」
アマネセル「ご苦労。……情けない顔ぶれですね。もっと背筋を伸ばし私を見なさい」
ライナルト「は、はい」
アマネセル「よろしい。ここは
治安維持機関オーブエル、通称
AASO。学校全ての秩序を総括し、迷宮から持ち出されてはならないものを守るための機関です。私はここの全総指揮、全ての学校を掌握する者、アマネセルと申します。
貴方たちがここに連れて来られた理由は、わかりますね?」
リンアイ「……太陽の迷宮に、行ったことでしょうか…」
アマネセル「
太陽の迷宮『黄金の眠る間』に入り、水晶を手に取ろうとしたこと。そしてそれを守護していたアルガーディアンの任務を妨害したこと。我々の命により定められていることに抵抗するとは、よほど財宝に目が眩んだのでしょうね」
シエテ「ち、違います! 僕たちは――」
アルガーディアン「口答えは許さん!」
シエテ「ぐあっ!」
フローラ「シエテ!!」
ケシェット「!! お前…っ!」
ライナルト「ま、まって!落ち着いて!俺たちには何もできない!」
ケシェット「……」(黙ってシエテを助け起こす)
アマネセル「貴方たちに課せられる罪科はとてつもなく重い。良くて禁固、悪くて死罰です。これから少し後に彼らの裁判を執り行います。異議はありますか?」
リンアイ「さ、裁判って…そんな物騒な…」
アルガーディアンたちに武器を突き付けられ、ライナルトたちは口をつぐんだ
リーフ「…………(´;ω;`)ウッ」
フローラ「…………(`ω´)」
ライナルト「…………(´・ω・`)」
サーレス「…アマネセル様。ひとつよろしいでしょうか」
アマネセル「どうぞ」
ケシェット「…!」
サーレス「彼らは、財宝を盗むにしては若すぎるかと。それに身に付けているものは校章かと思われます。このぐらいの年齢の者は学園に通い、学びを深めている最中です。彼らの意思で財宝を盗もうとはしていないのではと思います。例えば、背後には何者かがいる、とか」
アマネセル「…………事情を聞かせなさい。何故あの迷宮へ赴き、財宝を取ろうとしたのか。話の内容によっては罰は軽くなります。正直に話すのです」
シエテ「……聞いて、くれるんですね…!」
ライナルト「お、俺たちはエテルノ学園の生徒です!!これはその、遠征実習で!!シン校長が行ってこいと言ったんです!!差し支えなければ財宝を持って帰ってもいいと…………」
ケシェット「アルガーディアンの機能を停止させたことについては謝罪します。ですが我々は自衛をおこなったまでのことで…まあ、彼が水晶を手に持った時点で我々が悪いんですけどね………」
リンアイ「校長が言うには、財宝を目の前にして欲望に負けないかの試験、だと」
フローラ「財宝に目が眩んだのはコイツだけよ!!」
リーフ「やめて!!皆共犯だから!!!」
アマネセル「…はあ…シン・チャオ…………あの臆病者が……そうですか。それが本当なら、生徒からの信頼を失いかねないとんでもないことをしましたね」
サーレス「と、言いますと」
アマネセル「シン・チャオに繋げなさい。彼と話をします」
サーレスは機械を操作し、モニターにエテルノ学園の校長室を映した。
シンはいない……
アマネセル「シン・チャオ。姿を見せて応答しなさい」
シンが姿を見せた
リーフ「こ、校長〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!」
シン「わお。アマネセル様。あっ、その子たち……」
アマネセル「彼らに財宝を取ってこいと指示したのは貴方ですか」
シン「授業の一環ですよぉ。その子たちすんごい見込みがあるんですぅ。それも伝説になりかねないぐらいメッキメキ成長していってる子たちで、ボクも久しぶりにワクワクしてるんですぅ」
フローラ「見た?校長の顔、一気に青ざめたわよ」
シエテ「ちょっと嫌な予感がする…」
アマネセル「いくら授業とはいえ、私への連絡無しに迷宮を踏み荒らされるのは悪党と見なされます。それにアレは太陽の迷宮を守る代物。貴方、それを奪うというのがどういうことなのか、わかっていて指示したのですか?」
シン「もしかしてアマネセル様、怒ってます?」
アマネセル「当たり前です。迷宮の財宝を荒らそうとしたあまりにも無謀で無知な生徒たちと、そんな純粋無垢な生徒たちを危険な目に遭わせた貴方に対して怒っています。そんな当たり前の知識を教えずに、生徒を守れずして何が校長ですか。学園の上にあぐらをかいているようでは全てが台無しです。それでも貴方は本当に校長ですか? それとも自ら校長を辞職しに出たのですか?わかりました、喧嘩を売るのであれば受けて立ちましょう。明日に此処へ来なさい。彼らの前でボロ雑巾にされている姿でも晒しましょうか、それとも貴方が代わりに禁固刑を受けますか」
シン「ひぃ〜〜〜めちゃくちゃ怒ってる〜〜!! とりあえず君たち、ごめんね。これはボクがうっかりしてたせいだ。そしてアマネセル様、申し訳ございませんでした……あの、この罰は何でも受けますんで」
アマネセル「サーレス。もういいです、切って」
シン「あ、待って切らないでまだ言い足り──」
プチンッ
ライナルト「…………」
リーフ「…………」
リンアイ「…………」
フローラ「…………」
シエテ「…………」
ケシェット「…………」
「「「「「「アイツ処すべきじゃない??????」」」」」」
アマネセル「……そういうわけでしたね。シン・チャオには後日厳格な措置を取らせていただきます。校長解任も視野に入れさせてもらいますので。ひとまず今回は貴方たちを解放しましょう。……サーレス。彼らを外まで」
サーレス「ハッ」
リーフ「武器返ってきた」
ケシェット「やれやれ…うっかりしすぎじゃないかな、シン校長」
ライナルト「マジか……」
リンアイ「何とか疑いは晴れたみたいだね…」
フローラ「あの校長、ぶっ殺してやりたいわ…」
サーレス「申し訳ありませんでした。こちらは我々からのお詫びです」
命の果実を3個もらった!
サーレス「アマネセル様は慈悲深い方です。貴方たちが正直に話されたからこそ、その慈悲を振る舞われたのです。
迷宮を旅されているなら、また何処かで出会うかもしれません。そのときはもう少し穏便に話せるといいですね。それでは、お気を付けて」
シエテ「…あの」
サーレス「何でしょう」
シエテ「弁明、ありがとうございました。あの状況で貴方が発言をしていなければ…」
サーレス「礼には及びません。我々は迷宮、学園の秩序を守る組織。正しきものに寄り添います。今回は貴方たちが正しかった、ただそれだけです。それでは今度こそ、お気を付けて」
ライナルト「…いい人だなぁ…」
リーフ「校長は辞めさせられるんだろうか…」
遠征実習を完了しました!