▽ 奪還せよ
レベル:★★★★★★★★☆☆
記入者:バレル
「状況を打開する。協力を願いたい」
ケシェット「調子はどう?」
リーフ「絶好調だぜ!!な、皆!?」
フローラ「まあ、普通に過ごせるぐらいには回復したわ。それで、新しい情報は出たの?」
リンアイ「図書室行けばわかることだ。早く行こう」
モーント「
奪還せよだね。あれから先生たちは慎重に会議を進めて、策を打ち立てたみたい。皆にもぜひ協力してほしいと言ってたよ」
ライナルト「! ぜひ!協力させてください!!」
シエテ「喜んで協力させていただきます。この学校のためなら、命も惜しまない」
モーント「先生たちは職員室で待ってるよ。……決して無理はしないで。何かあったら僕も協力するから」
《職員室》
リンアイ「失礼します」
リーフ「うわっ?!先生たち勢ぞろいじゃないっすか」
ライナルト「ノウェム会長もいるぞ!」
バレル「来たか。よし、これで役者は揃った。会議を始める。まずは状況把握からだ。
先日、ここを襲ったモンスターの大群……目撃者の話と、学校に入っている情報を照らし合わせると、堕天使シルトの仕業だと見ていいだろう。シルトは近頃各地で悪行を続けている。今回、奴らの目的は保管庫にあるカプセルだった」
フローラ「やっぱりシルトの仕業だったのね…保管庫のカプセル…なんのカプセルかしら」
リーフ「さあ…」
シエテ「聞いてはいけないことだと思いますが、何が入っているカプセルなんですか?」
バレル「ある冒険者が眠っているらしい。俺たちも詳しいことは何も聞かされていない。それで、今回はその冒険者を目覚めさせるための作戦だ」
ケシェット「えっ! いいんですかそれ!?」
バレル「すでに校長の承諾は得ている。尤も、あそこから持ち出された時点でカプセルに入ってる意味を失う。何が目的で持ち出したのかは知らねぇが、あちら側につくよりかは味方につけた方がいいと考えた」
ライナルト「冒険者が眠っているカプセル…どうするつもりなのかな。それも悪用されてしまったら大変なことになりそうだ」
リンアイ「それが保管庫にある理由も気になる」
フローラ「目覚めさせちゃっていいのかしら。校長の承諾があるなら大丈夫そうだけど…」
シエテ「成る程。となるとカプセルの発見が先ですね。持ち出されたカプセルの場所はわかりますか?」
フォルトン「位置特定魔術で今調べてるところなんだぜ〜。そんなに時間は経ってないから、まだモンスターたちが運んでる段階だとは思うけどな〜」
窓際でフォルトンが、魔法で世界地図を浮かべている
シエテ「あまり離れてないといいですけど……」
ケシェット「ところで先生方、これを校長にも伝えておいてほしいのですが」
ライナルト「あ!そうだ!えっと、ズーハーっていうめっちゃ変な人から、いろいろ聞いたことがあって。月の登山道でこんなものが見つかったって…」
リンアイ「これは悪意を引き出す粉らしく、あたしたちの見解ではシルトはこれを吸ったんじゃないかって思ってます。月の登山道に限らずいろんなところで見つかっているそうです」
フローラ「それからコレ。祈りの迷宮での写真よ。この赤い水滴…まだ調査中って言ってたけど、これにも同じ作用がありそうね。各地で見つかってるってことは、危ないわよ」
バレル「成る程。つまり、凶暴化している人が他にもいる可能性があるわけだな」
ノウェム「その辺りのフィールドワークには僕たち生徒会が出向きます。よほどの重症者じゃない限りは聖術で治し、出来なければ捕らえます」
バレル「頼もしいな。フォルトンを連れていけ。魔術に特化した者がいれば特定しやすいだろう」
リーフ「助かりまっす!」
ステルラ「ああ、もし重症者がいれば僕のところに持ってきてもらえれば、解呪をおこないますよ。それでも治せなければさよならですけども」
バレル「もっと平和に処理できないのか。それよりもお前は覚醒に必要な素材を調べろ」
ステルラ「カプセルの中身を見ないと何もわからないんですよ。まあ、粗方予測はついてますけどねぇ。カプセルが来るまで何もしないわけにはいきませんから」
バレル「そうか。……では流れを整理する。お前らには、カプセルの場所がわかり次第すぐに向かってもらう。その間、フォルトンと生徒会はこの粉に関する調査を行え。カプセルを取り返した後、ステルラはすぐ中身を調べろ。覚醒に必要な素材をお前らに後日連絡するから、それを取ってきてもらう。わかったか?」
シエテ「了解しました。手分けすれば事は単純ですね」
ノウェム「すぐ生徒会に指示を出します」
ライナルト「了解しました!」
リンアイ「あたしたちはカプセルの場所が分かるまでは待機かな」
リーフ「そうだなぁ。フォルトン先生の位置特定魔法がどんなものか…」
ライナルト「いや先生なんだから甘く見ちゃ…」
フォルトン「お〜い。場所がわかったぞ〜。今絶賛
オロストンネルを進行中だ〜。キャンプよりは奥だぜ〜。何処に向かうんだろうな〜?」
フローラ「早いわね」
リンアイ「キャンプより奥…どこに向かうつもりなんだ?」
バレル「オロストンネルか。カプセルは人が持ち運び出来る代物じゃない。帰還札を渡しておくから、カプセルを取り返せたらすぐ戻ってこい。いいな?」
帰還札を手に入れた!
バレル「全員持ち場につけ。失敗は許されない。必ず取り返してこい!」
ケシェット「オロストンネルね。急ごうじゃないか」
リーフ「持ち運び出来る代物じゃないって言うけど…じゃあどうやって持って帰るんだ?」
フローラ「そのときに考えればいいわよ」
ライナルト「そうだな。よし、カプセルを取り返しに行くぞ!」
《オロストンネル『永久なる混沌』》
ライナルトたちは巨大なカプセルを持って迷宮を進むモンスターたちを発見した!
リーフ「カプセルでっか…」
ライナルト「おおう…」
リンアイ「モンスターの筋力はいろいろ規格外なのかな」
シエテ「……カプセルが思ったより大きいですね」
ケシェット「よし。行こう。カプセルを取り戻すんだ」
フローラ「行くわよ。そのカプセルを変えしなさい!」
リーフ「フローラちゃんの気合い!!オレも気合い入れる!!!」
▼ENEMY▼
セイントゴーレム Lv37×2
宝石花 Lv37×3
夢か幻か Lv40×1
<戦闘勝利>
ライナルト「よっしゃ!撃破!」
リンアイ「…さて、問題はこれだ」
シエテ「帰還札を使うのはわかりますが…一緒に持って帰るのにはどうすればいいんですかね」
ケシェット「うーん…皆でカプセルに貼り付きながら帰還札を使うとか」
リーフ「」ぺた
フローラ「気が早いわよ」
リーフ「カプセル冷たい。めっちゃひんやりしてる。気持ちいい〜〜」
ライナルト「物は試しだな…やってみるか」ぺた
シエテ「全員が貼り付く必要あるんですかね」ぺた
リンアイ「確認のためにも誰か1人残ってたら?」ぺた
フローラ「じゃあワカメね」ぺた
ケシェット「嫌だよ一緒に帰らせてくれよ」ぺた
ライナルト「よし、じゃあ使ってみるぞ」
《ジャンバール学窓》
ライナルトたちはジャンバールに戻ってきた
リンアイ「…よかった。ちゃんとカプセルもついてきた」
ケシェット「置いて行かれなくてよかった…オロストンネルから出るの時間かかるからなぁ」
ライナルト「先生がたは…あっ」
フォルトン「おっ! 戻ってきたぞ〜! カプセルも一緒だ〜!」
バレル「良くやった! これで最悪の事態は免れた!」
ステルラ「いやいや、さすがですねぇ。君たちが行ってくれて良かったですよ」
シエテ「で、戻ってきたのはいいんですが、これを何処へ……?」
リーフ「………………」
フローラ「持ち運び出来ないわね」
ステルラ「いやまあ、保管庫でしょう。ここで大々的にやってもいいんですが」
フォルトン「魔法で浮かせられるかなぁ〜」
バレル「まあ……どうにかするしかない。お前らは次の連絡があるまで休んでおけ。なるべく完璧な状態で覚醒に取りかかれるように準備を進めておく」
リンアイ「フォルトン先生の魔法でちょっと浮かせた上で、複数人で持ち上げればいけるかも」
シエテ「魔法で浮かせるもの大変そうですね…これ、最初どうやって保管庫に搬入したんだろう」
ケシェット「ヒント:ドバル校長は怪力」
ライナルト「次の連絡か…確か、ステルラ先生が、覚醒に必要なアイテムを調べるんだっけ。それを探しに行くって話だったな。早くわかるといいな」
──数日後
ライナルトたちは保健室に呼び出された
《保健室》
ステルラ「やあ。先日はお疲れ様でしたねぇ。おかげで校長、少し顔色が戻りましたよ。ありがとうございます」
ケシェット「いえ。校長が少し元気になったのなら何よりです」
リーフ「校長〜!もう大丈夫ですぞ!!」
ステルラ「それでなんですけど、カプセルの中の冒険者はバハムーンの男性でしてね。カプセルの外に書かれた日付を見ると……200年ほど前なんですよねぇ。年老いたわけではなく、僕らとそんなに変わらない年齢だと思うんですが、いつここに入ったのか……」
リンアイ「200年ほど前…そんな前からジャンバールってあったのか」
シエテ「エテルノの次に建てられた学校なんだそうですよ。元々は共学だったって話も聞きます」
フローラ「共学から男子校に変わるってことあるのね…」
ライナルト「あるみたいだな…」
ステルラ「まあ、それはさておき、君たちには
竜の翼を5つ、
転生の結晶を2つ、取ってきてもらいたいんですよ。彼を覚醒させるためのアイテムを作る材料です。ちょっと手に入りにくいものかもしれませんが、頼みましたよ」
リーフ「よっしゃ!気合い入れて探しに行くぞ!!」
ケシェット「探すのもいいけど、たくさんある素材使って錬金っていう手もあるね」
シエテ「必要な数だけ錬成できますかね」
ライナルト「やってみよう」
実験室
フローラ「錬金術師がいないからここに頼るしかないわね」
リンアイ「錬金って不思議だよね。素材組み合わせたら全く違うものができるんだから」
ケシェット「竜の翼が5個、転生の結晶が2個か…足りそう?」
シエテ「うーん。まあ、やれるだけやりましょう」
ライナルト「レッツ 錬金!」
リーフ「金めっちゃ持っていかれた…( ;∀;)」
フローラ「仕方ないわよ」
ケシェット「まあ一応集まったわけだ、届けに行こう」
《竜の翼を5個、転生の結晶を2個手に入れて保健室》
リンアイ「先生。集まりました」
ステルラ「ご苦労様でした。これで作れますよ。少し時間がかかりますが、今日中には出来ますので。ぜひとも一緒に立ち合いたいので、よかったら完成するまで待っていてくださいな」
ライナルト「え、立ち会っていいんですか!?ぜひ!」
リーフ「どんなものが出来るのかな?これも錬金術…?」
フローラ「ふと思ったんだけど、ここって先生少なくない?」
ケシェット「そうだね。フォルトン先生とステルラ先生、2人で魔術学科を教える程度には人がいないね。2人には非番の時間がない。シエテが先生になればいいんじゃないかな」
シエテ「やめてくださいよ。教えるのは苦手なんです」
ライナルト「人不足も悩ましいよな…」
──数時間後
小さな宝石のようなアイテムが完成した
ライナルトたちはステルラと一緒に保管庫へ向かった
《保管庫》
フローラ「保管庫ね…あのときはゆっくり見れなかったけど、大きいのね」
リンアイ「そりゃあんな巨大なカプセルが入ってるぐらいなんだから、大きいでしょ」
ライナルト「あ、バレル先生」
シエテ「カプセルが開いてますね。話の通り、バハムーンの男性が眠っています」
ステルラ「先生、出来ましたよ。
竜のアミュレットはお持ちですね?」
バレル「ああ。……そういや、以前ノウェムはこれを探しに出たんだったな。アイツの勝手な行動が功を成したのか。それでこそジャンバールの生徒会長だ」
ステルラ「おや、あんなに怒ってたのに?」
バレル「やるぞ。準備はいいな?」
ステルラ「はいはい」
バレルは
竜のアミュレットをステルラに渡した。
ステルラは
竜のアミュレットの先端にアイテムを取り付け、それを男の首にかけた。
アミュレットが七色に光り、カプセル全体を包みながら周囲を優しく照らす
ライナルト「ドバル校長が竜のアミュレットを探していたのも、この人のためだったのかな」
しばらくして光がおさまると、
カプセルの中の男が体を起こした
???「……何だ? ここは……俺はいったい……?」
ステルラ「おはようございます。目覚めの調子はどうですか?ここはジャンバール学窓。このカプセルの日付は貴方が眠った日ですかね? 200年ほどが経っていますよ」
???「ジャンバール学窓……ジャンバール!? 俺の学校じゃないか! ってことは……」
リーフ「え、おれのがっこう…???」
ドバル「
ヴィフ!!」
保管庫の扉が開き、ドバルが駆けつけてきた
ヴィフ「ドバル!」
ドバル「ああ、ヴィフ! 目が、覚めた、よかった……何とも、ないか? 体は、大丈夫か? オレがわかるか?あとは、あとは……」
ヴィフ「心配すんな。大丈夫だ。でなけりゃ今立ってないからな」
リンアイ「わ、そっくりだ。身長と、肌の色を除いては」
シエテ「似せたのか似たのか…そういや校長、もともと姿カタチを持たない種族なんだそうですよ」
ライナルト「あ、シン校長もそうだって言ってた。…ってことはボア校長も?」
フローラ「そんな話は聞いたことないわね…」
バレル「……校長。彼は」
ドバル「ヴィフ。オレと一緒に、ジャンバール学窓、設立。初代の、戦術教師」
バレル「設立者?!」
ライナルト「ええっ!?」
ケシェット「設立、者…?え…?」
リーフ「す、すげ…え、ってことは…長生きさん…???」
バレル「……校長が世話になっております」
ヴィフ「それはこっちのセリフだ。頑固者で大変だっただろ。色々あって今まで寝てたわけだが…そういや、俺を起こした理由は…?」
ライナルトたち、バレルたち教師は、ヴィフにこれまでの経緯を説明した
ヴィフ「そうか、アイツがそんなことになっていたとはな。シルトは俺が生徒だった頃から知ってる。……何で堕天使になったかまではわからねえけどな」
ステルラ「眠っていた理由は何となく察するんですが、起きていて支障はないのですか?」
ヴィフ「……どうだろな。ま、そんときはそんときだな。人生色々あるってもんだ」
ドバル「ヴィフ、ヴィフ。ジャンバール、色々変わった。来て、来て」
ヴィフ「あー……悪い。ちょっと一緒に行ってくる。何かあったら言ってくれよな」
シエテ「………校長……子供みたいですね……」
リンアイ「会話の途中で食い気味に言ってくる校長」
ケシェット「そうだね。完全に見た目相応の言動」
リーフ「目覚めそう」
ライナルト「やめろ!!」
バレル「あんな楽しそうな校長は初めて見たな……」
ステルラ「ふふふ。まるで親子ですねぇ。ここ最近、大変そうにされてたので今は遊ばせてもいいかと」
バレル「その分、俺たちが働くか……」
ライナルトたちは報酬として
バハムーンカードを手に入れた
奪還せよを完了しました!
ヴィフ「俺が眠っていた理由?」
リーフ「ちょっと気になって」
ケシェット「ちょっと。結構デリケートな内容なんじゃないか?」
ライナルト「あああ!!ごめんなさいうちのリーフが失礼なことを!!」
リーフ「あいって!?!痛い!!あばら折れた!!」
ヴィフ「…いんや? 別に野暮なことじゃないさ。ちと際どい病気にかかってな。寝ることで完治するようなもんじゃないと思うが、今こうやって両足地面につけて立っていられるのは嬉しく思うべきだよな」
フローラ「バハムーンが病気…?どうなの…?」
リンアイ「さあ…不治の病、とか」
シエテ「過労で抵抗力が落ちていたとか。可能性はいろいろありますが、体の強いバハムーンが病とは…大丈夫なんですか?」
ヴィフ「まだ治ってないと思うから、ここで事務でもしながら治療法を探すさ。今度倒れたら…そのときは受け入れるつもりだ。これからもジャンバールをよろしく頼むぜ」
ライナルト「治らない病気にかかって、でも生きたいから眠ることを選んだのか。自分の意思なのかな」
フローラ「周りの影響もあるかもしれないわね。ほら、校長あんなになついてたでしょ?」
ケシェット「死が近い、か…あんまり考えたくないな」
リーフ「オレらはまだまだ若いんだからきっと大丈夫だ!!な!」
リンアイ「迷宮で死んだら元も子もないけどね。そこ大丈夫?」
リーフ「たぶん」
シエテ「急に自信なくさないでくださいよ。あとあばら折れたんじゃないんですか」
リーフ「あ、そうだった。折れてたことにしといて」
ライナルト「本当に折ってやろうか?」
リーフ「やだ」