▽ エピローグ

アマネセル「……それでは会議を始めます。近頃騒動が多いですが……先日のことについて報告をお願いします」
シン「まーたボクの生徒が学校を助けた……これはフラグ…?」
ボア「テメェ、ちゃんと話せんのか?」
ドバル「…………シルト、呼んできた。一番、情報持ってる」

アマネセル「……貴方ですね。この短期間で多くの悪事を働いた堕天使というのは」
シルト「はい。安心してください。もう邪な考えはありませんから。皆さんに協力するために、僕の身に起こったこと、全てお伝えします。
始まりは月の登山道……ある男に声をかけられました。彼は『自分の血を受け入れる器を探している』と言いました」
ボア「なんだそりゃ。どこかの宗教勧誘かよ」
シルト「実際近いかもしれませんね。その場で僕は断りましたが、彼が舞い上げた粉末を吸ってしまい、悪意に支配されてしまったのです。その粉末がこちらです」
ドバル「……これ、生徒から、受け取ったもの」

ドバルは朱殷の粉と、写真を机の上に置いた

シルト「あまりにも危険なため、袋から開けるのはオススメしません。これを吸うと、思考の全てが悪意に上書きされます。聖術で進行を遅らせても数時間が限度……僕の体感ではほんの一瞬でしたが」
シン「ひゃー。これだけ少量でも集められたのが凄いな。協力者がいたのかな」
ボア「おいシン、吸ってみな」
シン「嫌だよ!!!」
ボア「で、この写真のやつは?」
シルト「話を聞くかぎり、成分は判明していませんが、この粉末と同じ効力を持つものかと思われます。この写真の場所は祈りの迷宮だと聞きました。あのとき会った男は『先日器を一つ壊してしまった』と言っていたので、僕の他にも同じ目に遭った人がいるのは確実です」
ドバル「粉、各地で、見つかってる。フィールドワーク、おこなった。重症者、いなかったけど……」
シン「悪意に支配される水……まさか」
ボア「コイツぁ嫌な予感がするよ。ほぼ的中だな」
アマネセル「……男の特徴は?」
シルト「外套姿でした。髪は黒く、目は血で染めたように赤く鋭いものでした。背丈は僕と同じぐらいですかね。外見よりも僕は、彼から計り知れない負のエネルギーを感じたことが印象的でした」
アマネセル「……間違いありません。カスミの件も、今回も、全て彼が関わっています。これらを預かってもいいですか?」
シルト「もちろんです。持っていってください」
アマネセル「ボア・ノイテ、この写真の痕跡について調査を。ドバル・デン、ダハ区、カラヴィヤスを除く全学校及び全地区に注意喚起を。これ以上彼の駒を増やしてはいけません」
ボア「了解っと」
ドバル「…御意」
アマネセル「シン・チャオ。貴方の生徒たちに協力を要請します。彼らに全てのカリキュラムを修了させなさい」
シン「あ、了解しました。ついでに適応試験も作っときます」

アマネセル「やっと尻尾を見せましたね。もう掴んで放しませんよ。これより、本拠地奪還計画を執行します。異議を唱える者はいますか?…………それでは、作戦開始」


prev / next

[back] [top]