▽ 戦術の特別課題

レベル:★★★★★★★★☆☆
記入者:ルーファス
「成長した君たちに実習課題です。職員室へ来て下さい」


ライナルト「ただいま〜〜!!」
リンアイ「なんかもう、すっかり此処が家みたいな感覚だね」
シエテ「そうですね。元々他校の生徒なのに、こうやって温かく出迎えてくれる皆さん…なんだかほっこりしますね」
ケシェット「さて。ボア校長の薔薇の純潔、ドバル校長の唐紅の憤怒。これを揃えたら?」
リーフ「シン校長の証〜〜〜!!どうやったらもらえるんだろ!?判定厳しいって言ってたけど…」
フローラ「ところで、校長の言ってた難しいカリキュラムって、これのことかしら?」
ライナルト「ん?」


ユガ「戦術の特別課題……本当にこれを受けますの? これはルーファス先生からの授業ですわ。思えば貴方たちも随分成長しましたわね。そんな貴方たちに先生自ら実習課題を施すとのことです。…おそらく先生との模擬戦闘となりますが……」

シエテ「確か、かつて300年前の冒険者たちと戦闘を共にして、ここに戦術教師として勤めてはや何百年…っていう化け物みたいな先生なんですよね?」

ユガ「ええ、先生はエルフとは思えないほど、戦術に長けてらっしゃいます。気を抜くとやられてしまいますわよ? 先生は職員室でお待ちです。頑張ってらっしゃい」

ケシェット「皆について来たばかりのときに受けた実習課題は鬼だったなぁ」
フローラ「あのジャンバール学窓の鬼教師とどっちがマシかしら」
リーフ「さ、さあ……」
ライナルト「ルーファス先生との模擬戦闘…」
リンアイ「あたしは燃えてきたな。皆で力を合わせば勝てる気がする。行こう」



《職員室》
ライナルト「失礼します!ルーファス先生!」

ルーファス「やあ、君たち。待っていたよ。実習課題を始めます。ユガから聞いてるとは思うけど、今回の授業は僕と戦闘をおこなうこと。主に上級生相手に手を合わせることが多いんだけど、君たちの成長を見て、そろそろやってもいいかなって思ったんだ」

フローラ「上級生レベルに達してるってことかしらね」
リーフ「喜んでいいんだな!?」
シエテ「そうですね。認められている証拠、ですからね」


ルーファス「先日のこともあるからね、君たちならきっとこの授業も乗り越えられるだろう。準備が出来たら声をかけてね」

リンアイ「準備か。念入りに作戦会議しないとかな」
ケシェット「先生がどういう戦い方をするかもわからないのに作戦練るのは難しくないか?」
リーフ「ってか、オレら6人と先生1人?これなにか知ってる…ローガス先輩のときだ…」
シエテ「一筋縄ではいかないですね。どうします?」
フローラ「直接攻撃は任せたわよ。隙があったら魔法で攻撃するわ。なさそうな気がするけど」
ライナルト「とにかく戦ってみないとわからないかも…だいたいいつもの感じで行こう。回復は怠らないでくれ」
シエテ「了解しました」
リーフ「オレ真っ先に死にそうだな…」



《再度声をかける》
ルーファス「いらっしゃい。準備は出来たかな?」

『やっぱり待ってください』
『大丈夫です!』

『やっぱり待ってください』
リーフ「や、ややや、やっぱ、まってください。こころのじゅんびががががが」
リンアイ「落ち着け」

ルーファス「うんうん。いつでも待ってるよ」


『大丈夫です!』
ライナルト「はい!準備できました…!」
フローラ「なんだかハラハラしてきたわ…」

ルーファス「よし。じゃあ体育館に移動しよう」



《体育館》
ライナルトたちは体育館に移動した。
周りには噂を聞き付けた他の生徒たちが集まっている

ケシェット「野次馬、だと」
リンアイ「誰が噂を広めたんだ…ルーファス先生と戦うことがそんなに凄いことなのか…?」


ルーファス「……いやぁ、その佇まいを見てるだけで感じるよ。君たちが何を見て、何を感じ、何がそうさせているかをね。本気で、何なら殺すつもりで来てくれて構わない。君たちが持つもの全てを僕にぶつけてきて。僕も生徒相手だからといって手を抜くつもりはないからね。
それじゃあ始めようか。──楽しい戦いにしよう!」

フローラ「本気で行くわよ。ここで死ぬかもしれないって思って!」
リーフ「やだ〜〜〜!!死にたくない〜〜〜!!!」
シエテ「もっと危機感を持ってください!!行きますよ!!」
ライナルト「よろしくお願いします!!!」


▼ENEMY▼
ルーファス Lv45×1


<戦闘敗北>
ルーファス「惜しかったね! 確かに君たちの刃は僕に届いていたよ。…本当に、強くなったね」

ケシェット「つ、強い……これが、エテルノ学園の戦術教師…」
リンアイ「くっ…悔しいな」


ルーファス「だけど残念ながら、僕に勝つまではこの授業を完了したことにはならないんだ。大丈夫。君たちにはまだまだ時間がある。準備が出来たらもう一度職員室においで。あ、勿論、授業以外の用で来てもいいよ!」

シエテ「先生に勝つまで先に進めない、と…」
リーフ「むり。うごけない。ほけんしつ」
フローラ「……」
リンアイ「保健室に行こう」

〜治療Time〜

ライナルト「……やっぱり強いな、先生は。一発で勝てないとは思ってたけど、生徒に対して容赦なく斬りかかってくるところが…迷いがないというのが強さなんだな」
リーフ「ローガス先輩のときもそうだったけど、ホントに強い人って迷わないよな…オレは迷っちゃった…」
シエテ「僕らが迷わなくても勝てないですよ、あの実力には…」
ケシェット「葬式ムードだな…治療が終わったら迷宮で修行しよう。ね?」
フローラ「戦術教師、キライ」
リンアイ「フローラが拗ねてる」
ライナルト「……。なあ、皆でバレル先生のとこ行ってしごかれてこない?」
シエテ「えっ!?!?」
ケシェット「あ、いいんじゃないかな。今の俺たちになら先生も教えをふるってくれると思うよ」
フローラ「嫌よ!あんなクソ教師のところになんか行きたくないわ!!」
リーフ「オレ殺されない?大丈夫??」
リンアイ「あたしは賛成。でもあんまり時間かけても仕方ないし、1週間限定とかにしない?」
シエテ「1週間もみくちゃにされるんですか!?」
フローラ「絶っっっ対イヤ!!!!!!」
ライナルト「けど今の俺たちに何が足りないのか、迷宮での修行だけでは見えないと思うんだ。客観的に見てくれる人がほしい」
リーフ「死にそう」
ケシェット「ものは試しだ。行こっか」
シエテ「…強制参加ですかね」
リンアイ「強制」
フローラ「………(`゜皿゜)」



1週間後

リーフ「…………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
シエテ「1週間前突如押しかけてきた僕らをバレル先生は幸いにして快く受け入れてくれて、これでもかというぐらいみっちりしごき倒して僕らを『血と涙の結晶の戦士』という言葉が似合う生徒に1週間で育ててくれたのであった……」
ライナルト「何かボディービル大会に出られるんじゃないかってぐらい自信ある」
リンアイ「それは錯覚だと思うな…けどいける気もするね」
フローラ「今日こそ勝つわよ。今に見てなさい!」
ケシェット「全体の士気が上がってる。いいことだ」



《職員室で履修を報告し、体育館》
ルーファス「……うん。感じるよ。君たちの熱い闘志をね。その思いに、僕も全力で応えるとするよ。今日はどんな戦いになるのか楽しみだね。──行くよ!」

リンアイ「さあ行くよ。今のあたしたちに怖いものはない!」
リーフ「オレは森羅万象全てのものに打ち勝つ者!!さあルーファス先生!!覚悟!!!」
シエテ「これで負けたら自信逆戻りですね。主にリーフさんの」
フローラ「先に進むためにも負けるわけにはいかないんだから!!」



<戦闘勝利>
ルーファスは膝をついた

ルーファス「………………。………………。……ふふ、負けたよ」

ライナルト「か、た……?」

ルーファス「いやぁすごいね君たち! 今まで僕と手を合わせた生徒は数いれど、僕を降参まで追い込んだのは君たちが初めてだ。とても悔しいけど、これも事実。君たちが勝った。おめでとう!」

周りから大きな拍手が沸き起こった

リーフ「わわっ、あ、ありがと〜〜〜!!!皆が祝ってくれてる…!!」
ケシェット「何だか素直に嬉しいな…」
フローラ「ぜえ、はあ……もっと祝いなさいよ…ルーファス先生に勝ったのよ…?」


ルーファス「そんな君たちを祝して、僕はこれを渡そうかな。今の今まで使ってた僕の相棒だ。君たちなら使いこなせるだろう」

デュランダルをもらった!

ライナルト「か、かっこいい剣…え、重…今までこんなの使ってたんですか!?」
シエテ「そんな、相棒を譲るだなんて…教師が生徒に負けるとはそういう…?」


ルーファス「ふふ………後になって沸々と出てくるね…ああー! すっごい悔しい!! 僕も修行が足りないなぁ!! 久しぶりに初心に返ってきた、明日、いや、今から! 血の滲む努力を重ねてまた君たちと戦おう! さあ頑張るぞぉー!!」

そう言うルーファスはまるで新入生のようだった……
戦術の特別課題を完了しました!

ルーファス「あ! そのデュランダル、次に僕が勝ったら返してね! 僕が勝つまでは持ってていいよ! 約束だよ! 絶対だよ!!」

リーフ「え゛」
シエテ「今後ルーファス先生と手合わせする機会がまたあるってことですか…?遠慮したいですね……」
リンアイ「にしてもルーファス先生、元気だな…6人の生徒を一度に相手して、今からまた修行しようとしてるんだよ?しかも相棒を手放した状態で」
ケシェット「なんか、バレル先生とはまた違った鬼畜さを感じるね。やはり戦術教師はどこか狂ってるのか」
ライナルト「リコッタ先生はどんな感じで…アッSM」
フローラ「やっぱり戦術を極める人の気持ちはわかんないわ。アンタたちもろくでもない大人にならないでよ」
ライナルト「は、はい」



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