▽ ヘイナードの昔話

分類:依頼
レベル:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
依頼主:オルミガ


《シュリンクス 事務室》
ユモン「ヘイナードの昔ばなし…貴方、知ってる?」
リーブル「え、何だっけ…小さい頃に聞いたことあるんだけど、忘れちゃったな…」
セレーナ「あたしも思い出せないわね」
ユモン「あらそう。もしかしたらちょうどいい依頼かもしれないわね。依頼主はオルミガくんだから彼から話を聞くのが一番早いけど、あの子今どこ行ってるのかしら。なにか、その昔ばなしについて詳しく知りたいそうよ」
リーブル「え、今いないんですか?」
ユモン「まあ、探してみればそのうち会えるわ。彼、今日は任務を受けてないみたいだし、外には出てないはずよ。それじゃ、頑張ってきてね」


《事務室を出る》
声「あー!!」

 事務室を出ると、小柄な少年がリーブルを指さしていた

男「お前だなー!? まどろみの森で!」
リーブル「何で俺のことそんなに噂になってるの!? 俺は任務を受けただけなのに!」
男「悪い噂じゃねーよ! ギルドリーダーが探してた盾を見つけたんだろ!? そいつは凄いことなんだぞ! 誰がいつ行っても見つからなかったその盾を! お前は見つけたんだぞ!」
リーブル「え、そうなの…!? あっさり見つけたんだけど…というかどなた?」
男「オルミガだ!」
リーブル「オルミガ…あっ! 依頼主!」
オルミガ「なあなあ! ギルドリーダーが追ってるっていう伝説、知りたくないか?」
リーブル「伝説?」
オルミガ「そうそう! ギルドリーダーが夢中になるぐらいのスッゲェ伝説だぞきっと! 気になるだろ!?」
リーブル「き、気になる…!!」
オルミガ「よし!そうと決まれば行くぞ! 博士の元へ! レッツゴー!!!」

 オルミガはリーブルの手を引いて走っていった

セレーナ「………そんな単純なことなら一人で行けばいいのに…」


《研究室》
オルミガ「博士ー!!」
女「うるさいぞ。この部屋では静かにと、何度言ったらわかるんだ?」
オルミガ「リーブル! この人がナーニエ博士だ。何でも知ってるスゴイ人だぞ!」
リーブル「よろしくお願いします」
ナーニエ「お前か。ギルドに入団して早々に手柄を立てたガキは。頭が高いぞ、そこに膝をついて頭を垂れろ」
リーブル「え、えぇぇ…………」
オルミガ「博士! 許してやれよ! リーブルは盾を見つけただけだぞ!」
ナーニエ「人の領域にズカズカと入り込んだ上に口答えするとは何様のつもりだ? 床にキスしろ」
オルミガ「ふえぇ…………」
セレーナ「ちょっと博士、あたしはこんなものを見せられるために来たんじゃないんだけど」
ナーニエ「じゃあ何の用だ?」
セレーナ「コイツが、この世界に伝わる伝説の昔ばなしについて聞きたいって言ってね」
ナーニエ「なんだ、そんな陳腐なものに興味があるのか? ここで暮らす奴なら、ガキのときに誰でも聞かされた話だぞ」
オルミガ「俺は聞かされてねーんだ! だから博士、頼む! そのお話を聞かせてくれ!!」
ナーニエ「顔を上げるな、それが人にものを頼むときの態度か」
オルミガ「ふえぇ…………」
ナーニエ「まあいい、出血大サービスだ。特別に聞かせてやる。顔を伏せたまま聞け」
リーブル「…何なんだろう、コレ……」



  ―――むかしむかし、ずっとむかしのこと。
  ヘイナードをおおった、黒いうずがありました。
  つよい力を持っていたそのうず≠ニいっしょに、きょだいなマモノたちがやってきて、せかいじゅうであばれまわりました。

  そこに、『えいゆう』があらわれました。
  『えいゆう』はきょだいなマモノたちとたたかい、みごとにうちたおしました。
  マモノたちをたおしたあと、『えいゆう』はフシギな力でうず≠はらい、ヘイナードにへいわをもたらしました。

  へいわになったヘイナードで『えいゆう』は王さまとなり、
  いつまでもへいわなせかいをつくりました

  めでたし めでたし



ナーニエ「……っていう話だ。大したものか?」
セレーナ「そういやそんな話だったわね」
オルミガ「すっげぇ〜〜!! 世界をたった一人で救った英雄か〜! シビれるぅう!!」
リーブル「そんな話…だったような…子供向けの絵本にあった気がする。でもそれが本当なら凄いよな、世界の英雄かぁ……」

声「その伝説は調べれば調べるほど新しい謎が出てくる。実に興味深い伝説なんだ」

 いつの間にか、背後にエレクシスがいた

リーブル「うわっ!? エレクシスさん!?」
ナーニエ「エレクシス。いたなら言え」
エレクシス「彼らが伝説について知りたいと小耳に挟んでついて来て以来、俺はずっとここにいたんだが?」
セレーナ「全ッ然気付かなかったわ…」
エレクシス「その事件のことはブラックナイトと呼ばれている。ナーニエと協力して伝説について調べているが、解明されていないことが多くてな。そのうず≠ェ何なのか、うず≠ニ巨大なマモノの関係…その『えいゆう』に直接繋がる情報も少ない。それに、解明した事実と伝承が異なる部分もある」
リーブル「事実と異なる…?」
ナーニエ「なにせ何千年も昔のことだ。伝説は多少なりとも歪曲して伝わっていくものだからな」
エレクシス「リーブル。お前が見つけた盾は、あの英雄と深い関わりがあると俺は見ている。いつ、誰が探しに行っても発見されなかったものだ。その盾に意思があるとするなら、見つける人を選んでいたかもしれないな」
オルミガ「ウオオオッ!! リーブル!! 俺も同行させてくれ!! お前が選ばれし者とかカッコいい奴だというなら、伝説をひと目見るチャンスがあるってことだ!!」
セレーナ「伝説を見るためだけの同行なら許さないわよ」
オルミガ「戦うよ!! 俺もギルド隊員だっての!! もう一度言うぞ、俺も同行させてくれ!!」
リーブル「まあ…仲間は多い方がいいよ。一緒に行こう!」
オルミガ「ほ、ホントか!? やったぜ!! 待ってろよ! 伝説を拝んでやるからなーー!!!」
ナーニエ「騒ぐなら出ていけバカモノが」
オルミガ「ふえぇ……」
エレクシス「…随分と賑やかな集まりになりそうだな」
リーブル「ええ、おかげさまで」

 オルミガが加入しました!


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