あの花はどこに咲いていたっけ
ワスレナグサ
「苗字さん、苗字さん、おはようございます」
誰かに声をかけられて身体を揺すられる。ああ、黒子の声だ。ぼんやりと目を開けると黒子が顔を覗き込んでいた。
「苗字さん、おはようございます」
「おはよう黒子くん…今何時?」
「8:00ですよ」
「あ〜起きるぅ」
仕事をしてた頃に比べれば遅いのだがやはり朝は辛い。
「火神くんは?」
「朝ごはんの準備してます」
「朝ごはん何かな〜…って朝ごはん!?」
上半身を一気に起こした。
「え、朝ごはんの準備してるの?火神くん、台所届いたの?」
「ベランダにあった踏み台使ってます」
「有難いけど大人の私が寝てるの申し訳ないわ」
「住まわせて頂いている身ですので当然です、気にしないで下さい」
「ひえ〜大人〜」
昨日火神の手料理を食べたいとは思ったがこんな早く食べれるとは思っていなかった。申し訳ない。
「火神くんおはよう、起きるの遅くてごめんなさい」
「気にすんな、顔洗ってこいよ」
「ひえ〜大人〜」
黒子も火神も私より大人びてる気がする。確実に黒子は私より大人な気がする。
「これ火神くんが全部作ったの?」
テーブルに並べられていたのは白いご飯にあおさの味噌汁、半熟の卵に焼き魚、そして最後に私の好きなチョレギサラダ。立派な一汁三菜。立派すぎるよ火神きゅん!お嫁に行けるよ!いつもなら面倒くさくて味噌汁と納豆で終わりだよ!
「僕も手伝いましたがほぼ火神くんです」
「女子力高いわ〜いつでもお嫁に行けるね!」
「なんで嫁なんだよ」
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