あの花はどこに咲いていたっけ

ワスレナグサ


一気に脳が覚醒して目を見開く。知らない子供たち。正確に言うと男の子2人。水色の髪の毛と赤茶の髪の毛の男の子。年中?年長?なんでこんな小さな子が髪の毛染めてるんだ?とゆうか何故私のベッドに?疑問ばかりが浮かんで一向に答えに辿りつかない。子供たちは縮こまってすやすやと寝息をたてている。私は夢遊病で子供を誘拐してきたのか?最初に起きたときには居なかったはず。何故?

「と、とりあえずトイレ…」

こんな状況でも尿意はある。ゆっくりと身体を起こして子供たちに気をつけながらお手洗いに向かう。無事に用を足してから大きく息を吸って吐いて深呼吸。太腿に手を置き前屈みになって某のアニメーションゲ○ドウポーズをする。

「落ち着け私…私は苗字名前、現在9:47天気は雨、24歳彼氏無し有給消化中のニート、いや?有給消化中だからニートじゃないか?」

一旦整理しよう。アラームを消し忘れて起きた時には子供たちはいなかった。二度寝から目を覚ますと急にいた。意味がわからない。どうやって入ってきた?そもそも親は?他の部屋にいるのか?子供ならまだ何とかなるかもしれないが知らない大人が侵入しているならば非常に危険だ。その可能性を思いつきゾッとした。

「やばい、警察に連絡しよう」

思い立ったが吉。少し怖いが子供たちはまだ寝ていたし他の部屋からも音はしない。大人がいたとしてもまだ寝ているだろう。今のうちに警察へ連絡しようと携帯を探す。焦りすぎてベッドに携帯を置いてきてしまった。落ち着いてその場を離れたはずだったがやはり混乱していたようだ。音を殺してトイレから出ると目の前には先程ベッドにいた子供たちがドアから少し離れて立っていた。

「ギャッッ!」

吃驚し過ぎて動物のような悲鳴を上げてしまった。

「え、え、え、えっと、その、あの、おはよう?」

どもり過ぎて不審者か。子供たちから少し距離をとろうと後退する。先頭には水色の男の子、その後ろにピタリと赤茶の男の子がくっついている。くっついているというか隠れている?が水色の子の方が背が低いため丸見えだ。

「………………………」
「………………………」
「………………………」

不穏な空気が流れて誰も喋らない。もう一度声をかけようとすると水色の子が口を開いた。

「ここは何処ですか?」

「此処は何処ですかって………私の家です」

「どうやって僕たちを連れてきたんですか?」

「僕たちを連れてきたって、えっと、君たちが家に入ってきたんじゃないのかな?」

「僕たちは気づいたらあそこの部屋で寝ていました、あなたが連れてきたんじゃないんですか?」

「いや、えっと、うん、違うかな?私も起きたら君たちが隣にいて吃驚したんだけどトイレに行って落ち着こうと思って出てみたらその君たちが起きていて吃驚しているところだよ……」

見た目の割には落ち着いた話し方をする水色の子。あのぐらいの子はこんな話し方をするだろうか?いや私の知っている子供はあんな話し方はしない。私がそう答えてから何かを考えだしたようで少し俯いた後ジッと私を見つめた。冷や汗が出てきそう。何が起きているかもわからないしどうしたらいいかもわからない。ヒクッと頬が動いて苦笑いをする。

「あの…お話しがあるんですけど…」

水色の子が何かを決めたように口を開いた。

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