あの花はどこに咲いていたっけ

ワスレナグサ


「はよ…」

「青峰くん遅いよ!」

「そーだ!そーだ!」

「もう11時になるよ!お腹すいたよ!」

「そーだ!そーだ!」

「急いで顔洗って歯磨いてきて!」

「そーだ!そー「名前、うるせぇぞ!」

桃井が青峰に文句を言っている最中にあいのてを入れたら怒られた。昨日身体を動かして疲れていたのだろうか、青峰は昼近くになって起きてきた。もちろんもっと早くに桃井が起こしに向かったが全然起きないというので寝かしておいてあげていたのだ。まあもちろん朝食は二人だけで食べましたが。

「んで青峰くんやい、今日は何をするのかい?」

「バスケ」

「本当に好きだな」

ブレずにバスケと答えるあたり青峰らしい。あの世界の子たちはみんなバスケ馬鹿というぐらいバスケが大好きなイメージだから変な気はしない。

「もうお昼近いからお昼食べてからね」

テレビを見ながら昼食を食べていると青峰が突然席を立つ。

「どうしたの青峰くん」

桃井もわかっていないらしい。

「…がいた」

「ん?何がいたの?」

「まいちゃんが映ってた」

「そんな馬鹿な」

青峰が何に驚いたかと思えば、大好きなグラビアの堀北まいがテレビに映っていたという。私も桃井もそんなはず無いとテレビを見ているがそこに映っていたのは堀北まおだった。

「え?堀北まおじゃん、まいって名前じゃないよ」

「違うんです名前さん!今のは堀北まいちゃんです」

「どゆこと」

何故か話が噛み合わない。話をすり合わせてみるとこちらの世界の堀北まおと彼らが元いた世界の堀北まいが同じ人物だという。そういえば黒子が同じアーティストがいると言ってた。こちらの世界とあちらの世界何が違って何が同じなのだろう。謎は深まるばかりだ。テレビでは堀北まお、ここではまいちゃんと言おう。まいちゃんの再放送ドラマが流れていた。

「青峰くんバスケ行くんじゃなかったの?」

「まいちゃん」

「私もさつきちゃんも準備終わったけど」

「まいちゃん」

「はぁ…名前さん、こうなったら青峰くんは動かないので私たちも一緒にドラマを観ましょう」

同じことしか言わない青峰に対してどうしようかと思っていれば桃井が諦めようと言った。結局再放送ドラマは一気にやっていたようで今日は一歩も家から出なかった。テレビに釘付けの青峰はほっておいて桃井と二人で遊んだ。

prev next
Back to main nobel