あの花はどこに咲いていたっけ
マリーゴールド
「すみません、余りにも格好良くて驚いてしまいました。」
「ありがとう、良かったら君のことを教えてくれないかな?」
「良いですよ」
「じゃあまずお名前は?」
「苗字名前です」
「苗字名前ちゃんだね、何歳?」
「今年で28歳になります」
「28歳?それは名前ちゃんのお母さんじゃなくて?」
「いえ、私の年齢です」
会話に違和感を感じる、何故ここで母親が出てくるんだ。赤司レイヤーはまるで子供に話しかけるよう質問してくる。しかもちゃん呼びって。私のことを何歳だと思っているんだ。このレイヤーすごく若く見えるが化粧で誤魔化して実は私より年上なのか。失礼に当たらない程度にお顔を拝見させて頂いているがそれにしてもクオリティが高い。まるで本物みたいだ。先程から何回か年齢を答えるが信じていない様子でそんなに若く見えるのだろうか、へへ、ありがとう。
「じゃあどうやってここに来たか覚えてる?」
「それは良く覚えていなくて、気がついたら暗くて寒い箱のような物の中にいて、出ようと足掻いてみたんですけど、途中で意識を失ってしまったんです。それでいつの間にかここにいるって感じですね」
「ちなみにお母さんとお父さんは?」
「いなかったです、私一人でした」
「そっか、ありがとう。ちょっと待っててくれる?」
「はい」
最後の質問を終えると赤司レイヤーは立ち上がり元いた場所に戻った。しっかり周りを見ていなかったので今気づいたがみんな黒バスのコスプレをしている。誠凛、桐皇、海常、陽泉、洛落、霧崎と主要校の勢揃いだ。なんで知らない人たちの合わせに呼ばれたかは謎だが、あんなにクオリティの高い赤司を拝めたのだから良しとする。それにしても何故箱の中に閉じ込められていたのだろう、そういう趣向の合わせなのか?赤司レイヤーがその場を離れると先程からいた女の子たちが口を開いた。
「さっきは質問攻めにしちゃってごめんね、改めまして私は桃井さつき、名前ちゃんって呼んでいいかな?」
「具合はそこまで悪くなさそうね、私は相田リコ、好きに呼んで」
「私は北条名前!実は名前ちゃんと同じ名前なんだ!宜しくね」
「苗字名前です。宜しくお願い致します」
桃井さつきに相田リコ。この二人もそっくりだ。なんだこのなりきり合わせは。顔も声もレベルが高すぎる。桃井レイヤーなんて地毛なのかウィッグなのか区別が付かないくらい髪が綺麗だ。相田レイヤーも喋り方や態度まで漫画と似ている。この北条名前は漫画にいないキャラだがカメラマンなのか?
「それにしても28歳って盛りすぎじゃない?」
相田レイヤーにまた年齢のことを言われる。
「え、28歳より老けて見えるってことですか?」
「逆よ、逆!せいぜい7、8歳に見えるわ」
「いやいやそれは相田さんが盛り過ぎですって、若く見られる分には嬉しいですけど」
「私も名前ちゃんは小学一、二年生位に見えるなあ」
桃井レイヤーまで何を言っているのだろう。とりあえずみんなのところに行こうと手を伸ばされたので掴まって立ち上がると三人が異様に大きい。意味がわからない、何故こんなに三人は大きいのだ。私だって158センチはある。平均だ。
「すみません、ちなみに皆さん身長はおいくつですか?」
「私は156センチ」
「私は161センチだよ」
「私は158センチ、名前ちゃんは?」
そう言って北条さんに頭を撫でられた。ん?待って。今この北条さん158センチって言わなかった?同じ身長なのに何故私は上から頭を撫でられているんだ?
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