あの花はどこに咲いていたっけ
ワスレナグサ
「えっと要するに黒子くんと、火神くんは本当の黒子くんと火神くんってこと?それで身体は縮んじゃったけど精神的には高校生って解釈でいいの?」
まあ簡単に入れば幼児化異世界トリップってやつですね、はい。いやまさか、まさかと思うじゃん。なんか途中からそうかなとは思ったよ、思ったけど現実ぽくないじゃん、信じられないじゃん。黙って考えていると黒子が口を開いた。
「僕たちも信じられませんが、信じてくれると助かります」
「うーん、正直半信半疑だけど雰囲気というかこうなんていうのかな、言いにくいけど嘘は言ってないのはわかる」
「ありがとうございます、あの…この漫画ってどこまであるんですか?」
「どこまでっていうのはどのあたりの時間軸ってこと?」
「はい」
「最初黒子くんが自己紹介してくれた時に誠凛の一年生って教えてくれたじゃん?そっちは何月だった?」
もしwc後なら一月〜三月の間のはず。それなら完結までは答えられるけど、その前なら私からは何も言えない。
「今日は一月九日の筈だぜ」
火神が日付を教えてくれた。
「1月ってことはwc終わった後だよね?どこが勝ったの?」
「俺ら!……です」
「あ〜じゃ赤司くん倒した後か…、連載はwcで完結してるから続きはないよ」
「赤司くんのことも知っているんですね、ちなみに今回のような異世界に行く話などはありましたか?」
「ないない!生粋の青春バスケ漫画だもん」
そうですか…と黒子はまた考え込んでしまった。私はというとこの子たちに漫画を見せたことに失敗したなーと後悔をしていた。いくら高校生とはいえどまだ子供だし、異世界に飛ばされたと思ったら自分たちは漫画のキャラでした!ってそりゃないよね。もっと慎重に動けば良かった。私も黒子も黙っていると
「とりあえず来ちゃった?もんは仕方ねーし、そのうち帰れるだろ!頑張ろうぜ!」
火神が黒子の背を叩いた。
「…正直どうしたらいいかわかりませんがここで考えてても何も始まりませんよね、頼りになるうちのエースもいますし、励まして下さりありがとうございます、火神くん」
ぎこちないがここに来て初めて黒子が笑った。
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