あの花はどこに咲いていたっけ

ワスレナグサ


何を頑張るのかは、わからないが火神も黒子も少しは笑顔になったしひとまずは良かった。

「あのそれで苗字さん、図々しいことは承知の上ですがもし宜しければ帰れるまで自宅に置いて頂けませんか?」

「っえ!?あ、全然いいよ!子供二人ぐらいなら養えるよ」

急に話題を振られて声が上ずってしまった。仕事も辞めたし慰謝料?口止め料ならぬ退職金も多めにもらった。今は有給消化中でお金も当分は入ってくる。正直大人二人は養えないが子供二人ぐらいなら衣食住には困らせないと思う。先程漫画を取りに行くついでに他の部屋も確認したがトリップしてきたのはこの子たち二人だけだった。

「ほら、火神くんも挨拶して下さい」

「黒子と同じ高校の火神大我っす」

「改めて黒子テツヤです、宜しくお願いします」

「苗字名前です。好きに呼んでね、あと敬語じゃなくて良いからね」

「僕は元々こういう話し方なので気にしないで下さい」

「俺はそっちの方が助かる、ありがとな!」

そんなこんなで小さくなった黒子テツヤと火神大我とのファンタジーな生活が始まった。

「そういえば黒子くんと火神くんってこっちに来る前何してたの?」

「俺は普通に寝てた」

「僕も変わらず寝てましたね」

「うーん、部活してたとか同じ場所にいたわけじゃないんだね」

「共通点は寝てたことだけですね」

二度目の挨拶が終わってからこちらへきてしまった原因を探していた。少し気を許してくれたのか最初は手につけていなかったお茶も飲んでくれている。

「私も寝てたから気がつかなったしなー、あ!でも6:00に起きた時には二人ともいなかったから二度寝から起きた9:20の間に来ちゃったんだと思う!」

「朝練があるのでいつも6:00には起きていますが特に目覚ましには気づかなかったですね」

「じゃあ時間自体も違うのかな?」

黒子と二人で推理を立てようとするが時間軸も違うことに気づく。火神はあまり興味がなさそうでテレビを見ていた。おいおい、自分自身のことだぞ。

「ひとまずもうこんな時間だしご飯食べない?」

時計の針は12:00を指していた。

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