あの花はどこに咲いていたっけ
ワスレナグサ
「黒子くんと火神くんアレルギーある?」
「特にないです」
「肉が良い!」
台所に立ち二人に尋ねると元気に返事が返ってきた。アレルギーの有無を聞いたのに肉が良いって火神っぽいな。と少しにやける。
「とりあえず簡単なもの作るからテレビでも見ててー!」
冷蔵庫を覗くと肉、野菜、賞味期限の近い麺があった。すぐできるし焼きそばでいいかと食材を取り出して調理にかかる。そういえば火神は料理が得意なはずだ。そのうち食べたいな〜なんて思うけどあのサイズの子供を台所に立たせるのは危険な気がする。それより火神は作中ではハンバーガーを何十個と頼む大食らいだ。でも今は子供サイズ。量がわからないので多目に作る。
「簡単なもので悪いけどおまたせ」
とりあえず1人前ずつ焼きそばをよそってテーブル運んだ。
「これで足りる?まだ作ってはあるんだけど…」
二人の前に並べれば黒子は大丈夫と頷くが火神は足りなさそうだ。
「足りなかったらおかわりしてね、じゃあいただきます」
「「いただきます」」
手を合わせてみんなでご飯を食べた。黒子には少し多かったみたいだが案の定火神は足りなかったようでおかわりをしていた。いつもならこれの数倍はいけるんだけど、と首を傾げていながら二人前食べていた。子供サイズだからじゃないですか、と黒子は言っていたけれど幼稚園ぐらいで大人二人前食べるのはすごいと思うよ、と感心していた。
ご飯も食べ終わり一息つく。お腹が一杯になると眠くなるのが人間の性だ。昼寝もしたいがひとまずやることは沢山ある。
「二人とも洋服って今着てるそれしかないよね?」
「そうですね、何か持ってこれたわけでもないので今着ている物のみです」
「布団はみんなで寝るからいいとして洋服は買いに行かないとだねー」
「ふ、ふとんはいいってどういうことだよ!」
みんなで寝るという言葉に火神が反応する。
「いやいやそのままの意味だよ、あのベッド大きいからみんなで寝ればいいじゃん」
「苗字さんは女性ですし悪い気がします」
「…………ッアハハ!そんなの気にしないでいいよ!黒子くんや火神くんと同い年くらいの子たちと添い寝してたし!あ、嫌、二人が嫌なら布団買いに行くけど…」
昨日までは今の黒子や火神と変わらぬ年頃の子を世話していたのにそんな変な気遣いは要らない。あ、でも二人の精神年齢は高校生だしオバさんと寝るのは嫌なのか?わたしもまだ若いと思っていたけどピチピチの16歳からしたらオバさんだよね、と悲しくなった。
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