「な、なななにこれ!」
「ッ!貴女は誰ですッ!」
「ちょ、お前はッ!」
「君はッ!」
整理しよう。上から私、見知らぬ美しい女の人、ジョセフ、そして会ったことのあるナンパ師みたいなイケメン。
全員、わたしを見たが、すぐに注意は他に移った。
視線の先には女の子がいた。
「なんだかわかんねぇが、ッ!シーザー!やるぜ!波紋!」
「あ、ああJOJO!呼吸は俺の方に合わせろ!」
そう言って女の子に向かっていく二人。えっ、なになに。何が起きてるの?ジョセフとイケメンナンパ師がなんだか凄まじいパワーを纏って見える。
なんと彼らは今、戦闘中だった。
しかも女の子から気持ち悪い物体が飛び出してきて、女の子は傷だらけで....もう何がなんだかわからない。
私はただただ呆然とそれを見ていた。
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「それで....」
貴女は一体、誰なのですか?
と美しい女の人に言われる。私がいろいろと説明をする前に、ジョセフが私を庇うように前に出てくれた。
「リサリサ先生!なまえはこういう能力を持ったチョー珍しい奴なんだよ!」
「信じられません....」
「俺も最初は信じらんなかったけど、エリナおばあちゃんの若い頃からの知り合いらしいしなぁ....」
「!」
リサリサ、さんの目が丸くなった。
私のことをじっと見ている。美しい人に見られるとちょっと緊張する。
「先生!俺も彼女を知っています!」
「あ、」
すごい台詞でナンパしてきた人だ...。
まさかジョセフと友達だったなんてぜんぜん知らなかった。
「あの時は自分が幻を見ているのかと思いましたが....まさかこんな、ところで再会するなんて....」
「シーザー、貴方もですか...」
この人はシーザー、というらしい。
ちろっと見ると、バチリと視線が合ってしまった。
少し気まずくて目を逸らす。
「なるほど.....、もう少し話を聞きたいところですが我々は先を急がねばなりません。スージーQ。」
「は、はい」
「傷ついた貴女をここへ残すのは気がかりですが....このなまえさんと居てもらえるかしら...」
「えっ!」
リサリサさんの言葉に今度は私が目を丸くする番だった。
ジョセフが教えてくれたけれど、リサリサさん達は今、とても大事なものを盗まれてしまって、それを取り戻すために敵地へ向かわなければならないという。
なにやら危険な匂いがした。
ジョセフやシーザーは、スタンドは使えないみたいだけど本当はすごい人達なんだ....!
そしてそうこうしているうちに、みんなが出て行ってしまって、私はスージーQという女の子とここに残されることになったのだった。
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