スージーQはおっちょこちょいで、どこか抜けてて、そして可愛かった。
ジョセフのことが好きなの?と聞くと、顔を赤くしながら「ふふ〜なまえ、聞きたぁい?ジョジョってああ見えて素敵なのよ?」と語られた。
だけど優しい所もあって、見ず知らずの私に美味しいごはんを作ってくれたし、いつも丁寧にお城の案内をしてくれた。
しばらくそんなスージーQと過ごしていた私だが、スタンドでまた違う場所へ飛ばなければならなかった。

だけど、

「えっ!」

「きゃ、きゃああああ!助けてぇぇぇ!変態!」

「ち、違っ!私!私です!」

なんだかまた、スージーQの居る浴槽へとやってきてしまった。
でも大慌てのスージーQはまったく私の話を聞いてくれそうにない。

あああなんかこんなのばっかり。






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「なんだぁ....なまえじゃない。びっくりしたわ!」

「まさかなまえが家に現れるなんてビックリだっつーの」

「私はジョセフとスージーQが結婚して子供まで居ることにびっくりした....」

私がショックを受けていると、二人はお互いの顔を見合わせて「俺たち愛し合ってるンだもんねー!」とにこにこ笑っていた。
ああ、はい幸せそうで何よりです....。
時の流れって不思議だ。

「ママ、だれ?」

「ママとパパの昔からのお友達なのよ。ホリィ、ご挨拶なさい。」

小さな女の子、6、7歳くらいだろうか....。(すごく可愛い顔をしている)が近付いてきてくれて「こんにちは!」と言ってくれた。
めちゃめちゃ可愛い!

「可愛いだろォ!なまえ!ほら、ホリィちゃーん?パパのとこへおいで!」

「パパぁ!」

「おーいい子だ!ホリィは俺に似て可愛いぜぇッ!」

ホリィちゃんに頬ずりをしているジョセフの親バカっぷりがひどい。

「ちょっとジョセフ!ホリィは私に似たから可愛いくなったのよォ!」

「馬鹿かおめーは!こんな天使、俺の血が濃いに決まってるもんね!」

スージーQも負けず劣らず。
まったくこの家族は幸せそうだ....。
なまえは苦笑いをしながら、ふうとため息をついた。

「(そろそろスタンドで移動し.......ん?)」

何かに引っかかり、ふと目線を上げる。そこにはすごく見覚えのある、懐かしい気持ちのするバンダナがあった。
何のためにあれを飾っているのだろう。


「......ねえジョセフ、あれは、」

「ん?....ああ、そうか.......。あー、なまえ....シーザーは...死んだんだ」

「え」

死んだ。シーザー、さんが?
信じられなくて隣のスージーQの顔を見ると、すごく悲しそうな顔をしていたから、私はジョセフの言うことが本当だとわかった。

「シーザー」

貴方に会ったのは本当に少しだったけど、寂しい気がする。
ここに、スージーQとジョセフと、シーザーが居たなら、と思う。
ううんもっと言うなら、ジョナサンも、エリナも、みんなずっとずっと一緒に居られたらいいのに。

「(...馬鹿なことを考えてるなぁ)」

私はホリィちゃんに手を振って、ジョセフとスージーQにお礼を言って、また新しいお風呂場へと旅立った。






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