いいから黙って



「......ろ、露伴を、ちょうだい、」

「人に物を頼む時は相手の目を見ろよ」

露伴は自分を見上げる眼差しを静かに見下ろした。目線が絡み合う。期待と不安の籠った熱い視線。
その横のサイドテーブルで露伴の携帯が震える。

「チッ....」

露伴はディスプレイを確認し、舌打ちをした。どうやら無視できるような相手ではないらしく、応答ボタンを押す。
内容からしてきっと仕事の打ち合わせ関係だろうとなまえは思った。
すでにとろけはじめている頭でぼぅっと露伴を見上げる。
電話が終わるのはいつだろうか。なまえにはひどくもどかしく感じた。
そのうち、露伴が自分を焦らすためにわざと仕事の電話を長引かせているようにも思えてきて仕方がない。

「ああ、そこは前回も言ったよう、にッ」

考えるより先に、なまえは露伴の足の間に擦り寄っていた。
そして露伴の内股に手を差し込み、自由に撫で回す。
露伴はその柔らかい手の感触に驚き、思わず下を見た。

「(なまえ....何して、)」

そうこうしているうちに、勝手にズボンのファスナーを下ろして直接触ろうとしてくるので危機感を感じた。
声を殺して、なまえを体から引き離そうとするがなかなか上手くいかない。やめろ、という意味を込めて当の本人を睨んでやった露伴だがなまえの懇願するような表情が逆効果でしかなかった。
マズい。この状況で、勃った。

「、....いや、何でもない....ああ、...そうしてくれ。誤植ではないんだ。そう....」

露伴の固くなったそこを下から上へと舐め上げ、なまえは口に含む。
舌で先端を刺激すると、露伴の眉がピクリと動くのがなまえには堪らなかった。

「ああクソ、なまえ、どういうつもりだよ」

会話が終了した瞬間に、露伴はなまえを自分の椅子へ抱き上げる。
露伴の膨張したモノが、すぐになまえを貫いた。

「!!いあ、っはぁ、ごめ、露伴が、どうしても可愛いくって、んん」

待ち望んだ快感に大きな声をあげる。
なまえが露伴の肩に腕を回した。まったく反省なんて感じられない。露伴は眉を潜めながらなまえをきつく抱きしめる。

「ああ、僕にっ、犯されたいらしいってことがよく分かったよ」

「あ、ああっ!!っ露伴っ!」

「っ出すぞ、なまえ!」

「ひ、はぁ、うん、だしてっ」

その言葉と同時になまえの中に熱い熱が吐き出される。
最後はお互いに唇を奪い合うように口付けあった。




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